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FAカップ再試合の後は延長&PK…サッカー大好きリヴァプールがキャピタルワンカップ決勝進出!

アウェイのファーストレグを0-1で勝ったリヴァプールは、「You’ll Never Walk Alone」が流れるこのアンフィールドで負けなければ、2月28日にウェンブリーで開催されるファイナル進出です。キャピタルワンカップ準決勝セカンドレグ、リヴァプールVSストーク。ホームチームの最終ラインには、サコ、コロ・トゥレ、アルベルト・モレノと並んで負傷で昨季のプレミアリーグを棒に振ったフラナガンがいます。ミルナー、ララナ、エムレ・ジャン、ルーカス、ヘンダーソンの中盤とフィルミーノのワントップは、現在のベストメンバー。対するストークは、セントラルにウィーランとアフェライ、両サイドにアルナウトヴィッチとウォルターズ、ボージャン・クルキッチの前にクラウチという4-4-1-1。勝たなければ先がないアウェイチームは、シャキリこそベンチスタートとしたものの、予想通りの攻撃的な布陣です。

両者とも高い位置からプレスをかけて相手のパスコースを制限し、速攻でゴールを陥れようとしています。12分、敵陣左サイドでボールを奪ったエムレ・ジャンは、逆サイドまで単独のドリブルで運びますが、シュートコースもパスコースも空きません。その1分後、縦に出たスルーパスをダイレクトで狙ったのはウォルターズ。リヴァプールは、ストークのシンプルな速攻に注意しないといけません。エムレ・ジャンが縦に入れる楔が通らず、攻めあぐんでいたレッズは22分に絶体絶命のピンチに陥ります。ママドゥ・サコは、右サイドから斜めに走ってくるウォルターズに対する警戒が足りませんでした。後手を踏んだCBは必死に戻るも、あっという間の1対1。打つ瞬間にプレッシャーをかけることには成功し、シュートはミニョレの脇を抜けてポストの右に転がりましたが、危ないシーンでした。レッズが先に点をやればトータルイーブンとなり、この勝負の行方はまったくわからなくなります。

リヴァプールがまったくシュートが打てない展開は、速いボールでサイドを攻略しようとするストークのペース。プレミアリーグ7位と9位に力の差は感じられません。33分、ようやくエムレ・ジャンのミドルがポストすれすれを襲います。その1分後に左サイドから蹴ったピーテルズのFKは、アフェライがヘッドで後ろに流すもクラウチが触れず。44分にはリヴァプールがカウンターからいい形を創りますが、右から浮かしたミルナーのラストパスがフィルミーノに通りません。クロスに放ったアフェライのミドルが左に切れた後、前半終了間際にストークが先制します。速攻からウォルターズが右サイドに展開したボールをボージャン・クルキッチが追いかけ、グラウンダーのラストパス。中でフリーだったアルナウトヴィッチのポジションは微妙でしたが、オフサイドの旗が上がらなければシュートはイージーです。0-1、90分でファイナル進出を決めたければ、リヴァプールは攻めなければなりません。

後半は、開始早々からレッズがラッシュ。48分、CKのクリアからペナルティエリア右でボールを受けたフィルミーノのシュートは、ポストを外から叩きます。50分を過ぎてからは敵陣でボールを奪えるようになったリヴァプールは、クロップ監督のチームらしくなってきましたが、最前線で繰り出すパスがことごとく味方に合わず、55分にはフラナガンがオーバーラップした裏を突かれてまたもウォルターズに危険なシュートを喰らいます。早い時間にヘンダーソンをベンテケに代えたのは、ゴールがほしいからというより、キャプテンのかかとの古傷を気にしたのでしょうか。62分、中央からの浮き球を左に流れて狙ったのは、これもウォルターズ。サコのスライディングでトータルスコア逆転は阻んだものの、ここまできてもレッズ守備陣は19番の止め方がつかめていないようです。

71分、ベンテケの素晴らしいパスが右サイドの裏に通ると、フラナガンのグラウンダーはバトランドがキャッチ。ミニョレなら弾くようなボールでも、ストークの若いGKは懐に収めます。マーク・ヒューズ監督は、ボージャンを下げてチャーリー・アダムを投入しました。76分、左サイドをアルベルト・モレノが崩し、中でベンテケがつぶれた決定機は、フリーだったフラナガンはダイレクトで打てなかったのか。未だプレミアリーグでは復帰戦をこなしていない23歳は、倒れていたベンテケにつまずきシュートにいけず。アルナウトヴィッチout、シェルダン・シャキリ登場。残り10分を切ってもトータルスコアはイーブンです。クロップ監督はコロ・トゥレをジョー・アレン。ルーカスをCBに置き、決着をつけにいこうという采配でしたが、両者とも隙を見せず、勝負は延長戦にもつれ込みました。

リヴァプールが押し、ストークはカウンター。98分、30分もプレイしていなかったチャーリー・アダムが足を痛め、ファン・ヒンケルに後を譲ります。途中出場のファン・ヒンケルに、GKと1対1の大チャンスが到来したのは104分。縦に入ったボールをクラウチがヘッドで流すと、背番号15はミニョレの前に躍り出ますが、シュートはポストに当たりアウト。サイドが代わった後半も、ラストパスが不正確なレッズより、シャキリとピーテルスで左を崩そうとしていたストークに分がありました。ベンテケと組むと輝きを失うといわれているフィルミーノは、今日はそれ以前の問題で、パスをまったく通せずトラップミスも目立ちました。120分が終了し、日本時間1月27日7時15分、いよいよPK戦が始まります。

今日の勝者は、レッズサポーターだったのではないでしょうか。地鳴りのような大ブーイングに、クラウチとムニエッサが正直すぎるシュートをミニョレに止められ、エムレ・ジャンをストップしたバトランドのセーブは報われませんでした。PK戦は6-5、リヴァプール、キャピタルワンカップ決勝進出!守備力でストークに劣った試合内容はほめられたものではありませんでしたが、ノックアウト方式の大会ですので、結果オーライと言い切ってしまっていいでしょう。FAカップは再試合、キャピタルワンカップは延長戦とサッカーが大好きなレッズが、プレミアリーグのノリッジ戦に続いて粘りを見せました。ドーハの興奮、アンフィールドの緊張と、夜通し激戦続きは疲れます。…いやいや、好きで観ている人間が、そんなことをいってはいけませんね。サポーターのみなさま、おめでとうございます!

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“FAカップ再試合の後は延長&PK…サッカー大好きリヴァプールがキャピタルワンカップ決勝進出!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    早々の更新ご苦労様です。
    まさしく昨夜といい早朝といい痺れるゲームが続きますね。勝ててホッとしました。PK戦になると17戦14勝と言うデータもあり、ある意味PK戦は勝負強いのでしょうが、90分で決めたかったですね。
    久しぶりのウェンブリー今から楽しみです!

  2. ぐら より:

    この試合観れていないのですが、フル出場だったクラウチはどんな感じでしたか?

  3. makoto より:

    更新お疲れ様です。

    試合みれなかったのですが、とりあえず勝ててよかったです。
    ここまできたら久々のタイトルを獲りたいですね!
    しかし、週末にはFAカップ、来週にはリーグ戦と過密日程のなか延長PKはきついですね。
    クロップ監督のもと情熱的な試合が増えたのは大歓迎ですが、サッカーが大好きすぎるのも考えものです 笑。

    —–
    Mackiさん>
    ヒヤヒヤでしたね。決定機の数で明らかに勝っていたストークの0-1は妥当だったと思います。

    ぐらさん>
    積極的にシュートを狙い、レッズ守備陣を困らせていました。104分にDFラインの裏にヘッドでボールを流し、ファン・ヒンケルが1対1となったシーンは素晴らしかったです。ああいうチャンスを決められないと、えてしてこういう結果になるものだなとあらためて感じます。

  4. makoto より:

    nyonsukeさん>
    「ナサニエル・クラインとデヤン・ロブレンはフレッシュ、ジョーダン・アイブは疲れていない」とポジティブに考えるしかないですね。コウチーニョとシュクルテルがもうすぐですので、今週末を踏ん張ってもらえれば。

  5. makoto より:

    現地サポはバートランド評価してるとかよっぽど見る目ないんですね(笑)
    足下下手すぎますよね(*^^*)

    —–
    名無しさん>
    今季のバトランドのプレイをご覧になったうえでおっしゃっていますか?「評価している人は見る目ない」という言葉と彼のプレイは、私のなかでは一致しません。

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