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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リヴァプールは4部相手にまさかのドロー!チェルシー圧勝、スパーズ辛勝~FAカップ3回戦レポート

GKロリス・カリウス、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ルーカス、アルベルト・モレノ、MFエムレ・ジャン、スチュワート、ウッドバーン、FWエジャリア、オジョ、オリギ。プレミアリーグを観始めて間もない方なら、「どこのチーム!?」と戸惑うかもしれませんが、FAカップ3回戦でプリマス・アーガイルと戦うリヴァプールのスタメンです。アンフィールドにリーグ2(4部相当)のチームを迎える一戦ということで、クロップ監督は大胆なターンオーバーを敷いてきました。こういうゲームで若手選手をチェックするのも、FAカップの楽しみ方のひとつではありますが、くれぐれもジャイアントキリングを喰らわないように…と心配にもなります。圧倒的にボールを支配しながら、ゴールを決められないリヴァプール。21分、ガリー・ミラーと競りながらボレーを決めたオリギはファール。25分にゴール左で2人をかわしたウッドバーンは、フィニッシュを空振りしてしまいます。前半のシュートは12対0。後半に入ってもレッズが一方的に攻める展開ですが、60分を過ぎてもスコアは動きません。

そろそろ決めにいかないとまずいと思ったのか、クロップ監督は63分にエムレ・ジャンをスタリッジにチェンジ。65分にはクレイグ・ターナーに右から持ち込まれ、あわや先制点というシーンもありました。75分、ウッドバーンとエジャリアが下がり、ララナとフィルミーノが登場。しかし、プレミアリーグで活躍中の主力が入ったからといって、急激にギアチェンジできないこともあるのがサッカーです。オジョ、フィルミーノ、アルベルト・モレノがしきりにクロスを入れるものの、オリギやスタリッジは競り勝てず。リーグ2で2位のプリマスは、勝ちグセがついているチームで、多少押し込まれたからといって弱気になる選手はいません。

「下部リーグの強者が、大観衆のなかでプレミアリーグの人気チームと戦えることでテンションが上がり、控え選手中心のチームに健闘」という「FAカップあるある」が発動。6分の追加タイムが終わり、リマッチをホームでやれることになったプリマスサポーターは優勝したかのような盛り上がりです。水曜日にはEFLカップのセミファイナルを戦うレッズは、この忙しい季節に遠征を1試合増やしてしまいました。レギュラーを温存したい、とはいえ負けるわけにもいかないクロップ監督にとっては、難しい試合です。

チェルシーVSピーターバラは、リーグ1の弱者がプレミアリーグ首位チームにカウンターを3発も喰らって撃沈した試合でした。18分、ウィリアンの突破からチャロバーがミドルを放ち、GKが弾いたボールをペドロがフィニッシュした先制シーンは4対3。32分にロフタス=チークのラストパスからペドロがGKをかわしながらシュートをバーに当てたシーンは2対1、43分にウィリアンのクロスをロフタス=チークが落とし、バチュアイが左隅に決めた2点めは4対2。ピーターバラは、速攻巧者に裏のスペースを取られるといういちばんやってはいけない展開にはまりました。

52分にもアウェイチームは縦パス1本で左サイドを攻略され、ペドロからパスを受けたウィリアンをフリーにしてしまい、右のサイドネットに容赦ないシュートを決められて3-0。ここまではチェルシーの圧勝ペースでしたが、67分に風向きが変わります。手柄は9番のリー・アンゴルでした。カウンターから縦に突破したアタッカーをテリーが倒し、決定機阻止で退場。その3分後、マイケル・クロスが入れたグラウンダーに反応したアンゴルがコースを変え、ニコルスがボレーを叩き込みます。歓喜するアウェイサポーター、観たかったシーンはこれです!しかし75分、途中出場のオラ・アイナ、バチュアイとつないだチェルシーが、ペドロのきれいな一撃で4-1として勝負あり。それでも、イングランド北東部からやってきたサポーターは、29本のシュートを喰らいながらも10本返したわがチームに満足していることでしょう。ピーターバラからロンドンは、沼津~東京とほぼ同じ距離です。日曜日の深夜に地元に戻ってくるタイトなスケジュールでも、スタジアムに足を運ぶ熱意には頭が下がります。

アストン・ヴィラを本拠地に迎えたトッテナムは、本拠地ホワイト・ハート・レーンながら70分まで0-0という緊張感の高い試合展開。チャンスをもらって大奮闘していた19歳のキャメロン・カーター・ヴィッカースが目を引きました。先制は71分、エンクドゥが素晴らしいクロスをベン・デイヴィスに通し、巧みなヘディングシュートが右隅に決まってようやくリード。80分にはトリッピアーとのコンビでシソコが右サイドを崩し、優しいグラウンダーをソン・フンミンに合わせて2-0としました。ポチェッティーノ監督のデル・アリ投入は渋々だったはずですが、結果には満足しているのではないでしょうか。プレミアリーグ勢では、ミドルズブラもレッドビター、ネグレド、デローンのゴールでシェフィールド・ウェンズデーに完勝しており、2日めのサプライズはリヴァプールのみでした。FAカップ4回戦の組み合わせ抽選は、本日行われます。

【FAカップ3回戦結果】
1月6日(金)
ウェストハム 0-5 マンチェスター・シティ

1月7日(土)
マンチェスター・ユナイテッド 4-0 レディング
イプスウィッチ 2-2 リンカーン
バロー 0-2 ロッチデール
ハル・シティ 2-0 スウォンジー
サンダーランド 0-0 バーンリー
QPR 1-2 ブラックバーン
ミルウォール 3-0 ボーンマス
ブライトン 2-0 ミルトン・キーンズ・ドンズ
ブラックプール 0-0 バーンズリー
ウィガン 2-0 ノッティンガム・フォレスト
バーミンガム 1-1 ニューカッスル
WBA 1-2 ダービー・カウンティ
エヴァートン 1-2 レスター
ワイコンブ 2-1 ストールブリッジ
ワトフォード 2-0 バートン
ストーク 0-2 ウルブス
ブリストル 0-0 フリートウッド
ハダーズフィールド 4-0 ポート・ヴェイル
ブレントフォード 5-1 イーストレイ
ボルトン 0-0 クリスタル・パレス
ノリッジ 2-2 サウザンプトン
サットン 0-0 ウィンブルドン
アクリントン・スタンリー 2-1 ルートン
ロザハム 2-3 オックスフォード
プレストン・ノースエンド 1-2 アーセナル

1月8日(日)
カーディフ 1-2 フラム
リヴァプール 0-0 プリマス・アーガイル
チェルシー 4-1 ピーターバラ
ミドルズブラ 3-0 シェフィールド・ウェンズデー
トッテナム 2-0 アストン・ヴィラ

1月9日(月)
ケンブリッジ VS リーズ

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“リヴァプールは4部相手にまさかのドロー!チェルシー圧勝、スパーズ辛勝~FAカップ3回戦レポート” への3件のフィードバック

  1. レッズ より:

    更新お疲れ様です。
    レッズファンとしては、再試合はまた若手を観れる機会と捉えて喜んどきます。やってる方は主力の起用云々以前に遠征が増えるので大変でしょうが笑
    ああいった観客がしっかり入ってるスタジアムでシニアのチームメイトと一緒に試合をするというのは練習やアンダーの試合では得られない経験だと思うので今後の糧にしてくれたら言うことなしですね。
    しかし、17歳のウッドバーンのクオリティの高さにニマニマしてしまいます笑

  2. ぽっちゃりてぃーの より:

    更新お疲れ様です。
    いつも独特の切り口で楽しませてもらっています。
    先制点のアシストは今季加入のンクドゥでCCVは3CBの右の選手ですよ!
    2人とも奮闘はしてましたが、、
    再試合にならずに済んだのが一番です!

  3. makoto より:

    レッズさん>
    ウッドバーンは、2年後は主軸になっているかもしれませんね。大変なのは、カップ戦でしっかり勝ち残っているからでポジティブなお話。プレミアリーグで沈まないよう、うまくやりくりしていただければと思います。

    ぽっちゃりてぃーのさん>
    エンクドゥでしたね。ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。キャメロン・カーター・ヴィッカースは、レギュラーのレベルが高いポジションゆえ、出てくるのは大変ですが、楽しみですね。

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