イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チェルシー順当勝ち、トッテナムは2-0から逆転負け!カラバオカップ4回戦レポート

プレミアリーグから11クラブが出揃ったカラバオカップ4回戦。初日はマンチェスター・ユナイテッド快勝、アーセナルは彗星エンケティアの2ゴールでノリッジを逆転、マンチェスター・シティはまさかのスコアレスでPK戦までもつれ込んでウルヴスに辛勝。苦戦したクラブが目立ったものの、プレミアリーグ勢で下部リーグに敗れたのはブリストルに惨敗したクリスタル・パレスのみと順当な着地でした。2日めの水曜日は、チェルシーVSエヴァートンとトッテナムVSウェストハムのロンドンダービー。「上位VS不振の中堅」の構図となった2試合は、いずれもロンドンの強豪が勝つのではないかと予想していました。

15分遅れてウェンブリーがハーフタイムを迎えたときは、チェルシーが1-0、トッテナムは2-0。青は予断を許さず、白は順調に見えたのですが、16強の最後のゲームでどんでん返しが待っていました。スパーズ、逆転負け!まずはこちらの試合から振り返りましょう。ポチェッティーノ監督のチームは、ハリー・ケインとエリクセンこそいなかったものの、ジョレンテとソン・フンミンの2トップにデル・アリ、シソコ、ダニー・ローズ、エリック・ダイアーなら充分です。

6分、ジョレンテが左のソン・フンミンをフリーにする絶妙なポストプレーを見せ、スパーズ得意の速攻がスタート。ハマーズの守備陣は帰陣が遅れ、ノーマークで中央をスプリントしたシソコが労せずGKアドリアンの脇を抜きます。18分には左からのショートコーナーでトリッピアーがファーサイドにクロスを上げると、ライスのマークを外したデル・アリが強烈なヘディング。アドリアンが素晴らしい反応で弾き出しますが、ハマーズの守備は不安定で大敗もありそうな状態でした。37分、左サイドからの突破を諦めたデル・アリがソン・フンミンに戻すと、ボックスの角でリターンをもらった20番は右隅を狙ったコントロールショット。ライスに当たったボールにアドリアンは届かず、右のサイドネットに吸い込まれます。

ロンドンスタジアムで行われたプレミアリーグ6節のゲームでも、スパーズが2点リードで折り返しています。このときは、0-3から追い上げたハマーズが1点足りずにアウェイ勝利を献上しましたが、リベンジを目論むウェンブリーではセカンドハーフの15分までに同点に持ち込みました。主役はアンドレ・アイェウ。55分にCKのクリアに走り込んだエジミウソン・フェルナンデスがボックスの外から強烈なシュートを放つと、GKフォルムがアイェウの前に弾いてしまい、無人のゴールにプッシュして2-1。さらに5分後、左からのクロスをアルデルヴァイレルトが頭でクリアすると、シソコとランシーニが競り合ったボールをエジミウソン・フェルナンデスとアンディ・キャロルがヘッドでつないで左のランシーニへ。ニアに入ったグラウンダーをアイェウがスライディングで右隅に押し込み、あっという間に同点です。

2-2となったものの、地力で勝るスパーズは負けないだろうと思っていたのですが、70分に左からのCKをニアに入ってヘッドで決めたのは、ハマーズのCBオグボンナでした。ジョレンテをデンべレにスイッチしたスパーズは、シソコのミドルもトリッピアーの直接FKも枠にいきません。81分のエリクセン投入は、遅かったかもしれません。エリクセンのロングシュートに詰めたデル・アリは及ばず、こぼれ球を拾ったアルデルヴァイレルトのグラウンダーは、ベン・デイヴィスのボレーをオビヤングがカットしました。2014-15シーズンのファイナリストは、2年連続で4回戦敗退となりました。

クーマン監督解任直後のエヴァートンはペニンギミ、アーロン・レノン、ジョンジョ・ケニー、マッカーシーが先発。昨季プレミアリーグ王者のスタメンにはアンパドゥ、ドリンクウォーター、ムソンダ、ケネディ、バチュアイといった若手やサブメンバーが並んでいます。チェルシーの先制は26分。ショートコーナーからムソンダがファーにクロスを上げると、リュディガーの完璧なヘディングシュートが左隅に吸い込まれました。前線へのロングフィードとサイドからの突破という直線的な攻撃を仕掛けるチェルシーに対して、エヴァートンはラインを下げさせられてしまい、チャンスが創れません。

56分、エヴァートンに最大の決定機。ジョンジョ・ケニーのクロスをミララスがヘッドで中央に落とすと、カバジェロの前に躍り出たルーニーが左足で合わせますが、GKの脇腹に当たってゴールならず。57分にカバジェロがレノンにプレゼントしたミスキックは、レノンのトラップが大きくカバジェロがクリア。2分後、ミララスの左からのクロスに飛び込んだレノンはスライディングシュートを打ち上げてしまいました。レノンのグラウンダーを右足で狙ったミララスのボレーはカバジェロがセーブ。ルーニーのバックパスミスを突いてピックフォードをかわしたバチュアイは、タッチが長くなり枠にプッシュできず左のポストに激突します。

壮絶な攻め合いに決着がついたのは92分。左からのCKをセスクに預け、コンビで崩したウィリアンのきれいな一撃が右のサイドネット!エヴァートンは終了間際にニアッセの強引な突破のこぼれ球をカルヴァート・ルーウィンが押し込みますが、一歩及びませんでした。ベスト8に残ったのは、マンチェスター勢とアーセナル、チェルシー。プレミアリーグでは不振のボーンマス、レスター、ウェストハムは、ここまでくればEL出場権を本気で狙うのではないでしょうか。カラバオカップ5回戦の組み合わせ抽選は、現地時間の26日16時に行われます。

【カラバオカップ4回戦結果】
■10月24日
ボーンマス 3-1 ミドルスブラ
アーセナル 2-1 ノリッジ
ブリストル 4-1 クリスタル・パレス
レスター 3-1 リーズ
スウォンジー 0-2 マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・シティ 0-0(PK4-1) ウルヴス
■10月25日
チェルシー 2-1 エヴァートン
トッテナム 2-3 ウェストハム

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す