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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ファン・ダイクがデビュー戦決勝ゴール!好調リヴァプールがマージーサイドダービーを制す!

プレミアリーグ勢が登場するFAカップ3回戦で、いきなり極上のドローが実現しました。アンフィールドで行われるリヴァプールVSエヴァートンのマージ―サイドダービー。公式戦16試合、プレミアリーグ13試合負けなしのリヴァプールは、この試合が年末に獲得を発表したヴィルジル・ファン・ダイクのデビュー戦となります。セインツから来たCBはマティプとコンビを組み、GKロリス・カリウス、左右のSBはジョー・ゴメスとロバートソン。中盤にはエムレ・ジャン、ミルナー、ララナ、前線にチェンバレン、フィルミーノ、マネといった布陣です。直近4試合勝利なしのエヴァートンは、ルーニー、シグルズソン、ボラシェ、カルヴァート=ルーウィンらの攻撃陣が先にゴールを奪えれば勝機が生まれます。最初の5分はレッズが中盤を支配。8分のエヴァートンのCKはシュートに持ち込めず、11分にボラシェが入れたアーリークロスはロリス・カリウスが余裕をもってキャッチします。

ファン・ダイクのサイドチェンジで始まった14分の攻撃は、ミドルレンジから右足で巻いたマネのシュートが右にアウト。中盤でのつぶし合いが続き、両者ともサイドを崩すシーンがありません。25分、ジョー・ゴメスがロングフィードをファーに届けると、ボックス左にいたミルナーのボレーがゴール前を横切ります。ボラシェの再三のクロスはレッズ守備陣が難なくクリア。33分にマネが放った左足のミドルは、クロスバーを大きく越えました。1分後、ゴールを背にしてパスを受けたララナが反転してマネにパスを通すと、20番をつかんで倒したホルゲートがPKを取られます。昨季プレミアリーグで7本のペナルティを決めているミルナーが落ち着いてピックフォードの逆に蹴り、1-0。ニューイヤーズデーに行われたプレミアリーグ22節のマンチェスター・ユナイテッド戦で、ポグバやマルシアルに振り回されたホルゲートを使い続けなければならないところに、ビッグ・サムのやりくりの難しさが感じられます。

前半は1-0。レッズの新CBは、的確なフィードや空中戦の強さを披露しながら無難に45分を終えました。後半の立ち上がりはエヴァートンペース。きわどいクロスはことごとくレッズ守備陣がクリアし、アウェイチームはシュートが打てません。ルーニーは52分という早い時間に交代が告げられ、20歳のアデモラ・ルックマンが登場。54分、左からのCKをノーマークのジョー・ゴメスがヘッドで狙うも、ニアにうまくコントロールできません。センターサークルにいたチェンバレンが左からのパスをダイレクトで最前線に出すと、ピックフォードと1対1になったララナは明らかなミスキック。58分にボックス左を完全に崩したロバートソンは、クロスと見せかけて角度のないところから強烈なシュートを放ちますが、ピックフォードが慌てずセーブしてレッズのチャンスは潰えます。
62分、チェンバレンのFKがフリーのファン・ダイクに通り、満を持して合わせたヘディングが決まるかと思いきやピックフォードの正面。67分、エヴァートンの同点ゴールはCKのクリアを前線につないだボラシェ起点のカウンターでした。左サイドからドリブルを始めたルックマンは中に進路を取り、ジャギエルカにパス。帰陣するのが精一杯だったファン・ダイクとロバートソンには、シグルズソンをチェックする余裕はありませんでした。優しいラストパスがアイスランド代表MFの足元に入ると、右隅を狙ったコントロールショットにロリス・カリウスは動けませんでした

クロップ監督は70分にララナを諦め、ワイナルドゥム投入。さらに5分後には、ミルナーとジョー・ゴメスを下げてアーノルドとソランケを送り出します。80分に右から蹴ったチェンバレンのFKがファーに流れると、フリーのフィルミーノのボレーはジャギエルカが頭でクリア。ビッグ・サムは82分にカルヴァート=ルーウィンをニアッセに代え、この試合で決着をつけようとしています。クライマックスは85分のCKでした。左からのボールをヘディングでネットに突き刺したのは、デビュー戦のファン・ダイク!前に入られたピックフォードは、ピッチを拳で叩いて悔しがっています。

ビッグ・サムの最後のカードはマッカーシーをトム・デイヴィス。ルックマンが右に浮かしたボールをインサイドで折り返したボラシェは、味方に合わせることができませんでした。93分のボラシェのミドルがバーを越えると、やがてタイムアップ。笛が鳴った瞬間に天を仰いだファン・ダイクは、自らにいい聞かせるような小さなガッツポーズで勝利の喜びをかみしめています。リヴァプールがエヴァートンを2-1で下し、ライバルに対する連続無敗記録を16に伸ばしました。

カウンターに専念したエヴァートンの守備が粘り強く、プレミアリーグ4位チームは大苦戦。ポゼッションもシュート数もレッズが圧倒しており、ホームチームの順当勝ちといえる結果ではあるものの、ゴールシーンはPKとセットピースのみでした。とはいえ今日の2大ミッションは、ファン・ダイクがチームへのフィット感を高めることと、しっかり勝ち切ること。「新戦力の決勝ゴールで劇的勝利」という最高の形で再試合を回避したことを手離しで喜んでいいでしょう。軽傷のサラーがリフレッシュしてプレミアリーグに復帰し、ヘンダーソンが万全な状態で戻り、そして「コウチーニョが夏まで残留」という朗報が届けば、クロップ監督の3年めは納得のシーズンになるのではないでしょうか。いや、おもしろい試合でした。ファン・ダイク、グッジョブ!

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“ファン・ダイクがデビュー戦決勝ゴール!好調リヴァプールがマージーサイドダービーを制す!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ファン・ダイク上々のデビューでしたね。カウンターで決められたときはリマッチを覚悟しましたが、ダイクが最後に最高な
    仕事をしてくれましたね。カリウスへの再三にわたる指示、DFリーダーになりそうな予感です。
    まずは勝利できて良かったです!

  2. アロンソ より:

    サンキュー、ファンダイク!

    リバプールの武器が増えましたね!!!

    シティ戦も頼んだ!!!

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    フィルミーノとホルゲイトのいざこざはどうなりましたでしょうか?
    フィルミーノの発言はFA調査が入りそうですが、ホルゲイトのファールも悪質な気がします。

  4. Motsuki909 より:

    前半のファン・ダイクはロングボールの対応で何度かボールに触れないシーンがあり、若干不安になりましたが結果的には杞憂に終わりました。後半からは安定感が増し、新加入選手とは思えない程のDFリーダーぶりだったと思います。あの修正力を見せ付けられると、たった1試合とは言え今後に期待してしまいます。

    デビュー戦がホームでマージーサイドダービー、さらには決勝点を決める。持ってるなぁ、という感想です。最近の補強はいわゆる「当たり」が続いているのも、チーム作りのコンセプトとスカウティングの賜物だと思っています。冬の移籍市場でプラスαの何かが起これば、より良いのですが。

  5. makoto より:

    Mackiさん>
    感動的でしたね!マン・シティ戦もスターターでしょうか。

    アロンソさん>
    素晴らしかったですね!次もセットピースからゴールを!

    プレミアリーグ大好き!さん>
    あれは危険なプレイでしたね。ホルゲートは最近やられっぱなしだったので、ストレスを溜めていたのではないでしょうか。

    Motsuki909さん>
    補強はずいぶんよくなりましたよね。クロップさんの目利きでしょうか。

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