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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マンチェスター勢は順当勝ち、ストークは敗戦後に指揮官解任!FAカップ3回戦レポート&トピックス

最もハラハラしながら観ていたのは、80分を過ぎても0-0だったマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ2位のクラブが、本拠地オールド・トラフォードでチャンピオンシップ2位に敗れれば大事件です。最もワクワクしていた時間は、バーンリーがプレミアリーグ最強チーム相手に敵地エティハドで0-1とリードしていたハーフタイムです。55分までは番狂わせの予感が漂っていたゲームは、アグエロが立て続けに2発決めて、今季何度となく見たペップの圧勝劇に切り替わってしまいました。

FAカップ3回戦は、初日のフライデーナイトにリヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドが勝ち切って次のラウンドに進出。2日めは、プレミアリーグ勢同士の対戦を制したマンチェスター・シティをはじめ、WBA、ニューカッスル、ワトフォードが快勝で4回戦のチケットを手に入れました。セインツとハダースフィールドは下部リーグのクラブに敵地で競り勝ったものの、レスター、チェルシー、スウォンジーはアウェイでスコアレスドローに終わっています。危なかったのはボーンマスで、リーグ1(3部相当)のウィガンにクックのゴールで追いついたのは92分。プレミアリーグ勢で唯一格下に足をすくわれたのはストークでしたリーグ2(4部相当)のコヴェントリーに勝ち越しゴールを決められた不振のチームは、ジャイアントキリングとマーク・ヒューズ監督解任というダブルのニュースをタブロイド紙に提供することになってしまいました。

マンチェスター・ユナイテッドの苦戦は、「とにかくシュートが枠にいかなかった」というひとことに尽きます。スーパー・ポグバと復調ムヒタリアンがボックス周辺を支配しながら、肝心のフィニッシュがことごとくバーやポストの外に消えていきました。35分にムヒタリアンの完璧なクロスをヘッドでスライドさせたラシュフォードの一撃は、ポストに当たって先制ならず。これが決まっていれば、5-0もあったのではないでしょうか。55分のCKは、途中出場のルカクのヘッドが右にアウト。後半のポグバのシュートは、CGを見ているかのように同じような弾道で左に切れていきます。

71分、リンガードが右に流したパスを受けたラシュフォードがクロスに狙うと、またもポストに嫌われます。75分にマルシアルのクロスをヘッドで叩いたルカクもポスト。じれったい展開のゲームにけりをつけたのは、84分にルカクのポストプレーから右隅に完璧なシュートを叩き込んだ「エース・リンガード」でした。90分、ダメ押しはマルシアルとのカウンターから強引にねじ込んだルカク。終始攻めていたマンチェスター・ユナイテッドは、何とか2-0で危ない試合をものにしました。

マン・シティに負けてほしいわけではなかったのですが、あれだけ強いチームが先にゴールを奪われれば事件の予感に胸が高鳴ります。25分、ジョン・ストーンズがクリアを後ろに逸らすという信じられないミスを犯し、拾ったアシュリー・バーンズがニアにズドン。シュート練習のようにミドルレンジから狙い続けていたホームチームは、そのほとんどをバーすれすれに打ち上げ、中央が堅いバーンリーの守備を崩せません。ところが、後半も猛攻を続けていたマン・シティが54分からのたった2分で世界を変えてしまいました。アグエロの2発は、仕掛け人のギュンドアンをほめるべきでしょう。54分の同点ゴールは、FKで相手の準備が整わないうちに裏に走ったストライカーに完璧な縦パス。2分後の逆転ゴールは、アグエロからの縦パスをヒールでラインの裏に通した絶品リターン。クレバーかつシャープなラストパス2本に、私は思わず手にしていたバースデーケーキのフォークを落としてしまいました。「何でこんな選手がサブやねん」…。

集中力が切れたアウェイチームは、71分にダヴィド・シルヴァのスルーパスからサネに3点めを許し、とどめは82分に左のサネを走らせたデブライネのスルーパス。中途半端に飛び出したGKポープをかわしたサネがベルナルド・シウヴァにグラウンダーを通すと、20番がGK不在のゴールに左足シュートを突き刺しました。「プレスをかけてきた裏を狙ってロングフィードを通す」というマン・シティ崩しの可能性を提案してくれたバーンリーは、2人のワールドクラスのコンビネーションに屈し、早々に大会を去ることになりました。

カバジェロ、ザッパコスタ、ダヴィド・ルイス、ドリンクウォーター、ケネディ、バチュアイとサブにまわっている選手を起用したチェルシーは、連携とスピードを欠いて決定機といえるシーンはほとんどなし。カバジェロは判断ミスが多く、クルトワがいないと不安というムードを高めただけに終わってしまいました。0-0はやむなし、スタンフォード・ブリッジのリマッチで勝てれば、忙しいなかで1試合増えたこと以外に問題はありません。プレミアリーグ勢は8勝4分3敗、直接対決を除けば6勝4分1敗。本日登場するトッテナム、アーセナル、ウェストハムのロンドン勢が落とさなければ、例年どおりといっていいでしょう。チェルシーとのカラバオカップ準決勝を水曜日に控えているアーセナルが、ペナルティを受けた指揮官不在で戦うノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームが心配ではありますが…。

【2017-18FAカップ3回戦日程・結果】
■1月5日
リヴァプール 2-1 エヴァートン
マンチェスター・ユナイテッド 2-0 ダービー・カウンティ
■1月6日
フリートウッド 0-0 レスター
ミドルズブラ 2-0 サンダーランド
イプスウィッチ 0-1 シェフィールド・ユナイテッド
ワトフォード 3-0 ブリストル
バーミンガム 1-0 バートン・アルビオン
アストン・ヴィラ 1-3 ピーターバラ
ボーンマス 2-2 ウィガン
コヴェントリー 2-1 ストーク
ボルトン 1-2 ハダーズフィールド
ヨービル 2-0 ブラッドフォード
QPR 0-1 ミルトン・キーンズ・ドンズ
エクセター 0-2 WBA
ドンカスター 0-1 ロッチデール
ブラックバーン 0-1 ハル・シティ
カーディフ 0-0 マンスフィールド
マンチェスター・シティ 4-1 バーンリー
ウルヴス 0-0 スウォンジー
スティヴネージ 0-0 レディング
ニューカッスル 3-1 ルートン
ミルウォール 4-1 バーンズリー
フラム 0-1 サウザンプトン
ワイコンブ 1-5 プレストン・ノースエンド
カーライル 0-0 シェフィールド・ウェンズデイ
ブレントフォード 0-1 ノッツ・カウンティ
ノリッジ 0-0 チェルシー
■1月7日
ニューポート・カウンティ VS リーズ
シュルーズベリー VS ウェストハム
トッテナム VS ウィンブルドン
ノッティンガム・フォレスト VS アーセナル
ブライトン VS クリスタル・パレス

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“マンチェスター勢は順当勝ち、ストークは敗戦後に指揮官解任!FAカップ3回戦レポート&トピックス” への2件のフィードバック

  1. アイク より:

    お誕生日?!でしょうか?
    おめでとうございます。

    毎日更新を楽しみにしています。
    これからも宜しくお願い致します。

  2. makoto より:

    アイクさん>
    4日です。ありがとうございます。恐縮です。

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