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シーズン4度めの激突もドロー!チェルシーVSアーセナルは次戦のエミレーツが最後の勝負!

カラバオカップ準決勝は、今月2度めのビッグロンドンダービー。エミレーツで2日に行われたプレミアリーグ22節は、アーセナルが追加タイムにベジェリンのゴールで追いつき2-2のドローで終わりましたが、スタンフォード・ブリッジに場を変えたこの試合はどんな展開になるのでしょうか。ホームのチェルシーは、ほぼベストメンバー。GKクルトワ、3バックにリュディガー、アスピリクエタ、クリステンセン。WBはいつものヴィクター・モーゼスとマルコス・アロンソが入り、セントラルMFはカンテ、セスク、ドリンクウォーターです。2トップはプレミアリーグ10ゴールのモラタとアザール。アーセナルのオスピナとホールディング、ムスタフィ、チャンバースはチェルシーの速攻を止められるでしょうか。サイドにベジェリンとメートランド=ナイルズ、真ん中はジャカとウィルシャー。イオビとウェルベックの前にラカゼットが入る3-4-2-1です。

開始2分、アザールのスルーパスでラインぎりぎりから抜け出したモラタがボックス左を突破。角度のないところからのシュートは枠を外れますが、アーセナルのWBとSBの間は狙いどころです。速い2トップを擁するホームチームも、エジルがいないアウェイチームも、サイドからのスピーディな仕掛けからアーリークロスを入れて勝負しようとしています。ベジェリンのグラウンダーはアスピリクエタがスライディングでクリアし、17分にラカゼットとアスピリクエタが競り合ってこぼれたボールはクルトワが出てキャッチ。22分にジャック・ウィルシャーがラインの裏に浮かしたボールは、思い切り右足を振り抜いたラカゼットのボレーが右に外れます。

24分、ボックスの角からヴィクター・モーゼスが放った強烈な左足シュートはオスピナがファンブルしながらも何とかキャッチ。好調の右WBは27分にも右サイドでイオビを抜き去り、自ら入れたグラウンダーのリバウンドをニアにシュートしますが、ポストにヒットして先制点を奪えません。37分に左でFKを得たチェルシーは、セスクが中に流してカンテに打たせますが、力んだシュートは浮いてしまいました。前半最大の見せ場は39分。イオビが前線に出したパスをリュディガーがカットするも、クリアは中途半端。拾ったイオビがノーステップで放ったシュートをクルトワが右に弾き出すと、先着したメートランド=ナイルズが縦に出た際にヴィクター・モーゼスと交錯して倒れます。試験的に導入されたVARのジャッジは、ゴールキック。44分にアスピリクエタの後方からのフィードにヘッドで合わせたセスクは、オスピナの正面に飛ばしてしまいます。最初の45分は両者とも譲らず、スコアレスのまま後半勝負です。

47分、ショートコーナーからカンテが左足で中央に浮かすと、マルコス・アロンソがヘッドで逸らしたボールにクリステンセンが飛び込みますが、ヘディングシュートはクロスバーの上。53分にセスクのCKが足元に入ったモラタは、打てなかったか。12月以降のプレミアリーグ8試合で2ゴールとペースを落としているストライカーは、自信を失っているようにみえます。足を痛めたジャック・ウィルシャーは、57分に無念のリタイア。代わって入ったのはエルネニーです。右サイドで縦パスを受けたモラタがムスタフィとホールディングをまとめてかわした決定機は、角度のないところからオスピナの脇を抜いたフィニッシュがニアポストの外に流れてしまいました。

66分、アーセナルはラカゼットをアレクシス・サンチェスにスイッチ。67分にセスクのFKのクリアが左のマルコス・アロンソに流れると、浮かしたボールが競り合いとなり、こぼれ球をワントラップで叩いたヴィクター・モーゼスのボレーはムスタフィが足を出してブロックします。ドリンクウォーターと代わったウィリアンは、75分にアウトにかけたミドルでニアを狙いますが、読んでいたオスピナがキャッチ。2分後のマルコス・アロンソのミドルも、アーセナルの第2GKがしっかり押さえてスコアは変わりません。アザールをバカヨコ、モラタをバチュアイに代えたコンテ監督にとっては、勝ちたいゲームだったでしょう。後半は終始優位に立っていたチェルシーはアーセナルの守備陣を崩し切れず、0-0のままタイムアップの笛を聞きました。

コミュニティシールドは1-1のまま120分を終え、スタンフォード・ブリッジのプレミアリーグは0-0、エミレーツは2-2。「4度めの正直」なるかと注目されたライバル対決はまたもドローで、勝負はセカンドレグに持ち越しとなりました。アーセナルひいきの目線でいえば「してやったり」、厳しくいえば希望が感じられない厳しい一戦でした。アザール、モラタ、ヴィクター・モーゼス、セスクに再三破られていた3バックの外のエリアをカバーする術を見出せなければ、次のゲームは青の勝利となるのではないでしょうか。ヨーロッパリーグとこの大会しかタイトルの可能性がないガナーズには、ホームで戦えるセカンドレグで彼ららしい攻撃的なサッカーを見せていただければと期待しています。

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“シーズン4度めの激突もドロー!チェルシーVSアーセナルは次戦のエミレーツが最後の勝負!” への2件のフィードバック

  1. グーニー より:

    徹底的に3バック否定ですね(笑)
    3バック向きのスカッドだと言うつもりはないのですが、4バックはもっと向いてないと思うんですよね。

    誰が中盤の守備でCBを守るのでしょう?
    ヴィエラとまではいいませんがソングでもいれば私も4バックがいいと思いますが。

    今日の試合はむしろよく守ってたと思います。FAカップでは一応本職のセンターバック2枚で4バックやってましたけど見るも無残でした。

    まぁ、チームの問題はもはやシステムでないことは明らかですけどね。

    サンチェス・エジルという”すたーぷれいやー”がいない試合で泥臭く戦っていた今日の試合が最近で一番面白かったと感じてしまいました。オスピナもグッジョブ!

    —–
    確かスタメンの真ん中はジャカとジャックではないですか?
    試合は見れてないんですが、最近はフィニッシュだけでなくポゼッションも…意図的に守っているのではなく(そんな時ないですが)何もできなくてってのが多すぎて悲しいです。

  2. 飲茶 より:

    マルコスアロンソが2人出てきてますけどCBはアスピリクエタだと思います笑
    個人的にモラタ応援してるので少し心配です…
    あとウィルシャーが怪我してしまったのがもうほんと…泣泣
    ラカゼットはやっぱりあまり90分間使わないんですか⁇
    グーナーとまではいきませんがアーセナルは結構好きなのでコクランの移籍といい今シーズンの覇気のなさといいボスの相変わらずのチャックとのバトル(笑)といい気がかりです…

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