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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スパーズはリーグ2のクラブにドロー、リヴァプールはまさかのホーム敗戦…FAカップ4回戦レポート

フライデーナイトのマンチェスター・ユナイテッドは0-4、ランチタイムキックオフのレスターは1-5とプレミアリーグ勢の圧勝で始まったFAカップ4回戦。この大会名物のジャイアントキリングは、13時キックオフの試合から続出しました。プレミアリーグ11位と巻き返し始めていたウェストハムは、リーグ1(3部相当)で首位を走るウィガンに2-0完敗。トッテナムが引き分けたニューポートは、リーグ2(4部相当)8位のクラブです。最後に登場したリヴァプールは、プレミアリーグ勢同士の対戦ではあったものの、アンフィールドでWBAに逆転負けは事件です。1月14日に首位マンチェスター・シティを倒したチームは、直後の2週間で最下位と19位に連敗という信じられない崩れ方でサポーターの期待を萎ませてしまいました。

トッテナムの苦戦の原因は、低すぎたモチベーション。プレミアリーグではなかなか見られないボールの奪われ方でピンチを招くシーンが目立ち、38分の失点はクロスに対してトリッピアーがかぶってしまい、アモンドにはヘディングのコースをコントロールする余裕がありました。ポチェッティーノ監督は、ハーフタイムにカイル・ウォーカー・ピータースに代え、66分にはジョレンテを下げてデル・アリを投入しましたが、それでもゴールを奪えず。ようやく追いついたのは残り8分。左からのCKをソン・フンミンがヒールでファーに送ると、フリーになっていたハリー・ケインが右足でプッシュして最悪の事態だけは回避しました。終わった瞬間、ニューポートのジャスティン・エジンバラ監督はアグレッシブに戦い抜いた自軍を称えるガッツポーズ。ウェンブリーでの再試合はスパーズが勝つと思われますが、選手層が厚いとはいえないチームがこの時期に1試合増やしてしまったのは、なかなかの痛手です。

アンフィールドのリヴァプールは、6分に先制点を奪う最高のスタート。バックパスをさらいにいったサラーにジョニー・エヴァンスが先着すれば何事も起こらなかったのですが、GKフォスターが出てくると思ったCBが一瞬止まってしまい、1対1から左足のシュートを打たれてしまいます。これはGKがブロックしたものの、拾ったフィルミーノのループシュートは完璧。優位に立ったレッズが押し切るものとばかり思っていました。

ところが、WBAの同点ゴールはわずか1分後、逆転の一撃はさらに4分後です。失点の元凶となってしまったのは、セントラルMFとSBの軽い守備でした。7分に自陣でワイナルドゥムが奪われた後、ブラントに1発で飛び込んだアーノルドはプレイを遅らせるべきでした。中央でパスを受けたジェイ・ロドリゲスをエムレ・ジャンが捕まえ切れず、慌てて左から絞ってきたアルベルト・モレノは間に合わず。右足でアウトにかけたシュートに、ミニョレはノーチャンスでした。11分の失点も、クリホヴィアクを2回チェックしていずれもかわされたエムレ・ジャンの守備が発端でした。ブラントのグラウンダーをジェイ・ロドリゲスが右足で合わせて1-2。アルベルト・モレノは、ボールではなく自分の前のスペースに走り込んできた19番を見なければなりませんでした。

1-2とされた後、2度のVARによるジャッジがリヴァプールに味方します。20分に決まったCKからのドーソンのヘディングシュートはギャレス・バリーのオフサイドという判定。23分にはクロスが上がった際にサラーがリヴァモアに倒されているのが確認され、PKをゲットします。しかし、フィルミーノがこれをバーに当ててしまい、同点ならず。47分にドーソンにラインの裏を取られたレッズは、ファン・ダイクの必死の戻りが間に合わず、中央にクロスを入れられます。コースは枠を逸れていたのですが、戻りながらヒールで処理しようとしたマティプがタッチミスを犯し、ボールはサイドネットに吸い込まれました。このシーンは、VARでチェックしてもノーゴールとする理由は見当たりません。

前半を1-3で終えたレッズが、2点めを奪ったのは77分になってからでした。アーノルドが左足で入れたクロスをフィルミーノがDFを押さえて落とすと、サラーのボレーがフォスターの脇をきれいに抜きました。しかし、彼らの反撃はここまで。3点めを決められる前のいくつかのチャンスを活かせていれば、番狂わせは起こらなかったでしょう。クロップ監督のチームがトロフィーを手に入れたければ、難敵揃いのチャンピオンズリーグを勝つしかありません。

FAカップ4回戦の3日めは、チェルシーとマンチェスター・シティが登場します。プレミアリーグ15位のニューカッスルとチャンピオンシップ3位のカーディフが相手では…と勝敗に触れたくなりますが、元気なニューポートを観た後だけに、続く言葉は呑み込んだほうがよさそうです。マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、もちろんジャイアントキリングはウェルカムです。何が起こるか、見てみましょう。

FAカップ4回戦日程・結果
■1月26日
シェフィールド・ウェンズデイ 3-1 レディング
ヨーヴィル 0-4 マンチェスター・ユナイテッド
■1月27日
ピーターバラ 1-5 レスター
ハダースフィールド 1-1 バーミンガム
ハル・シティ 2-1 ノッティンガム・フォレスト
ミドルスブラ 0-1 ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
ミルウォール 2-2 ロッチデール
ミルトン・キーンズ・ドンズ 0-1 コヴェントリー
ノッツ・カウンティ 1-1 スウォンジー
シェフィールド・ユナイテッド 1-0 プレストン
サウサンプトン 1-0 ワトフォード
ウィガン 2-0 ウェスト・ハム
ニューポート 1-1 トッテナム
リヴァプール 2-3 WBA
■1月28日
チェルシー VS ニューカッスル
カーディフ VS マンチェスター・シティ

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“スパーズはリーグ2のクラブにドロー、リヴァプールはまさかのホーム敗戦…FAカップ4回戦レポート” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    レッズのゲームは自滅というか、、、これがリーグ戦でなくてよかったと思うしかありません。
    リーグ戦最下位と19位のチームに連敗と言い訳はできないですね。中二日でアウェイでのハダーズフィールド戦。どこまでチームが切り替え新たにスイッチを入れられるかですね。しかし気がついてみれば魔の1月でした、、、。

  2. どーん より:

    モウリーニョはよく攻撃の構築が下手と言われるがクロップは守備の構築が下手すぎる。
    ファンダイクに100億払ったがここまでまったく失点は減らず払った意味がわからない。

    —–
    モウリーニョは攻撃が選手任せでお金を山ほどかけてるのにつまらないバスサッカーだが、クロップは点を取られてもそれ以上に点を取って勝つコスパもいい楽しいサッカーだとか言ってユナイテッドをディスる方が結構多いのですが、僕はタイトルが取れるモウリーニョの方が100倍いいと思います。
    まあサッカーの土台である守備を選手任せにしてる熱いだけなクロップじゃファンダイクに大金かけても変わらないでしょうね笑

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