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プレミアリーグ上位3クラブはいずれもクリーンシートで快勝!…FAカップ4回戦レポート

トッテナムがリーグ2(4部相当)のクラブ相手にドロー決着、リヴァプールはプレミアリーグ19位のWBAにホームで2-3で敗戦。前年覇者のアーセナルは既に消えており、荒れ模様のFAカップですが、スタンフォード・ブリッジにニューカッスルを迎えたチェルシーも心配です。年明けからの7試合を1勝5分1敗。FAカップ3回戦のリプレイでは、チャンピオンシップのノリッジにホームで延長戦も勝ち切れず、PK戦を何とか制して勝ち上がっています。カバジェロ、ザッパコスタ、ドリンクウォーター、バチュアイとサブの選手を4人先発させた今日の試合は、スムーズに勝てるでしょうか。モラタもウィリアンもいないチームは、バチュアイ、アザール、ペドロに連携がなく、15分を過ぎても10番の単発の仕掛け以外にサポーターが涌くシーンがありません。

25分、左サイドのアイダラのクロスをニアで捉えたシェルヴィのボレーは、カバジェロがセーブ。右からザッパコスタが突破を図り、クロスが逆サイドに流れると、ペドロとのワンツーから左足で放ったマルコス・アロンソのシュートはDFに阻まれます。苦しんでいたチェルシーは、30分に見事なカウンターを決めました。自陣からアザールに通したペドロのスルーパスがエクセレント。ボックス左でキープした10番がマルコス・アロンソに落とすと、左WBは無理に打たずにノーマークのバチュアイに流しました。イージーなボレーがネットを揺らし、1-0。レンタル移籍が噂されていたベルギー代表FWは、FAカップでは2連連発です。

41分にシェルヴィを切り返しでかわし、左足を振り抜いたリュディガーのミドルは惜しくもポストの左。2分後、敵陣で奪ったニューカッスルのショートカウンターは、シェルヴィのシュートがGKの正面にいってしまいます。すると43分、チェルシーの2点めはまたもペドロが起点のカウンター、アザールがキープして最後はバチュアイでした。ラッセルズは右足のシュートを足に当てたものの、跳ねたボールはゴールイン。2点リードで折り返したチェルシーは、余裕をもってプレイしています。56分、ザッパコスタのロングクロスを左足で叩いたマルコス・アロンソのボレーは、ダーロウがセーブ。63分に左から突破したペドロのクロスは、ドリンクウォーターのダイレクトショットが右に外れます。

72分、勝負を決めたのはマルコス・アロンソの美しい直接FK。覇気のないアウェイチームには、1点すら返すイメージはありません。コンテ監督は、ロス・バークリー、アンパドゥ、オドイをテストしながらタイムアップの笛を待ちました。攻めの形が創れないニューカッスルは、プレミアリーグ残留は難しいのではないでしょうか。勝者の強さより、敗者の元気のなさが印象的な一戦でした。

4回戦の最後に登場したのは、マンチェスター・シティ。カーディフ・シティ・スタジアムでの一戦は、ジャイアントキリングの可能性など感じられない王者の完勝でした。8分にジャンプした壁の足元を通したデブライネの直接FKはしてやったり。ゴール左隅というコースも、飛ぶタイミングでうまく抜けるようにした速度計算も完璧で、GKエスリッジは茫然と見送るほかはありませんでした。26分にベルナルド・シウヴァのゴールが不可解なオフサイドで取り消された後、37分にベルナルド・シウヴァが完璧なクロスを中央に通します。ゴール左に落としたスターリングのヘディングも文句なし。プレミアリーグ最強クラブに前半で2点差をつけられては、チャンピオンシップで3位と昇格がめざせるポジションにいるクラブといえどもひとたまりもありません。

0-2という結果は順当。16分にホイレットのシュートを正面で捕ろうとしたブラボがファンブルしたボールが、ゴールラインを越えていれば別な決着になっていたかもしれませんが、元バルサのGKは素早くリカバーして失点を免れました。残念だったのは、前半終了間際にサネの脛をスパイクの裏で削ったベネットのラフプレーです。アウェイチームの肩を持ってもレッドカードが妥当なシーンでしたが、レフェリーのジャッジは黄色止まり。サネは最大で1ヵ月ほど戦列を離れることになるようです。素晴らしいタレントたちを守るためにも、「決定機」「後ろから」「足の裏」「ボールにいかず」と4点揃った真っ黒なチャージに対しては明確にNGと宣言していただければと思いました。ともあれ、プレミアリーグの上位3クラブはすべてクリーンシートで快勝し、5回戦進出を決めました。次のラウンドの抽選は、現地時間で月曜日の夕方に行われます。(ミヒー・バチュアイ 写真著作者/Brian Minkoff)

FAカップ4回戦日程・結果
■1月26日
シェフィールド・ウェンズデイ 3-1 レディング
ヨーヴィル 0-4 マンチェスター・ユナイテッド
■1月27日
ピーターバラ 1-5 レスター
ハダースフィールド 1-1 バーミンガム
ハル・シティ 2-1 ノッティンガム・フォレスト
ミドルスブラ 0-1 ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
ミルウォール 2-2 ロッチデール
ミルトン・キーンズ・ドンズ 0-1 コヴェントリー
ノッツ・カウンティ 1-1 スウォンジー
シェフィールド・ユナイテッド 1-0 プレストン
サウサンプトン 1-0 ワトフォード
ウィガン 2-0 ウェスト・ハム
ニューポート 1-1 トッテナム
リヴァプール 2-3 WBA
■1月28日
チェルシー 3-0 ニューカッスル
カーディフ 0-2 マンチェスター・シティ

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“プレミアリーグ上位3クラブはいずれもクリーンシートで快勝!…FAカップ4回戦レポート” への2件のフィードバック

  1. シャーザー より:

    サネの怪我は激痛ですね
    もしかしたらサンチェスから降りてウイングの補強をしなかったツケを払うことになるかもしれません、サンチェスから降りてラポルテにいったのは大正解だったと思ってますが
    信頼できるウイングを一枚失ったことでサネ復帰までは352を使う可能性もある・・・かも?
    ジェズスがそろそろ戻ってくるのでサネのところに使って433かもしれませんが

  2. シティふぁん より:

    サネへのタックルはひどかったですね
    今季危険なタックルが何回かありましたが全てレッドカードが出ませんでした
    その度にペップは審判に選手を守るようコメントしていますが何も変わらないですね
    ダイブすると後からでも制裁があるなら危険なタックルにも制裁があってもいいと思います

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