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ルカク&マティッチ!夏の新戦力のヘディング2発でマンチェスター・ユナイテッドが準決勝進出!

アンフィールドよりも激しく雪が降るオールド・トラフォード。FAカップ準々決勝の2つめの試合は、プレミアリーグ2位と11位の対戦です。セヴィージャに敗れたばかりのマンチェスター・ユナイテッドは、気持ちを切り替えて戦うことができるでしょうか。ポール・ポグバとアレクシス・サンチェスはベンチスタートです。GKロメロ、最終ラインにバレンシア、バイリー、スモーリング、ルーク・ショー。マクトミネイとマティッチが中盤センターに入り、マルシアル、リンガード、マタが2列め。最近好調のルカクは、今日も前線でポスト役を担います。最初のシュートは4分、中央に斬り込んで右足を振り抜いたマルシアル。マティッチが右のバレンシアに展開した10分のチャンスは、ルカクのボレーがゴールの右に外れます。

13分、左から放ったリンガードのミドルは、ドライブがかかって右に切れていきます。1分後、スケロットが右から打ったシュートはロメロの前を横切って左にアウト。スピーディーなパスまわしでゲームを支配していたホームチームは、徐々にブライトンに押され始めています。マルシアルやバレンシアが上げる質の高いクロスは、微妙にずれてシュートにつながらず。ルーク・ショー、リンガード、マルシアルと横につながった28分のアタックは、マルシアルのシュートをブロックされてしまいます。1分後、マタとマルシアルがワンツーを繰り返した中央突破は、レフティのフィニッシュをストナーが足に当ててボールはポストの右。このCKのこぼれ球がスモーリングの足元にこぼれると、CBは至近距離からの一撃を右に外してしまいました。

31分のブライトンのCKは、フリーで叩いたダンクのヘディングシュートをロメロが右に飛んでセーブ。マンチェスター・ユナイテッドが先制したのは38分でした。ルーク・ショーの落としを左で受けたマティッチがダイレクトでクロスを上げると、逆サイドでダンクに競り勝ったルカクが強烈なヘディングシュート。プレミアリーグでは14ゴールと、得点王争いの圏外にいるベルギー代表FWは、FAカップでは4試合めで5発と大当たりです。前半は1-0。モウリーニョ監督がハーフタイムにルーク・ショーをアシュリー・ヤングに代えたのは、アクシデントでしょうか。

51分、ブライトンの左からのアタックは、ロカディアの裏から走り込んだパスカル・グロスが中央からダイレクトでシュート。左隅という狙いは悪くなかったのですが、惜しくもポストの脇に外れ、同点のチャンスを逸します。57分、右からのクロスのクリアを拾ったロカディアは、振り向きざまの左足シュートをロメロのビッグセーブに阻まれます。67分に右サイドから仕掛けたマーチのクロスは、ファーで空いていたロカディアにぴったりでしたが、右のサイドネットを狙ったヘディングは浮いてしまいました。68分、ヒュートン監督はマーチに代えてイスキエルド。今季がプレミアリーグデビューシーズンのコロンビア代表MFは、巧みなドリブルに要注意です。

モウリーニョ監督の2枚めは、74分にマタに代えてラシュフォード。3分後、ヒュートン監督はウジョアを下げ、プレミアリーグ11ゴールのグレン・マレーで勝負です。83分、マン・ユナイテッドのダメ押しゴールはセットピースから。左からカーブをかけたアシュリー・ヤングのFKに、ファーから3人がノーマークで走り込みます。決めたのは、ルカクの内側にいたマティッチ。ゴールライン上に落とすお手本通りのヘディングに、クルルは触れませんでした。リンガードをフェライニに代えたホームチームは、無失点で逃げ切りFAカップベスト4進出を決めました。

運動量もシュートも少なく、後半開始からしばらくは耐える時間が続いたものの、高さを活かしてヘディング2発。よくも悪くも、これが今季のマンチェスター・ユナイテッドです。優勝をめざすうえでの懸念材料は、ポグバとアレクシスの不振に加えて、バイタルエリアのカバーリングが緩くなっていること。セヴィージャ戦でも気になったのですが、CBがフォローしなければいけないエリアが広くなっており、対応が速いバイリー頼みではいずれ堤防は決壊します。ブライトンのミドルシュートはロメロが飛びまくってゼロに抑えてくれましたが、同じようにスペースと時間を与えれば、ハリー・ケインやエリクセンは許してくれないでしょう。セミファイナルはプレミアリーグの2試合で1点しか奪えていないセインツよりもウィガン、決勝は年明け以降5勝6分6敗と調子を落としているチェルシー希望ですが、果たして…!

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“ルカク&マティッチ!夏の新戦力のヘディング2発でマンチェスター・ユナイテッドが準決勝進出!” への3件のフィードバック

  1. 空気 より:

    ひさびさにチャンスをもらったルークショーの出来はどうでしたか?
    モウリーニョが彼のパフォーマンスについて批判していましたが、それほど酷かったのですか?
    先が短いヤングよりもショーを育てていってほしいです。

  2. ユナイテッド より:

    上のコメントの方へ
    試合をフルで見ての個人的な意見ですがショーの出来はあまりよくはありませんでした。
    前半は左サイドから攻め込まれることも多く攻撃面でもあまり効果的ではなかったかと。
    とはいえ先制点はショーが起点になっていたのでモウリーニョが酷評するほどではないのではと思います。
    ただショーは明らかに太り過ぎですしコンディション管理が出来ていない気がするので出番が少なくなるのも仕方ないと感じています。
    このままアピール出来なければ夏には両サイドバック共に新戦力を探すのではないでしょうか。

  3. yuto より:

    マティッチが今季来てくれなかったらどうなっていたのだろうと感じる最近です。
    ショーははっきり悪かったとは言い切れませんが、見切られてきているのかもしれません。
    フリーランで懸命に走っていたように思いますが、マルシャルが全く使わなかったことで消えてしまった印象です。
    契約延長のオプションを行使したばかりですが夏にはいなくなるかもしれませんね。

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