0-2からの逆転!ウルヴスとの激戦を制したワトフォードがFAカップ決勝進出!
ゴール裏に仕込んだマスクを着けてサポーターを煽ったヒメネスは、勝利を確信していたのではないでしょうか。プレミアリーグでマスクパフォーマンスを敢行したオーバメヤンはイエローでしたが、なぜかこちらはセーフ。65分にウィル・ヒューズが下がってデウロフェウがピッチに入りますが、75分を過ぎてもスコアは動きませんでした。
激闘を最初から振り返ってみましょう。ワトフォードの前線にはトロイ・ディーニーとアンドレ・グレイ、ロベルト・ペレイラ。カプェが中盤の底をカバーし、運動量が豊富なドゥクレがチャンスを創出します。ウルヴスのヌーノ・エスピーリト・サント監督は、ヒメネス、ジョッタ、モウティーニョ、ネヴェスといったいつもの顔ぶれを揃えています。開始20秒、左から上がったホニー・カストロが右足で巻いたシュートは、惜しくもファーポストの外。5分にモウティーニョが右足でカーブをかけたFKもうまく落ちず、諦めたGKゴメスは命拾いします。
序盤はウルヴスが優勢でしたが、集中力を高めたワトフォードも徐々に攻めのチャンスを創っています。30分にディーニーが左からゴール前に浮かしたシーンは決定的でした。ラインの裏に出てフリーになったアンドレ・グレイのボレーは、クロスバーの上。チャンスを逃したワトフォードは、それから5分でリードを許してしまいました。ドハーティ―のゴールで勢いに乗ったウルヴスは、38分に左から中に斬り込んだジョッタが2人をかわしてシュートを放ちますが、惜しくもファーポストの外。前半を1-0で折り返した白いシャツは、後半も速攻が冴えています。
左からのロングスローのクリアがデウロフェウの足元へ。デンドンケルと対峙したアタッカーは、一瞬フェイントを入れた後、右足インフロントでカーブをかけて逆サイドのネットを狙います。高く上がったボールは、GKラディが見送るしかない完璧な弾道でサイドネットに吸い込まれ、1-2。黄色と黒のチームは同点をめざして猛攻を仕掛けますが、88分に右からの折り返しをフリーで受けたホレバスの左足シュートは、ニアポストの上に抜けていきました。勝利を目前にしていたウルヴスは、92分に激痛のミスでゴールを許してしまいます。ドゥクレのクロスをトラップしたディーニーをデンドンケルが引っ掛け、PK。ハートが強いワトフォードのキャプテンが迷わず左に突き刺し、試合は延長戦に突入しました。
再開直後に左サイドでクロスを受けたホニー・カストロは、左足のシュートをゴメスの正面に打ってしまいました。決勝ゴールは104分。前がかりになっていたウルヴスは、ハーフライン付近での競り合いに敗れ、アンドレ・ゴメスとデウロフェウとの2対2の勝負に持ち込まれます。短いパスを交換しながらゴールに向かうコンビを止められないまま、最後はボックス右に流れたデウロフェウにラストパスが通りました。ドゥクレをかわした7番がGKの足元を抜いて3-2。ファイナル進出を決めたのは、プレミアリーグでビッグ6に次いでゴールが多いチームでした。
マンチェスター・ユナイテッドとウルヴスがビッグ6を次々とつぶしたFAカップ2018-19。ニューカッスル、クリスタル・パレス、ウルヴスといった中堅クラブ同士のバトルを制したワトフォードが、バーンリーとブライトンしかプレミアリーグ勢とぶつからなかったマンチェスター・シティと優勝を争うことになりました。カラバオカップを連覇した王者の順当勝ちか、EL出場をめざす伏兵が極上のジャイアントキリングを達成するのか。ワトフォード、がんばれ!ここまで勝ち上がってきた素晴らしい選手たちには、強豪相手に持てる力を出し切っていただければと思います。5月18日のウェンブリーが、今から楽しみです。
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ウルブス有利かと思ってましたがワトフォードが来ましたか!
どっちにしても厄介な相手です。
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更新ご苦労様です。
激闘でした。FA杯決勝は面白い一戦になりそうです。一歩間違えば一方的なゲームも予感しますが、ワトフォードの面々は相当な気合いで臨むでしょうから楽しみです。勝ってカップをあげるディーニの男泣きが見たい。ワトフォードに迷わずベットです。
一流のプロ選手が延長後半明らかに疲れているそぶりをみせているのをはじめてみました。そしてそれを声援で支えるワトフォードのファン、まさにプレミアリーグといえる死闘でした。いまのシティを破るのはほぼ奇跡に近いですが、その奇跡が起きることを信じたいです。