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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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FAカップはやっぱり8番!ダニ・セバージョスの決勝ゴールでアーセナルがベスト4進出!

2019‐20シーズンのFAカップは、準々決勝まで進んでいます。昨日は、ノリッジに延長戦に持ち込まれたマンチェスター・ユナイテッドが、ラスト2分の決勝ゴールで辛勝。2日めの本日は、シェフィールド・ユナイテッドVSアーセナル、レスターVSチェルシー、ニューカッスルVSマンチェスター・シティといったプレミアリーグ対決が開催されます。ミッドウィークのプレミアリーグでサウサンプトンに0‐2で勝ったアーセナルは、GKのミスキックと不用意なバックパスからのゴールと、会心の出来ではありませんでした。ブラモール・レーンに乗り込んだアルテタ監督は、3バックで戦うようです。

GKマルティネス、DFムスタフィ、ダヴィド・ルイス、コラシナツ。中盤センターにジャカとウィロック、アウトサイドにメートランド=ナイルズとティアニー、3トップはニコラ・ペペ、サカ、ラカゼットです。立ち上がりから5分は、互角に展開。ビルドアップに難があるガナーズに対して、ブレイズは前から厳しいプレスをかけています。7分、左に流れたマクゴールドリックがニアに折り返すと、ジャック・ロビンソンのシュートはDFに当たって右にアウト。2度めのCKをマクバーニーが頭で折り返し、ゴール前にいたランドストラムが押し込みますが、VARのジャッジはオフサイドです。

WBの裏を突く速攻を徹底するホームチームに対して、黄色いシャツのアウェイチームは直近のプレミアリーグと同様にサイドアタッカーの孤立が目立ちます。20分を過ぎてもガナーズのシュートはゼロで、決定機が生まれる予感はなかったのですが、23分に縦パスを受けたラカゼットをベイシャムが背後から引っかけてPK。無理しなくてもいい状況で、32歳のベテランらしからぬ判断ミスでした。キッカーはニコラ・ペペ、右隅に突き刺して0-1。29分、ラカゼットにロングフィードが入り、脇でもらったニコラ・ペペが左足を振り抜くと、ディーン・ヘンダーソンが左に飛んでCKに逃れます。

肩を脱臼したランドストラムは34分にリタイアとなり、1月に加入したばかりのベルゲが中盤へ。43分、ウィロックが右に流したボールを縦に持ち込んだメートランド=ナイルズが、ボックス右でフリーになります。クロスをディーン・ヘンダーソンが弾き、浮いたボールはサカが空振り。クリアを拾ったティアニーのボレーは惜しくも左に外れました。2分後、左サイドを突破したティアニーが完璧なグラウンダーを中央にフィード。走り込んだニコラ・ペペのダイレクトショットは、左のポストすれすれを抜けていきました。

前半は0-1。後半開始からしばらくは、ブレイズの時間でしたが、ガナーズの3バックが冷静に対応して決定的なシーンを創らせません。54分、ダヴィド・ルイスが足を痛めてアウト。最終ラインの中央はホールディングです。60分、ジャック・ロビンソンのアーリークロスがゴール前に入ると、ダイビングヘッドを右に外したのはオーバーラッピングCBのベイシャム。ガナーズの最終ラインは、下がりすぎると危険です。66分、アルテタ監督はウィロックとラカゼットを諦め、エンケティアとダニ・セバージョス。直後、ティアニーの鋭いグラウンダーのクリアが短くなり、ジャカが右足で狙うと、ジャック・ロビンソンが体を張ってブロックし、追加点を許しません。

ティアニーの正確なクロスと、エンケティアのスプリントしか盛り上がりポイントがないアーセナル。それでも、ゼロに抑えれば勝てたのですが、87分のジャック・ロビンソンのロングスローで、痛いミスが出てしまいました。コラシナツのクリアがムスタフィにヒットし、ボールはゴール前にいたマクゴールドリックの前へ。軽く合わせたボレーがネットに届き、プレミアリーグ8位が攻勢に転じます。89分、シュートのこぼれ球がボックス左でフリーだったビリー・シャープの前に転がると、ニアに打った強烈な一撃はマルティネスがビッグセーブ。テレビの前で、敗戦を覚悟したグーナーも少なくなかったのではないでしょうか。

91分、中央からドリブルで仕掛けたのはサカ。左からエンケティア、右はニコラ・ペペが走った3対3のカウンターは、エンケティアの美しいスルーパスがペペに通るも、スティーヴンスを抜けなかったドリブラーが捕まって終わるかと思われました。しかし…!チャンスが潰える前に、外から走り込んできたのはダニ・セバージョス。19番とスイッチしたMFは、一気にディーン・ヘンダーソンとの1対1に持ち込み、ニアに空いたコースを抜いて勝利を手繰り寄せました

大事なシーンで8番が決めるのが、アーセナルのFAカップです。アルテタ監督が給水の直前に仕込んだタレントが、最後に大きな仕事をやってのけました。後半は持ち味を殺されていたサカとニコラ・ペペも、悪くない気分で次に向かえるのではないでしょうか。プレミアリーグ再開以来、初めて相手の守備を崩して奪ったゴールは、若い選手たちに自信とモチベーションを授けてくれるはずです。FAカップを13回制した最多優勝チームが3年ぶりの4強進出。プレミアリーグもこちらのルートも厳しい相手が続きますが、クラブの財政が厳しくなっているなかで、来季の欧州へのチケットは必須アイテムです。


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