2020.07.20 FAカップ・リーグカップ2019-20FAカップ・リーグカップ
激痛だったデ・ヘアのミス…FAカップ決勝はアーセナルVSチェルシーのロンドンダービー!

ブルーズのほうは、クリステンセンとプリシッチが外れています。GKカバジェロ、DFリュディガー、ズマ、アスピリクエタ、中盤センターにジョルジーニョとコヴァチッチ、アウトサイドはリース・ジェームズとマルコス・アロンソ、FWウィリアン、ジルー、メイソン・マウント。赤も青も、新しいフォーメーションを確かめるように慎重に立ち上がっています。再三、ラインの裏を狙うマンチェスター・ユナイテッドに対して、カバジェロがボックスを飛び出して応戦。5分を過ぎても、シュートシーンはありません。
10分、リース・ジェームズの強烈なミドルはデ・ヘアが上に飛んでパンチ。ブルーノ・フェルナンデスが縦にチャレンジするパスは、ことごとくチェルシー守備陣に捕まります。15分、アスピリクエタのクロスに競り勝ったマルコス・アロンソのヘッドはクロスバー越え。チェルシーの厳しいプレスにマン・ユナイテッドのビルドアップは詰まり気味で、ハーフラインを越えずに奪われるシーンが目立ちます。21分にデ・ヘアのキックが跳ね返され、ウィリアンの落としを受けたメイソン・マウントが右足で狙うと、マグワイアがブロック。27分に左サイドから蹴ったメイソン・マウントのFKは、ファーから走り込んだズマに合いませんでした。
31分、ボックス手前やや左からのFKは、ブルーノ・フェルナンデス。右足で巻いたシュートは、カバジェロが安全重視でCKに逃れました。39分、右からのCKを逆サイドで拾ったジョルジーニョがメイソン・マウントに預け、左足で浮かしたクロスにズマが飛び込みますが、ヘディングをうまくコントロールできずに枠の上。44分にマグワイアと激突したバイリーは、しばらく立ち上がれず、6分という長い治療の後、担架で運ばれていきました。追加タイム11分、アスピリクエタが右から抜け出し、ニアにグラウンダーを通すと、ジルーが左足のアウトでタッチしたボールをデ・ヘアが弾き切れず、ボールはゴールラインを越えていきました。

1分後、ボックス右を崩したリース・ジェームズのグラウンダーが逆サイドに流れると、マルコス・アロンソのダイレクトのクロスをジルーが左足でタッチ。右隅に飛んだボールは、デ・ヘアが左手で外に押し出します。65分のCKをカバジェロがかぶり、競り勝ったマグワイアが頭に当てるも枠に収められません。給水タイムを過ぎても、ランパード監督は動かず。73分のCKをジルーが頭で触り、落下点にいたリース・ジェームズがヘッドで右隅に押し出すと、デ・ヘアが左手で弾き出します。ここから立て直したチェルシー。メイソン・マウントが左のマルコス・アロンソにつないでグラウンダーがニアへ。リュディガーと競ったマグワイアがゴールにプッシュしてしまい、勝負は決しました。
79分にラシュフォードとワン=ビサカが下がり、フォス=メンサーとイガロ。ランパード監督はここで動き、ジルーとウィリアンに代えてハドソン=オドイとタミー・アブラハムです。85分に左から突破を図ったマルシアルが倒され、PK。ブルーノ・フェルナンデスが左に決め、ギャップを2点に戻しました。後半開始早々のデ・ヘアのミスが趨勢を決めてしまった一戦は、チェルシーが3-1で快勝。8月1日のファイナルは、3年前と同じロンドンダービーとなりました。
0-2からポグバとグリーンウッドを起用し、ブルーノ・フェルナンデスを最後まで残したスールシャール監督の采配は妥当だったのでしょうか。劣勢なのに、プレミアリーグとFAカップの二兎を追うという無理めな采配が、ウェストハム戦とレスター戦の敗因にならなければいいのですが…。縦に走らせるパスの精度が落ちているブルーノ・フェルナンデス、もらいにいく動きが少なかったマルシアル、つなぎ役に終始したグリーンウッドのコンディションが心配です。ミッドウィークに開催されるプレミアリーグ37節のハマーズ戦まで中2日。最終節のレスター戦は、相手より3日も少ない中3日のゲームとなります。
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カップ戦を完全に捨てるっていう選択肢はユナイテッドにはないんですよ、今までもこういうことありました。ファンは大幅なターンオーバーを望んでいたとは思いますけどね。