5-5の乱打戦、PK戦の主役は守護神ケレハー!リヴァプールがアーセナルを下してベスト8進出!
リヴァプールがボールを支配し、さらなるゴールをゲットするかと思いきや、19分にガナーズが追いつきます。チェンバレンのパスをカットして始まったショートカウンター。左からのグラウンダーに飛び込んだルーカス・トレイラはボレーを打ち切れず、逆サイドに出たボールをメートランド=ナイルズがエジルに落とすと、10番からの完璧なラストパスをサカが丁寧に右足でボレー。マルティネスが弾いたボールをプッシュしたルーカス・トレイラに、オフサイドを示す旗が上がるかと思われましたが、レフェリーはスルーして試合はイーブンに戻りました。
カウンターに徹したガナーズが勝ち越しゴールを決めたのは、26分のセットピースでした。ルーカス・トレイラがFKをクイックスタート。クロスをミルナーにはね返されたメートランド=ナイルズが、オリギをかわして右からグラウンダー。ルーカス・トレイラと競ったジョー・ゴメスの足に当たったボールを止めたケレハーは、こぼれ球を叩いたマルティネッリの強烈なシュートを見送るしかありませんでした。
36分、右サイドのエリオットがバックパスをミス。インターセプトしたエジルがサカを走らせると、グラウンダーが中央に出た瞬間、マルティネッリはフリーでした。イージーなボレーがネットを揺らして1-3。プレスでミスを誘い、ショートカウンターを決めるのは、クロップ監督のほうが得意とするフットボールです。ホームで簡単に負けるわけにはいかないプレミアリーグ首位チームは、43分に1点差に詰め寄ります。やらかしたばかりのエリオットがボックス左で仕掛け、2ゴールを決めたマルティネッリに引っかけられてPK。ミルナーのキックが左隅に決まり、アンフィールドが2度めの歓喜に包まれました。
前半終了間際の46分、CKのクリアをルーカス・トレイラがボックスの外から左足でシュート。DFに当たって浮いたボールにフリーで合わせたマルティネッリのヘッドは、ケレハーの正面にいってしまいます。2-3で折り返した乱打戦。後半最初のゴールはアウェイチームでした。54分、ミルナーがケレハーに出したバックパスが短くなり、メートランド=ナイルズがさらうと、左に流れたボールに追いついたエジルがヒールで戻し、メートランド=ナイルズが右足で押し込みました。カーティス・ジョーンズに後を譲り、ロッカールームに引き上げたナビ・ケイタは足を痛めたのでしょうか。
58分、前線で必死に競り合っていたララナのヘッドを、ボックス手前でメートランド=ナイルズがカットすると、奪ったチェンバレンがダイレクトで放ったスーパーショットがマルティネスのグローブの先を抜けてネットに突き刺さりました。勢いに乗ったホームチームは、4分後に同点に追いつきます。ジョー・ゴメスがハーフライン手前でカットしたボールがララナ、エリオット、カーティス・ジョーンズとつながり、前線のオリギに縦パスが通りました。トラップでホールディングをかわし、振り向いたアタッカーの一撃はパーフェクト。エメリ監督はここでエジルを諦め、プレミアリーグで全試合出場のグエンドゥジを投入します。
70分、グエンドゥジがウィロックに縦パスを通すと、美しいロングシュートが左隅へ。20歳コンビのアタックで、壮絶な殴り合いは4-5になりました。エメリ監督はルーカス・トレイラをダニ・セバージョスに代え、さらにコラシナツをティアニー。サポーターのように無邪気にゴールを喜んでいたクロップ監督は、チェンバレンをチリベジャにスイッチしています。ガナーズの勝利かと思われた一戦は、最後にドラマが待ち構えていました。追加タイムは残り1分半、右サイドのネコ・ウィリアムスがクロスを入れると、オリギが戻りながらの難しいボレーをマルティネスの脇に叩き込みました。
5-5、勝負はPK戦です。ベジェリン、ミルナー、グエンドゥジ、ララナ、マルティネス、ブリュースター。3人ずつが成功した後、ダニ・セバージョスが左隅に蹴ったボールをケレハーが読み切ってセーブします。顔がこわばるウナイ・エメリ。オリギが冷静に決め、メートランド=ナイルズもプレッシャーを跳ねのけると、10人めのキッカーはカーティス・ジョーンズです。この状況で、ワンステップで蹴るとは大した心臓です。左隅に飛んだボールにマルティネスは届かず、リヴァプールが激戦を制してベスト8進出を決めました。
いや、疲れました。レッズがオウンゴールとPKだったのに対して、ガナーズはプレスとサイドの切り崩しから決めていたので、2-4となったときはプレミアリーグ5位の圧勝を予想していました。チェンバレンとオリギのスーパーショットで同点、そしてケレハー。アンフィールドで勝ち切るのがいかに難しいかを思い知らされた一戦。「ルーカス・トレイラとエジルをプレミアリーグで使わないのはなぜ!?」「エメリがめざしているのは、もしかしてクロップのフットボール!?」…疑惑は深まるばかりですが、その答えは今後のプレミアリーグを観ながら解明することとしましょう。両チームの早起きサポーターのみなさん、おつかれさまでした!(ディヴォック・オリギ 写真著作者/Eric The Fish)
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楽しいゲームでした。
やっぱりオリジ!
あのELドルトムント戦もCLバルセロナ戦も彼がいました。
もしかしたら彼が1番リバプールらしさを持ってるのかもしれませんね……ロブレンかな…
若手主体で明らかにターンオーバーしてきたリバプールに対してガナはほぼベストメンバー。
PKとはいえ負けるのはやばいなあって感じですね。
後任にモウリーニョの噂ありますが、そもそもエメリを解任するだけの金があるのか、ファンが受け入れなそう、補強資金やモウリーニョの給料をガナが払えるのかという問題しかないので実現はしないんじゃないかなと思っています。
かといってこのままエメリ続投だとCLなんて不可能ですし、そろそろガナもCL戻らないとミランコースまっしぐらなんですよね。
1人のサッカーファンとして今後のガナーズの動向に注目しています。
見た目が豪華とはいえ今季リーグ戦スタメンを考慮すればアーセナルもBチームを出してアンフィールドで5点取ってるので悲観するほどではないかなぁとは思います、質を上げるハズの交代策が(少なくともデータ上は)まったく機能しなかったのが気になりますが…
上の方、アーセナルがベストメンバー?
控えのベストメンバーということでしょうか?
スタメンほぼ丸ごと変わって、若手主体のカップ戦メンバーだったと思うのですが。
個人的にはアーセナルの若手はマルティネッリを始め、やはり希望はあるのと、エジルの有り難みが分かったいい経験を積んだ試合だったと思います。
モウリーニョは本当に勘弁して欲しいしっかりとした戦術そしてプランを持っている人が来ないともうCLには戻れない
何も知らない人は若手主体vsベストメンバーと言っていますが実は平均年齢はほとんど変わりません。
リュングベリが昇格?してから随分若返り将来に期待できることも多いです。唯一そして1番大きな問題は監督ですね。続投しようが変えようがデメリットばかり目についてしまいます。
正直アーセナルは1軍(PL仕様)より2軍(EL、カップ戦仕様)の方が強いのでベストメンバーなのは事実だと思いますね
各ポジションで一軍よりいい選手がいないの、前線と左SBぐらいでしょう。
こりゃ勝てるな、からの追いつかれて引き分けが続きますね。
それにしても、盛大に追いつかれたもんです(泣)
まあ、PLで当たったら五点も取れないし五点以上取られるし、かもしれませんが、何にしてもたしかにBチームのアーセナルは見ていてそんなにつまらなくはないんですよね。
なんか、エメリ監督もっとうまいことやれる人だと思うのですが、つまらない感情やこだわりは捨てて、シンプルにやって欲しいっす。
そんで、モウリーニョは嫌だなぁ(泣)
正直、アーセナルの方がターンオーバーしてないように見えるのは、Aチームのグレードが低いからだけだと思いました….
リヴァプールもトップチームの選手もちゃんと出してます(ミルナーとかチェンバレンとか)が、リヴァプールのAチームが素晴らしすぎて霞んでいるなあと….