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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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フィルミーノの劇的ゴールでリヴァプールがCWC決勝へ!カラバオカップは強豪が順当勝ち!

本日は、忙しい1日です。カタールの首都ドーハにあるハリーファ国際スタジアムでクラブワールドカップの準々決勝が行われ、イングランドではカラバオカップの準々決勝3試合が開催されています。プレミアリーグで首位を走るリヴァプールは、17日にアストン・ヴィラとベスト4を争い、翌日にメキシコのモンテレイと対戦というアンビリーバブルなスケジュールを強いられていました。ケレハー、フーフェル、ファン・デン・ベルフ、エリオットなど若手主体で戦わざるを得なかったカラバオカップは、5-0で惨敗。14分にフーリハンが右サイドから蹴ったFKをケレハーが触れずに先制を許すと、17分にはファン・デン・ベルフがクロスに足を出し、絶妙なコースを辿ったボールがGKの頭越しにゴールに飛び込んでしまいました。

その後も、最終ラインのミスを突かれてコジアに2ゴールを決められ、前半で4-0。プレミアリーグで17位のヴィラもウェズレイ、エル・ガジ、グリーリッシュ、マッギンら主力を休ませていたのですが、若手をかき集めただけのレッズは太刀打ちできませんでした。近い将来、ファーストチームに食い込んでくるであろうフーフェルやエリオットが貴重な経験を積めたと割り切って、クラブワールドカップとプレミアリーグ、チャンピオンズリーグに集中していくしかありません。

18日にドーハで行われたモンテレイとのセミファイナルも、クラブのポテンシャルを問われる厳しいゲームでした。フィルミーノ、マネ、アーノルドはベンチスタート。ワイナルドゥムは負傷欠場で、ファン・ダイクもメンバーから外れています。今後のプレミアリーグで真価を発揮してほしいシャキリ、オリギ、チェンバレン、ナビ・ケイタ、ララナがスタメンに名を連ね、CBはジョー・ゴメスとヘンダーソンという急ごしらえの布陣です。11分にサラーの素晴らしいスルーパスがナビ・ケイタに通り、ニアポスト際に先制ゴールを決めたのですが、14分にヘスス・ガジャルドのボレーをアリソンが左に弾くと、フネス・モリに詰められ同点に追いつかれてしまいます。

23分、サラーのパスでボックス右から抜け出したミルナーがバロベロと1対1になりますが、コースを塞いだGKが足に当ててCK。攻め立てる欧州王者はシュートが枠にいかず、モンテレイの執拗なサイドアタックに苦しめられます。パボンが放った27分のミドルと、50分のFKをアリソンがビッグセーブで切り抜けてくれなかったら、プレミアリーグ首位チームは窮地に追い込まれていたでしょう。69分にシャキリに代わってマネ。73分にミルナーがボックス右でフリーになり、グラウンダーがオリギに通ったシーンは決定的でしたが、ボレーは明らかなミスでマネの肩にヒットし、試合は終盤の1点勝負となります。

75分にアーノルドが入り、85分にフィルミーノが登場。決勝ゴールは91分、途中出場の右SBがニアに入れた鋭いラストパスで決まりました。フィルミーノが巧みなタッチでコースを変え、バロベロの脇を抜いて2-1。プレミアリーグで7回も記録している得意なスコアで畳んだリヴァプールが、フラメンゴが待つファイナルに駒を進めました。16対12とシュート数で劣る苦しい展開でしたが、アグレッシブに前線に飛び出していたナビ・ケイタの覚醒は好材料。ジーコとヌネスにやられ、3-0で完敗した38年前のリベンジを果たすべく、フラメンゴ戦はいつものリヴァプールを見せていただければと期待しています。

カラバオカップのほうに目を移すと、マンチェスター・シティはリーグ1(3部相当)のオックスフォードにアウェイで1-3で勝利。後半開始早々にテイラーが同点ゴールをゲットしたときは胸騒ぎを覚えましたが、スターリングの2発でベスト4進出を決めました。シュート数は18対18、オンターゲットは5対4と上回ったオックスフォードは、本拠地カッサムに集まったサポーターたちに胸を張れるのではないでしょうか。

マンチェスター・ユナイテッドは、リーグ2(4部相当)のコルチェスターにオールド・トラフォードで3-0完勝。前半はスコアレスで終わりましたが、51分に左から中央に斬り込んだラシュフォードが豪快なゴールを決めると、56分にはグリーンウッドが右から入れたクロスをライアン・ジャクソンがクリアしきれずオウンゴールで2-0。さらに61分、左に出た浮き球をラシュフォードがダイレクトで折り返すと、ファーのマルシアルがスライディングでプッシュして勝負を決めました。

危なかったのはレスターです。26分にジェームズ・マディソンが美しい先制ゴールを左隅にゲットし、3分後のCKをジョニー・エヴァンスがボレーで押し込み0-2。立て直し中のエヴァートンは、本拠地グディソン・パークであっさり負けると思われたのですが、75分にトム・デイヴィスが右からのクロスを左のサイドネットに押し込む鮮やかなボレーで1点差に戻すと、92分にレイトン・ベインズが左足で放った強烈なミドルがニアに突き刺さりました。最初に蹴ったジェームズ・マディソンがピックフォードに止められたPK戦は、名手シュマイケルがジェンク・トスンとレイトン・ベインズをストップして2-4でレスター。頭を抱え、泣きそうな表情でPK戦を見守っていたダンカン・ファーガソン暫定監督は、最後になるかもしれないゲームを勝利で飾れませんでした。

準決勝の組み合わせは、マンチェスターダービーとレスターVSアストン・ヴィラ。プレミアリーグで2位に食い込んでいるブレンダン・ロジャースにとっては、レスターでの最初のタイトルを獲得する絶好のチャンスです。ホームでマン・ユナイテッドに敗れたばかりのペップは、リベンジを果たして3連覇に王手をかけることができるでしょうか。1月に行われるホーム&アウェイのバトルに注目です。

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“フィルミーノの劇的ゴールでリヴァプールがCWC決勝へ!カラバオカップは強豪が順当勝ち!” への1件のコメント

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    昨季のシティをリーグに加えカップの2冠まで成し遂げた国内絶対王者と評する人は多いでしょうが、昨季のレアルをCWCを獲った世界最強クラブであると評すれば鼻で笑われるでしょう。多くのコンペティションで勝ち進むはずの欧州王者のスケジュールにその程度のカップが強引に割り込んでくるのはどうなんでしょうかね。どんな大義があってクラブに冠の二者択一を迫っているのでしょう。向こうに2軍を送り込んで主催者に恥をかかせて欲しかったぐらいです。
    カラバオ準決勝マンチェスターダービーは熱いですね。しかもよく考えたら4強にはユナイテッドが直接対決で負けなかった相手しか残ってませんね。今季散々言われたスールシャールが強豪相手にはいい試合を連発し初戴冠というのも面白そうです。

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