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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マン・シティ、レスターは順当勝ち、マン・ユナイテッドは…FAカップ3回戦速報!

FAカップ3回戦は、プレミアリーグのクラブが参加する最初のゲーム。1月4日~6日の3日間で開催されるラウンドの注目ポイントは、ウルヴスVSマンチェスター・ユナイテッドやマージーサイドダービーなどプレミアリーグ勢の直接対決と、大会名物のジャイアントキリングです。先ほど、初日の全20試合が終了。プレミアリーグのクラブは、6勝4分2敗で勝率5割に留まりました。初戦で姿を消したのは、チャンピオンシップのシェフィールド・ウェンズデーにホームで0-1のブライトンと、プレミアリーグから降格したばかりのフラムに2-1で競り負けたアストン・ヴィラ。両チームとも、出番が少なかったベテランを起用するなどのターンオーバーを敢行したのですが、さじ加減を誤ってしまったようです。

順当勝ちを収めたのは、プレミアリーグ上位のマンチェスター・シティとレスター、最近好調のサウサンプトン、さほどメンバーを落とさなかったノリッジ、バーンリー、ボーンマスです。リーグ2(4部相当)のポートベイルと当たったマン・シティは、18歳のテイラー・ハーウッド・ベリスやジンチェンコ、フィル・フォーデンを先発起用。18分にジンチェンコのミドルをレッグがクリアしきれず右隅に決まると、35分にはポートベイルのポープが右からのクロスをヘッドで合わせて同点に追いつきます。

勝ち越しゴールは42分、ギュンドアンが右に出した浮き球をフィル・フォーデンがダイレクトでファーに送り、走り込んだアグエロがプッシュ。59分の3点めは、CKのクリアからの二次攻撃です。右からのクロスをアグエロがヘッドで折り返し、中央に残っていたジョン・ストーンズがこぼれ球を押し込みますが、オフサイドポジションにいたテイラー・ハーウッド・ベリスの右足に当たったゴールはファールを取られませんでした。76分には、アンヘリーノのグラウンダーをフィル・フォーデンが左足で合わせて4-1。リーグ2のクラブは完敗でしたが、ポープのゴールという地元サポーターに誇れる成果を持ち帰ることができます。

19分にオルブライトンが仕掛けたカウンターが、ウィガンDFピアースのオウンゴールを誘ったレスター。40分には自陣でインターセプトに成功したチルウェルがドリブルで持ち込み、ハーヴィー・バーンズにスルーパスが通ります。22歳のサイドアタッカーが切り返しから右隅に沈め、チャンピオンシップ22位に2-0で快勝しました。いかにもFAカップらしい勝ち方で4回戦に進んだのはノリッジ。チャンピオンシップ10位のプレストン・ノースエンドを2-4で下した試合で爆発したのは、プレミアリーグで1試合しか出番がなかった18歳の生え抜きFWアダム・アイダです。

2分に縦パスで抜け出し、先制ゴールをゲットしたストライカーは、38分に飛び出したGKリプレーのクリアミスを拾って無人のゴールにロングシュートを決めると、61分にはリプレーとの1対1で足をすくわれてPKをゲット。右に蹴ったボールは読まれていましたが、GKの脇をすり抜けハットトリックを達成しました。チャンスをもらった若手の躍動も、世界最古のトーナメント戦を盛り上げる恒例イベントです。ハダースフィールド戦で先制ゴールを決めたセインツのスモールボーンと、追加点のボギンズはいずれも19歳。主力を休ませたハーゼンヒュットル監督の期待に応えてくれました。

【FAカップ3回戦・1月4日開催結果】
ウルヴス 0-0 マンチェスター・ユナイテッド
オックスフォード 4-1 ハートルプール
カーディフ 2-2 カーライル
サウサンプトン 2-0 ハダースフィールド
バーミンガム 2-1 ブラックバーン
バーンリー 4-2 ピーターバラ
フリートウッド 1-2 ポーツマス
フラム 2-1 アストン・ヴィラ
ブライトン 0-1 シェフィールド・ウェンズデー
ブリストル 1-1 シュルーズベリー
ブレントフォード 1-0 ストーク
プレストン・ノースエンド 2-4 ノリッジ
ボーンマス 4-0 ルートン
マンチェスター・シティ 4-1 ポートベイル
ミルウォール 3-0 ニューポート
レスター 2-0 ウィガン
レディング 2-2 ブラックプール
ロザハム 2-3 ハル・シティ
ロッチデール 1-1 ニューカッスル
ワトフォード 3-3 トランメア

順当勝ちの報告は以上です。ここからは、やらかしてしまった2チームを紹介しましょう。ワトフォードと対戦したトランメアは、リーグ1(3部相当)で降格ゾーンにいるチーム。本拠地ヴィカレージ・ロードで65分まで3-0は勝ちゲームでしょう。CKのクリアを再度ニアに入れられ、ジェニングスのヘッドを喰らったところまでは笑っていられたのですが、78分にFKのこぼれ球をモンテが押し込むと、スタジアムの雰囲気が変わります。86分、途中出場のバレットが、ブラケット=テイラーを倒してしまいPK。左隅に決めたマリンが拳を突き上げると、ゴール裏のアウェイサポーターが歓喜を爆発させます。ロベルト・ペレイラの1発レッドというおまけ付きでドローに終わったワトフォードは、再試合をアウェイで戦わなければなりません。

「アウェイのウルヴス戦でスコアレスドロー」という結果だけを見れば、やむなしといえるマンチェスター・ユナイテッドですが、カラバオカップ準決勝のマンチェスターダービーが2試合積まれた1月に、リプレイが乗っかるという状況はやらかし感満載です。ラシュフォードとラウル・ヒメネスが1発ずつクロスバーにぶち当てた一戦は、ロメロのビッグセーブに救われたと表現すべき劣勢のゲームでした。アンフィールドのリヴァプール戦の前に、ウルヴスとのホームゲームをねじ込まれるのは激痛ですが、スールシャール監督のやりくりがうまくいくことを祈るしかありません。

マン・ユナイテッドのゲームを観戦したうえで、プレミアリーグ勢のゲームをパトロールしていたら、いつのまにか夜が明けてこんな時間になってしまいました。FAカップ3回戦の2日めは、チェルシーとトッテナムが登場した後、ミナミノデビューが噂されるマージーサイドダービー。6日には、不振のアーセナルVSチャンピオンシップ首位のリーズという垂涎のドローが待っています。プレミアリーグの下位2チームにドロー決着のガナーズは、ノリッジよりも強いかもしれないビエルサのチームに勝ち切ることができるでしょうか。明日もあさっても、引き続きFAカップをレポートさせていただきます。

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