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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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2013.07.27 香川真司

香川真司大奮闘!絶妙スルーパス、PK外し、同点ゴールゲットと大忙しの夜

前半は、中盤の組み立てに参加して、1点モノのスルーパスを連発したものの得点ならず。後半はPKを外して天を仰いだ直後、ギグスのグラウンダーを受けてDFの股抜きシュートを決め、同点のままピッチを去りました。香川真司は横浜でのゲームよりも彼らしさがあったと思います。ただし、まだコンディションが整ってないからか、あるいは気負いがあったのか、普段はなかなか見られないシュートミスやゴール前でのタッチミスがあったりして、手放しでほめられるような出来ではありませんでした。

それでも香川はいいとして、試合結果はモヤモヤの残るものとなりました。終了直前にやっと追いついての2-2、ドロー。またもや勝てず。スモーリングのケアレスミスとセレッソ期待の18歳、南野のミドルシュートという失点シーンよりも、マークがズレたり相手を自由にさせ過ぎたりしていた失点以外のディフェンスの穴が気になりました。この状態では、昨季のプレミアリーグではほとんどなかったジャイアントキリングを大盤振る舞いしてしまいそうです。セレッソ大阪VSマンチェスター・ユナイテッド、昨日のスタメンはこちら。

GK:リンデゴーア
DF:ラファエウ、スモーリング、リオ・ファーディナンド、ビュットナー
MF:ギグス、フィル・ジョーンズ、香川真司、アシュリー・ヤング、ウェルベック
FW:ファン・ペルシ

うーん。キャリックの不在以外は、プレミアリーグでこのメンバーであってもおかしくない顔ぶれです。後半、セレッソに勝ち越された後、ザハ、ジャヌザジュ、リンガードの売出し中若手三人衆を投入し、90分の同点ゴールはこの3人から生まれました。明らかに若手が元気で他が今ひとつだとすれば、現在はまだコンディションが上がりきっておらず、高温多湿の日本ではなおのことアゴが上がる、ということなのだと解釈し、これからの2週間で改善すると信じましょう。どうしても残ってしまうのは心情的な問題で、柿谷、山口螢、扇原と中軸3人がいないセレッソ大阪に勝てなかったことが納得いかないんですね、やはり。

そういえば、浦和で戦っているヴェンゲル監督のチームも苦戦してました。シーズン中でトップコンディションを維持しており、高温多湿のなかでも平気でリーグ戦を行っている日本のクラブと、この時期アウェイで戦うのは大変なのでしょう。プレミアリーグのトップクラスと当たれるというモチベーションも上がってますから。しかし、だとすればストイコヴィッチさんのチームは弱かったですね…。負けず嫌いで瞬間湯沸かし器のセルビア人監督が、ベンチでイライラ感を露わにしてしまうのはわかる気がします。

マンチェスター・ユナイテッドの「ツアー2013」、日本でのゲームはこれにて終了しました。ライバルが景気よく補強しているので、どうしてもチームが仕上がらないことに目がいってしまいがちですが、冷静になってみれば、日本人選手がチームの主力としてツアーで凱旋帰国して、われわれの目の前でプレミアリーグ23年のベテラン選手のラストパスをゴールするなどということは、中田英寿や中村俊輔という素晴らしい選手が出てきた時代ですら、あまりに遠く上の世界で考えられなかったわけです。そんな日本サッカーの歴史を思い返せば、今、こうして香川真司の姿を観られるのは、とても幸せなことですね。10年経ったとき、こういう景色がさらに当たり前になっている、そんな世界をも夢見ながら、今は彼をひたすら応援したいと思っています。

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“香川真司大奮闘!絶妙スルーパス、PK外し、同点ゴールゲットと大忙しの夜” への3件のフィードバック

  1. Thanks for starting the ball rolling with this insight.

  2. One or two to remember, that is.

  3. Superb information here, ol’e chap; keep burning the midnight oil.

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