イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リヴァプール紀行 (6)最終回!はじめてリヴァプールへ行く方へ

過去、5回に渡って「リヴァプール紀行」を書きましたが、今回が2012年年末年始編の最終回です。最後ですので、これからリヴァプールに行かれる方向けに、今まで紹介できなかった情報も含めてお伝えしたいと思います。

まずはリヴァプールの滞在期間ですが、ビートルズファン、リヴァプールサポーターは最低3日はとりましょう。私たちは時間の余裕がなく、行けませんでしたが、ビートルズが売れる前から演奏していたキャバーンクラブをもちろん、ジョン・レノンの作品やビートルズにまつわるさまざまな創作が展示されている「マシュー・ストリート・ギャラリー」、ビートルズの幼少時代から活躍ぶりまでを追った「ビートルズ・ストーリー」などがあり、これらを観て歩くだけでかなり時間が必要です。特に後者は、日本語のオーディオガイドもあり、じっくり回ろうと思ったら3時間くらいはかかるようです。展示以外でも、ストロベリーフィールズやペニーレイン、ジョージ・ハリスンの生家などを訪ねる「マジカル・ミステリー・ツアー」があり、こちらもファンにはたまらないツアーです。

リヴァプールのもうひとつの魅力は、「テート・リヴァプール(リヴァプール現代美術館)」、マージーサイド海洋博物館、リヴァプール博物館などの多彩な美術館や博物館です。そして、先に紹介した「ビートルズストーリー」も含め、アルバート・ドックには博物館や文化施設が集中しており、ここをゆっくり観るだけでも1日がかりです。そうそう、リヴァプール大聖堂、メトロポリタン大聖堂の「2大聖堂」はおさえておきましょう。とりわけ荘厳なリヴァプール大聖堂のスケールは、実際に自分の眼で確かめたほうがよいと思います。

さて、いよいよサッカーですが、リヴァプールファンなら、試合を観る前にスタジアムツアーとリヴァプール・フットボールクラブ博物館は必ず行きましょう。スタジアムツアーでピッチやロッカールームなどを実際に見るとテンションが上がりますし、リヴァプールはチャンピオンズカップ/リーグ5回制覇で、ビッグイヤー(大きな耳のような装飾のあるチャンピオンズリーグの優勝カップ)の永久保持を認められた、世界でたった3つしかないクラブのうちのひとつです。これは観ないといけませんね。また、マンチェスターまで1時間で行ける、というロケーションを考えれば、雑食系プレミアリーグファンなら、土日でリヴァプールとマンチェスターで1試合ずつ観られるタイミングを選んでスケジュールを組めるといいですね。

冒頭で「最低3日」と書きましたが、リヴァプールは「パブ文化」です。私は1日、イタリアンに逃げてしまいましたが、せっかくなので何軒かのパブでランチやディナーを愉しむことをお勧めします。そうなると、キャバーンクラブにも行きたいし、中華街も気になるし…なんてやってたら、ほら、3日はいたいでしょう!ちなみに宿泊はライムストリート駅周辺か、あるいはアルバートドック周辺のいずれかが便利ですね。ライムストリート駅近くなら、アンフィールドやグディソンパークに行きやすく、マンチェスターとの往復もラクです。一方、アルバートドックは何せ世界遺産の中心、見どころだらけですので、こちらを拠点にするのもいいかもしれません。どちらからでも、マシュー・ストリートまでの距離はさほど変わらず、歩いていけます。

ふう。こんなところでしょうか。最後にひとつだけ。期待しすぎるのはやめましょう。日本人の感覚でいえば、リヴァプールはちょっとした地方都市で、ひとつひとつの施設は地味です。現地の人になりきって、ゆっくりのんびり過ごすぞ、というくらいの気持ちで行けば、いいところを見つけられてこの街を愛せると思います。ぜひ、一度足を運んでみてくださいね!リヴァプール紀行、これにてお開きです。

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