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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「彼らはギャンブルはしない」ヴェルナー獲得をめざすリヴァプールが3人を放出!?

例年の彼らなら、ティモ・ヴェルナーの獲得を躊躇しないのではないでしょうか。今季公式戦で37試合27ゴール12アシストという出色のスタッツに対して、バイアウト条項の5200万ポンド(約68億円)は明らかにお買い得プライス。ナーゲルスマン監督の下で磨いた低いポジションから攻め上がるスタイルは、ユルゲン・クロップ監督のフットボールにぴったりはまりそうです。ご本人は、「プレミアリーグは最も興味深いリーグ」と公言しており、英語を勉強し始めたと伝えられています。リヴァプールが決断すれば、話はすんなりまとまるはずです。

プレミアリーグ王者の座を射止めんとするクラブにとって、唯一最大の懸念はマッチデー収入の減少です。コロナウイルスによるパンデミックの余波で、アンフィールドにサポーターを集められない状況のなか、5000万ポンドを超える額を投資するリスクを気にしているのでしょう。それでも、彼らがヴェルナー獲得に対して前向きなのは間違いなさそうです。「スカイスポーツ」「エクスプレス」など複数のメディアが、「リヴァプールは資金調達のために、3人の選手を売却しようとしている」と報じています。

プレミアリーグでは輝けず、2シーズンに渡ってヘルタ・ベルリンに貸し出されていたマルコ・グルイッチ、ボーンマスで23試合7ゴールと結果を出したハリー・ウィルソン、2019-20シーズンはプレミアリーグ出場6試合とひとり蚊帳の外だったシェルダン・シャキリ。「エクスプレス」は、「Jurgen Klopp has plan to generate £70m transfer fund, Timo Werner approach(ユルゲン・クロップは、ティモ・ヴェルナーにアプローチするために7000万ポンドの補強資金の捻出を目論んでいる)」と、具体的な金額まで見出しに盛り込んでいます。

「ヴェルナーに5000万ポンド?そんなにシンプルな話ではない。リヴァプールはギャンブルはしない」と主張する「ジ・アスレティック」は、クラブがシャキリの売り値を3000万ポンドと想定しているとレポート。ヘルタで公式戦24試合3ゴール2アシストのグルイッチが1500万、FKを2発叩き込んでいるハリー・ウィルソンが2500万という算段でしょうか。1350万ポンドで獲ったシャキリを倍額以上で売るという計画は、楽観的すぎるのではないかと思われますが、3人で5200万ポンドなら現実的です。

移籍を志願しているといわれるデヤン・ロブレンの代役は、ユーティリティーの高さが魅力のディエゴ・ジョレンテでしょうか。4000万ポンド(約52億円)といわれるレアル・ソシエダのCBの値段を抑え、ヴェルナーと左SBを獲得できれば、レッズはシャッターを降ろしてもいいでしょう。ヴェルナーのバイアウト条項は、6月15日で切れるといわれています。それまでに3人を放出するのは難しそうですが、経営ボード、クロップ監督、マイケル・エドワーズSDはどんな判断を下すのでしょうか。プレミアリーグを戦う準備を進めながら、難易度の高い交渉に乗り出すクラブの動向に注目です。


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