2020.08.01 リヴァプールの話題
補強なくして連覇なし!? 終盤失速のリヴァプールを活性化する若手と新戦力に期待!
率直にいいましょう。リヴァプールは、危ないと思います。プレミアリーグ創設以来の初優勝を遂げたチームは、補強によってスカッドを活性化しなければ、優勝争いに加われなくなるのではないかと危惧しています。最初にそう思ったのは、ライプツィヒのティモ・ヴェルナー獲得を見送ったときです。今季ブンデスリーガで34試合28ゴールのワールドクラスを4750万ポンドで獲れるという話は、いかにもマイケル・エドワーズSDが動きそうなお買い得案件でした。コロナウイルスの感染拡大によるマッチデー収入やテレビ放映権料の激減というリスクがあったとはいえ、1年前にセップ・ファン・デン・ベルフとハーヴェイ・エリオットしか獲っていなかったクラブにとって、5000万は充分払える額だったはずです。
ユルゲン・クロップ監督が補強に関して発した言葉も、来季のレッズへの不安を募らせる要素です。「私は、現状のスカッドに100%満足している。あの選手を獲れ、この選手と契約しろと散々いわれてきたが、われわれはそれを望まなかった。今夏は適切な判断を下すべきだが、コロナウイルスによって状況は変わってしまった」。他のチームより継続性が高かったと振り返った指揮官が、満足と表現したのが気になりました。
この夏、マイナ―チェンジしかしなければ、同じような顔ぶれのまま3シーズンを戦うことになります。1年前にあった「何としてもプレミアリーグで優勝したい」という強いモチベーションは、既に失っています。完成度が高いチームをさらに進化させるためには、新たなタレントを加えて変化を促す必要があるのではないかと思います。
再開後のプレミアリーグで5勝2分2敗。この結果は、レッズ危機説のエビデンスになりえるのではないでしょうか。27勝1分1敗で優勝を目前にしていたチームにとって、9戦5勝は明確な停滞でしょう。アンフィールドでバーンリーに1-1で引き分けたときは、プレミアリーグ最多勝やホーム全勝というレコードは、勝利を希求する理由にならないのかと驚きました。3トップとファン・ダイク、アリソン、両SBはレギュラー確定。チャンピオンズリーグもプレミアリーグも手に入れました。アーセナルとのアウェイゲームは、信じられないミスを連発してまさかの敗戦。シーズンの最後に、ハングリー精神を手離してしまったように見えるチームには、外から刺激を注入しなければならないと確信しました。
来季を見据えたとき、プラス材料があるとすれば、ネコ・ウィリアムズとカーティス・ジョーンズがトップリーグで戦える目処が立ったことです。最初の半年は苦しんだ南野拓実も、プレミアリーグ2年めでよりフィット感を高めてくれるはずです。一方で、ナサニエル・クラインとアダム・ララナの退団が決まっており、デヤン・ロブレンもクラブを離れる見通しです。ジェームズ・ミルナーは34歳、ひとつ年下のアドリアンにレベルアップを求めるのは酷でしょう。補強するとすれば、ロバートソンが元気だったから気にならなかった左SBのバックアッパーと、ミルナーの後継者に指名できる汗かき役。中盤の得点力を高めるアタッカーも加えたいところです。
バイエルンに「チームを離れたい」と伝えたとされるチアゴ・アルカンタラ、ブレンダン・ロジャースの下で34試合6ゴール8アシストとブレイクを果たしたハーヴィー・バーンズ、貴重な左利きのCBでロバートソンのポジションもこなせるロイド・ケリー、シャルケ04で評価を高めた20歳のトルコ人CBオザン・カバク。メディアが獲得候補と報じているのは、ドイツ人指揮官のコンセプトに合いそうな選手ばかりで、全員ゴーサインを出したくなります。ユルゲン・クロップ率いる強いレッズを観続けたい。しかし、今のままでは危ない。マイケル・エドワーズSDと名将が、主力にハングリー精神を思い出させるフレッシュな選手を獲得してくれることを願ってやみません。
ユルゲン・クロップ監督が補強に関して発した言葉も、来季のレッズへの不安を募らせる要素です。「私は、現状のスカッドに100%満足している。あの選手を獲れ、この選手と契約しろと散々いわれてきたが、われわれはそれを望まなかった。今夏は適切な判断を下すべきだが、コロナウイルスによって状況は変わってしまった」。他のチームより継続性が高かったと振り返った指揮官が、満足と表現したのが気になりました。
この夏、マイナ―チェンジしかしなければ、同じような顔ぶれのまま3シーズンを戦うことになります。1年前にあった「何としてもプレミアリーグで優勝したい」という強いモチベーションは、既に失っています。完成度が高いチームをさらに進化させるためには、新たなタレントを加えて変化を促す必要があるのではないかと思います。
再開後のプレミアリーグで5勝2分2敗。この結果は、レッズ危機説のエビデンスになりえるのではないでしょうか。27勝1分1敗で優勝を目前にしていたチームにとって、9戦5勝は明確な停滞でしょう。アンフィールドでバーンリーに1-1で引き分けたときは、プレミアリーグ最多勝やホーム全勝というレコードは、勝利を希求する理由にならないのかと驚きました。3トップとファン・ダイク、アリソン、両SBはレギュラー確定。チャンピオンズリーグもプレミアリーグも手に入れました。アーセナルとのアウェイゲームは、信じられないミスを連発してまさかの敗戦。シーズンの最後に、ハングリー精神を手離してしまったように見えるチームには、外から刺激を注入しなければならないと確信しました。
来季を見据えたとき、プラス材料があるとすれば、ネコ・ウィリアムズとカーティス・ジョーンズがトップリーグで戦える目処が立ったことです。最初の半年は苦しんだ南野拓実も、プレミアリーグ2年めでよりフィット感を高めてくれるはずです。一方で、ナサニエル・クラインとアダム・ララナの退団が決まっており、デヤン・ロブレンもクラブを離れる見通しです。ジェームズ・ミルナーは34歳、ひとつ年下のアドリアンにレベルアップを求めるのは酷でしょう。補強するとすれば、ロバートソンが元気だったから気にならなかった左SBのバックアッパーと、ミルナーの後継者に指名できる汗かき役。中盤の得点力を高めるアタッカーも加えたいところです。
バイエルンに「チームを離れたい」と伝えたとされるチアゴ・アルカンタラ、ブレンダン・ロジャースの下で34試合6ゴール8アシストとブレイクを果たしたハーヴィー・バーンズ、貴重な左利きのCBでロバートソンのポジションもこなせるロイド・ケリー、シャルケ04で評価を高めた20歳のトルコ人CBオザン・カバク。メディアが獲得候補と報じているのは、ドイツ人指揮官のコンセプトに合いそうな選手ばかりで、全員ゴーサインを出したくなります。ユルゲン・クロップ率いる強いレッズを観続けたい。しかし、今のままでは危ない。マイケル・エドワーズSDと名将が、主力にハングリー精神を思い出させるフレッシュな選手を獲得してくれることを願ってやみません。
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更新ご苦労様です。
ご指摘の通り今のままでは来シーズンは不安です。
コロナの影響は確かにあると思います。
チアゴ・アルカンタラは29歳という年齢が気になりますが、レッズにはないピースなので獲得して欲しい選手です。あとはCBとサイドの選手でしょうか。
派手な補強はいりません。必要な箇所に的確な補強を
期待します。
終盤の失速を考えれば、頷けます。
ただクロップ監督は満足と表現しているのをみてファンとしては、1人、2人程度の補強しか考えていなさそうで来期どうなるかわかりません。。
おっしゃる通り、不安を感じるサポーターは多いと思います。別の表現として「多くのスカッドを抱えるのが良いとは限らない」とクロップが述べていました。
ネコとカーティスは有望株ですが、経験値のある選手も必要です。チアゴが良いか悪いかは結果でしか判断出来ませんが、ワイナルドゥムとの契約延長次第という報道も解せません。ジニを残しつつ、チアゴを加えればいいのでは。最重要はレフトバック。ロボに次ぐカードが本職ではないミルナー、という状況は好ましくありません。そしてロヴレンの移籍が正式に決まったCBも懸念。年齢は高めでもクリバリが獲れるなら向かうべきかと。マティプにダイクのようなフル稼働を求めるのは不可能でしょう。
終盤のケイタが良かっただけに、中盤はローテーションで戦えるかもしれませんが、怪我の多い印象は拭えません。フロントスリーの代役も気になります。最終節の60分過ぎに出てきた“いつもの3人”は凄かったのですが、先発3名とのギャップが激し過ぎました。もちろん、それまでにリードしていた事も影響しているでしょうが。意外性のあるオリジ/獲得したばかりの南野/伸び代に期待したいエリオット、の3人が主なバックアッパーですが、現状のカードとしては弱いと言わざるを得ません。
クロップが優秀な監督なのは結果が示していますし、モチベーターとしての能力も高いのでしょうが、特定の選手や戦術に対する依存度の高さは懸念材料です。若手を育成しつつも、お金で買える強さはあります。アンタッチャブルな選手がいる事は諸刃の剣です。長年のリヴァプールサポーターだからこそ、勝って兜の尾を締めるべく、久方ぶりにコメントさせていただきました。