プレミアリーグトップ4のスタジアムへ。リヴァプールのアンフィールド拡張計画が、ついに完全承認!
しかし、諸問題を解決しながら計画の詳細設計と土地買収は着々と進められ、この4月には具体的な改修内容を発表。メインスタンドに8500席、北東に設置される「アンフィールド・ロード・スタンド」4800席が増加され、収容人数は約58800人となる予定です。この数字は、プレミアリーグのスタジアムでは、オールド・トラフォード、エミレーツ、エティハド(2015年改修予定)に次ぐ第4位(チェルシーの新スタジアム建設の報道が実現すれば第5位)。7月には土地買収が完了し、月末に工事がスタート。今回の市議会における計画委員会の承認により、メインスタンドとアンフィールド・ロード・スタンドの建設ができるようになり、2016-17シーズンからの本格稼働を目標に工事が進められることとなりました。総工費は2億6000万ポンド(約460億円)となるそうです。
現在、トッテナムが新スタジアムを建設するにあたり、プレミアリーグの基準を満たすべく1年間ノースロンドンを離れることが検討されていますが、リヴァプールの場合はあくまでも拡張工事であり、工期中もホームゲームはアンフィールドで開催される形となります。サポーターのみなさんのなかには、「1~2年アンフィールドで戦えなくなるの?」という疑問をお持ちの方もいたかもしれませんが、計画どおりの拡張内容とスケジュールが承認され、そちらもひと安心です。
リヴァプールサポーターで、まだアンフィールドで試合を観たことがない方は、時間とお金さえ許せば、ぜひ一度、改修前にスタジアムを体験することをお勧めします。私は、相方がグーナーなので、ノースロンドンでゲームを観ることもあるのですが、旧スタジアムのハイバリーには行っておいてよかったと思います(デニス・ベルカンプ最後の年でした)。屋根が低くてハイボールが見えなくなるハイバリーで観戦したからこそ、新しいエミレーツのよさが実感でき、現在は集合マンションとなっているハイバリースクエアに行くと、感慨深いものがあります。クラブの歴史と成長を自分の肌で感じられれば、より愛情も強くなるでしょう。
アンフィールドを訪ねた方はおわかりかと思いますが、初めて行くと、さびれた住宅地に突然世界有数のスタジアムが姿を現した瞬間、「なんでこんなところにスタジアムが!」とびっくりすると思います。リヴァプールは、これぞ地方都市という規模と雰囲気ですが、アルバート・ドッグや大聖堂周辺に漂うのんびりした空気と、マシュー・ストリート界隈の猥雑さが狭いエリアに共存するおもしろい街です。もしかすると、プレミアリーグ2015-16シーズンは、新スタジアムのピッチに立てるか微妙なスティ-ブン・ジェラードの勇姿を目に焼き付ける最後のチャンスとなるかもしれません。今のうちに、ぜひ足を運んでみてください。
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