2020.09.06 リヴァプールの話題
ミナミノの創造性が補強しないチームを変える!?地元紙の記事を読み解く「リヴァプール進化論2020」【後編】
「ミナミノの創造性が補強しないチームを変える!?地元紙の記事を読み解く「リヴァプール進化論2020」【前編】」より続きます。「リヴァプールエコー」のセオ・スクイーズ記者は、ブラックプールとのプレシーズンマッチのなかで「ミナミノのポジションとフィルミーノとの関係」に着目。ツィミカスしか獲得していないプレミアリーグ王者の進化の方向性についてレポートしています。マージーサイドに精通する記者が最初に指摘したのは、プレミアリーグ2019-20シーズンをノーゴールで終えた日本代表の起用法の変化です。
「万能なフォワードは、プレミアリーグの勝者のメダルを獲得したにも関わらず、アンフィールドにおけるスロースタートに耐え続け、シーズンが終わると貢献できなかったと不満を募らせていた。しかし今、彼は間違いなく貢献できている」
「レッドブル・ザルツブルグから加わった当初は、フィルミーノ、マネ、サラーの代役だった。しかし、(コミュニティシールドの)アーセナル戦でわれわれが目撃したのは、3トップとともに4-2-3-1の左でピッチに立つ姿だった。ブラックプール戦では、クロップはミナミノをフィルミーノの後ろ、10番のポジションで起用した」
リヴァプールサポーターのみならず、南野拓実のプレースタイルを知る日本のプレミアリーグファンの多くが、彼の役割と適性について「3トップのオプション、ベストポジションはフィルミーノが担うセンター」と捉えているのではないでしょうか。これに対して、スクイーズ記者は、「フィリペ・コウチーニョの後継者」「4-2-3-1のキーマン」という新しい見方を示しています。
「フィリペ・コウチーニョバルセロナに旅立ってから、リヴァプールはこの役割を果たす選手がいない状態で耐えてきたが、中盤の創造力の欠如に苦しみ、トレント・アレクサンダー=アーノルドとロバートソンに頼ってきた。ファンベースではチアゴ・アルカンタラのサインを望む声がある。2人のフルバックが代表戦で欠場したブラックプール戦で、クロップにはSBに代わる策を中盤に求め、ミナミノにその役割を託した」
「ミナミノとフィルミーノは際立った存在だった。互いに巧みなセットアップを見せてゴールとアシストを生み出し、バランスを取るイコライザーのようにサディオ・マネをフォローし、渇望されていた創造性を披露した」
なるほど。レポートが主張するように、最後の2シーズンでプレミアリーグ45試合20ゴール13アシストという素晴らしいスタッツを残した元10番の役割を南野がフォローすることができれば、中盤の得点力が課題だったレッズはさらなる進化を遂げそうです。興味深いレポートは、カーティス・ジョーンズの意欲的なプレイも評価。「チャンピオンとしてプレミアリーグの新しいシーズンに入ったとき、リヴァプールはタイトルに挑戦するために必要なすべてを既に手にしている。追加されるニューフェイスは、ボーナスのようなもの」と締めくくり、現有戦力で充分と明言しています。
記事を受けて、リヴァプールの伸びしろを整理してみましょう。2シーズンめを迎える南野のフィットと新たなオプション。トップチームでも通用することを証明したカーティス・ジョーンズとネコ・ウィリアムズのパフォーマンス向上。入団以来、負傷がちで燻っていたナビ・ケイタの本領発揮。昨季は空回りだったシャキリの復活。ハーヴェイ・エリオット、ゼップ・ファン・デン・ベルフ、キ・ヤナ=フーフェルら若手の成長。「資金がないから補強できない」というポーズを取っていたクロップ監督が、若手の成長に手応えを感じて「これで戦える」とジャッジしていたのだとすれば、リヴァプールは2020-21シーズンも優勝候補です。
とはいえ、すべてを手に入れてしまった主力のモチベーションと、ファン・ダイクとアリソンが負傷した際のバックアッパーの脆弱さは気になるところではあるのですが…。どうなるか、見てみましょう。プレミアリーグ開幕まで1週間、緒戦は13日にアンフィールドでリーズ。2節めからチェルシー、アーセナルと続くロンドン勢との連戦で、今季のレッズの強さをチェックできるでしょう。クロップ監督のフォーメーション選択と、南野の起用法に要注目です。
「万能なフォワードは、プレミアリーグの勝者のメダルを獲得したにも関わらず、アンフィールドにおけるスロースタートに耐え続け、シーズンが終わると貢献できなかったと不満を募らせていた。しかし今、彼は間違いなく貢献できている」
「レッドブル・ザルツブルグから加わった当初は、フィルミーノ、マネ、サラーの代役だった。しかし、(コミュニティシールドの)アーセナル戦でわれわれが目撃したのは、3トップとともに4-2-3-1の左でピッチに立つ姿だった。ブラックプール戦では、クロップはミナミノをフィルミーノの後ろ、10番のポジションで起用した」
リヴァプールサポーターのみならず、南野拓実のプレースタイルを知る日本のプレミアリーグファンの多くが、彼の役割と適性について「3トップのオプション、ベストポジションはフィルミーノが担うセンター」と捉えているのではないでしょうか。これに対して、スクイーズ記者は、「フィリペ・コウチーニョの後継者」「4-2-3-1のキーマン」という新しい見方を示しています。
「フィリペ・コウチーニョバルセロナに旅立ってから、リヴァプールはこの役割を果たす選手がいない状態で耐えてきたが、中盤の創造力の欠如に苦しみ、トレント・アレクサンダー=アーノルドとロバートソンに頼ってきた。ファンベースではチアゴ・アルカンタラのサインを望む声がある。2人のフルバックが代表戦で欠場したブラックプール戦で、クロップにはSBに代わる策を中盤に求め、ミナミノにその役割を託した」
「ミナミノとフィルミーノは際立った存在だった。互いに巧みなセットアップを見せてゴールとアシストを生み出し、バランスを取るイコライザーのようにサディオ・マネをフォローし、渇望されていた創造性を披露した」
なるほど。レポートが主張するように、最後の2シーズンでプレミアリーグ45試合20ゴール13アシストという素晴らしいスタッツを残した元10番の役割を南野がフォローすることができれば、中盤の得点力が課題だったレッズはさらなる進化を遂げそうです。興味深いレポートは、カーティス・ジョーンズの意欲的なプレイも評価。「チャンピオンとしてプレミアリーグの新しいシーズンに入ったとき、リヴァプールはタイトルに挑戦するために必要なすべてを既に手にしている。追加されるニューフェイスは、ボーナスのようなもの」と締めくくり、現有戦力で充分と明言しています。
記事を受けて、リヴァプールの伸びしろを整理してみましょう。2シーズンめを迎える南野のフィットと新たなオプション。トップチームでも通用することを証明したカーティス・ジョーンズとネコ・ウィリアムズのパフォーマンス向上。入団以来、負傷がちで燻っていたナビ・ケイタの本領発揮。昨季は空回りだったシャキリの復活。ハーヴェイ・エリオット、ゼップ・ファン・デン・ベルフ、キ・ヤナ=フーフェルら若手の成長。「資金がないから補強できない」というポーズを取っていたクロップ監督が、若手の成長に手応えを感じて「これで戦える」とジャッジしていたのだとすれば、リヴァプールは2020-21シーズンも優勝候補です。
とはいえ、すべてを手に入れてしまった主力のモチベーションと、ファン・ダイクとアリソンが負傷した際のバックアッパーの脆弱さは気になるところではあるのですが…。どうなるか、見てみましょう。プレミアリーグ開幕まで1週間、緒戦は13日にアンフィールドでリーズ。2節めからチェルシー、アーセナルと続くロンドン勢との連戦で、今季のレッズの強さをチェックできるでしょう。クロップ監督のフォーメーション選択と、南野の起用法に要注目です。
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更新ご苦労様です。
南野がコウチーニョの代役は少し荷が重い感じがしますが、昨夜のマッチでは存在感が出てましたね。あとは継続性でしょうか。カーティス・ジョーンズは化けそうですね。期待してます。とは言っても、補強は欲しいですよね。CBに中盤、、、さてどうなりますか。
毎日、楽しく読ませていただいています。
レッズファンですが、この記事の通りになったら理想的なクラブ運営ですよね。
毎年ビッグネームに大金を使うわけではなく、必要最小限の補強と若手の育成で優勝を狙えるチームの継続。
他クラブの補強を耳にするたび焦る気持ちもありますが、南野、カーティス・ジョーンズ、ネコ・ウィリアムズ、ハーヴェイ・エリオット、DFではキ=ヤナ・フーフェル、ファン・デン・ベルフ、ビリー・クメティオ。
この中から2~3人がブレイクしてくれればと願っています。
考え方甘すぎですかね?でもクロップならやってしまいそうだと期待してしまいます。