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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ダニエル・スタリッジ、今季3度めの負傷で年内絶望!このピンチをチャンスに変えるならば…。

1度めは9月初旬、イングランド代表の練習で太ももを負傷。2度めはふくらはぎ。11月になって、ようやくケガが癒えて調子が上がり、次節のプレミアリーグ、クリスタルパレス戦で復帰するといわれていた矢先でした。3度めは、またも太もも。リヴァプールは、ダニエル・スタリッジの新たなケガについてオフィシャルに広報しました。事実のみを伝えるシンプルなコメントに、彼らの無念さが込められているようでした。

復帰の時期は明らかにされていませんが、イギリスメディア「スカイスポーツ」「BBC」は、6週間程度かかるのではないかと報じています。年内、絶望。プレミアリーグ開幕からの3試合は、マンチェスター・シティに敗れただけの2勝1敗、得点6と悪くないスタートだったリヴァプールは、エースを失った後の8試合で2勝2分け4敗と失速。この間の得点は1試合1点ペースのわずか8ゴールで、攻撃に問題を抱えているのは明らかです。調子が上がらず、スタリッジの復帰を心待ちにしていたマージ―サイドの古豪は、チャンピオンズリーグの天王山バーゼル戦、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦、アーセナル戦と続く12月の難敵3連戦を、今までどおりエース抜きで戦うことになりました。

最近、数多くの代表選手を送り出しているプレミアリーグの強豪クラブで負傷者が相次いでいるので、「ケガ人だ!大変だ!」という記事が多くなっておりました。主力のリタイアが痛いのは間違いないのですが、とはいえ、ただただ心配しているばかりでは芸がありません。今回は、リヴァプールのこのピンチをどうしたらチャンスに変えられるか、というテーマでポジティブに考えてみました。

今回、スタリッジが戻ってきたら、ロジャース監督は今までのサッカーを変えずにエース頼みでゲームに臨んでいたかもしれません。しかし、今のリヴァプールの課題は、FWの選手の能力だけではなく、最前線でボールがつながらず、シュートチャンスが少ないことにあります。スタリッジの個人力で打開できる部分もあるかもしれませんが、変えるべきは中盤と前線の連携と、薄くなりがちなゴール前にどう厚みを持たせるか。バロテッリ、ランバート、ボリーニの3人をうまく使ってゴールを挙げなければならないとすれば、ロジャース監督は中盤の構成に手を入れ、根本的な改善に着手する可能性があります。バロテッリをスタリッジに代えて、はいがんばって、ではなく、よりゴールが奪える攻め方を模索しなければならないこの状況のなかで、いい答えが見つかれば、年明けにスタリッジが戻ってきたときスムーズに巻き返しモードに入れるでしょう。

そして、もし中盤が改善されれば、スタリッジがいないうちにバロテッリとリッキー・リー・ランバートにチャンスが与えられるのもポジティブでしょう。スタリッジが今のまま戻れば、プレミアリーグでノーゴールの3人のFWのうち、最低ひとりはノーチャンスのまま、実質的に戦力外となりそうです。さらに、噂になっているディボック・オリギのレンタル終了&チーム合流で1月にFWが増えれば、タイプが異なるランバートが残り、空回りのバロテッリ、オリギがいれば存在意義が薄くなりそうなボリーニのいずれか(あるいは両方)が放出される、などという可能性もあります。

ここからは、いささかナニワ節になりますが、若い頃追い出されたリヴァプールに30歳を過ぎてからやっと復帰した苦労人のランバートと、イタリアで失敗の烙印を押されてプレミアリーグで再起しようとしているバロテッリには、成功してほしいんですよね。仮にリヴァプールには不要という結論が出されるにしても、中盤やサイドの問題もすべて背負わされてスケープゴートとして消えていくのではなく、しっかり勝負をしたうえでジャッジされることを願っています。

ロジャース監督が現状維持を選択すれば、スタリッジのリタイアが長引くのはそのままマイナスになります。しかし、ここで何らかの改善がなされ、今まで機能していなかった選手が蘇生すれば、エースが戻ってきたときに一気にチームが活性化すると思います。リヴァプールの年内の目標として、「FWのゴールが増えることで、チャンピオンズリーグのグループステージ突破とプレミアリーグ勝ち越しが実現する」というのはいかがでしょうか。まずは日曜日のクリスタルパレス戦で、チームが元気になる結果が出るといいですね!

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“ダニエル・スタリッジ、今季3度めの負傷で年内絶望!このピンチをチャンスに変えるならば…。” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    スタリッジ負傷のニュースには日曜のパレス戦を楽しみにしていた者としては本当に残念です。
    ロジャースがどうメンバーを考えてくるか、そしてチームがこの苦境をどう乗り越えてくるか、まずは日曜日のパレス戦を待ちたいと思います。

  2. あああ より:

    リバプール、苦しいですね。
    キャラガーも言ってましたが、優勝に近づきながら二位に終わり、大黒柱の放出で低迷する。まるで数年前のようです。
    せっかく良いチームになりかけていたのに・・・
    このままでは「スアレスとスタリッジが凄かっただけ」という不名誉な烙印がロジャースに押されてしまいそうですね

  3. リバサポ より:

    正直、オリジのレンタルバックは考え物ですね。理由は500万ポンドかかってしまうのと、冬からの加入はオリジに無用なプレシャーをかけてしまうからです。プレシーズン、ランバートとボリーニを組ませていたのだから試して欲しいですね。二人とも1TOPであると物足りないですが、補完する部分は互いに補っている気がします。

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