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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「リヴァプールとサポーターに感謝したい」退任を決めたマイケル・エドワーズが残した最後の手紙。

「10年というのは、誰の仕事人生においてもかなり長い時間です。フットボールでいうなら、それ自体がひとつの時代といえます。とりわけリヴァプールのように、サポーターが高いレベルを期待するにふさわしいクラブにおいては」

10000字を超える長いレターで、自らの決断について伝えたのはマイケル・エドワーズ。2011年11月にリヴァプールに加わったのは、アナライズの専門家としての手腕を期待されたからでした。スポーツディレクターとして選手のマネジメントを統括するようになったのは、2016年になってからです。当時、ブレンダン・ロジャースは既にクラブを離れており、ユルゲン・クロップという最高のパートナーが現場を仕切っていました。

最強のフロントスリーとエキサイティングなバックラインを構築したコンビは、2018-19シーズンにチャンピオンズリーグを制すると、翌シーズンにはプレミアリーグ創設以来初のトロフィーをクラブにもたらしました。コロナウイルスの感染拡大に端を発した激動の時間を過ごしてきた今、あのシーンはずいぶん昔のことのように思えます。

「この時期にクラブの一員になれたことで、ともに働く人々に恵まれ、成功を楽しむという特権を得ました。しかし、いいことには終わりがあるものです。私は先日、リヴァプールのスポーツディレクターとして、最後の夏のウィンドウを終えました。こんなことを書きながら、現実感はないのですが、今シーズンの終わりに私はノートパソコンを片付け、アクサ・トレーニングセンターのオフィスを離れます」

復権を成しえなかったロジャースの後を継いだ2人が、ヨーロッパとプレミアリーグの頂点を極める…長いようでもあり、あっという間だったようにも感じるロードムービーがフィナーレを迎えようとしています。「このクラブにいるのは、長くても10年と決めていた」と語るスポーツディレクターは、クラブからの契約延長のオファーを断り、ともに働いてきたジュリアン・ウォードに後を託すと発表しました。

獲得した選手、売却した選手の名前を記すことで、彼らの栄光の軌跡を振り返りたいと思います。2016年にはベンテケ、シュクルテル、ジョー・アレン、バロテッリ、ジョーダン・アイブを手離し、マネ、マティプ、ワイナルドゥムを獲得。サラー、チェンバレン、ロバートソンがやってきたのは、2017年の夏でした。

最大のターニングポイントは、2018年1月。フェリペ・コウチーニョを1億2000万ポンドでバルセロナに売却し、DFとしてプレミアリーグ最高額だった7000万ポンドでヴィルジル・ファン・ダイクを手に入れたことで、ビッグイヤー獲得と30年ぶりのリーグ制覇が見えてきました。仕上げは7月、アリソン・ベッカー、ファビーニョ、ナビ・ケイタ。優勝するクラブが絶対に手を抜かないGKとセントラルMFを押さえてから、トロフィーをつかむまではあっという間でした。

「私は、常に先を見ています。この2、3年は、そろそろ役割を終える時が来るとわかっていました」

2019年になると、チームは完成したと宣言するかのように補強の規模は小さくなりました。エリオット、ゼップ・ファン・デン・ベルグ、南野拓実、ツィミカス、ジョッタ、チアゴ・アルカンタラ…。過去6回のマーケットにおけるアクションの大半は、次世代を担う若手の青田買いと欠員補充でした。始まりはサディオ・マネ。最後のパーツはイブラヒマ・コナテ。マイケル・エドワーズの仕事は、退任を発表するタイミングの決定と、バトンを渡す後継者の手を握りしめるだけになりました。

「ビデオ、報告書、データ、バックグラウンドチェック、スタンドからのスカウティング…すべてが、意思決定のための大きな鍋の中に入っていきます。何かを決定する際には、これらの情報をもとにリスクを軽減するのです」

「選手と契約するとき、ユルゲンはいつも”50パーセントは彼のために、50パーセントは選手自身が成功するために”といいます。ユルゲンがクラブのために何をしてきたかについて、私が語る必要はないと思います。彼が来たときのこと、哲学の実践、そしてリーダーとしてのキャラクターは、リヴァプールで永遠に記憶されるのでしょう」

最後にして最大のトロフィーを抱いたとき、多くのプレミアリーグファンの胸を熱くするロードムービーのラストシーンは既に描かれていたようです。彼は、どこに向かうのでしょうか。その答えを今、詮索するのはやめて、最後の言葉をかみしめたいと思います。偉業を成し遂げた最高の裏方に敬意を表して。

「残りのシーズン中も私はクラブにいますが、この機会に、これまで一緒に仕事をしてきたみなさんと、機会を与えてくれたFSGに感謝の気持ちを伝えたいと思います。YNWA」


(書簡の原文はすべて、2021年11月10日付の「リヴァプール・エコー」の記事「Michael Edwards explains decision to leave Liverpool in emotional open letter」より引用)


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“「リヴァプールとサポーターに感謝したい」退任を決めたマイケル・エドワーズが残した最後の手紙。” への1件のコメント

  1. 飯田 より:

    エドワーズには感謝しかありません。
    その辣腕を次はどこで振るうのか、怖さ半分楽しみ半分ですが、いずれにしても素晴らしいネクストステップになりますように。

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