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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

負傷者続出、過酷な日程…厳しい状況の今こそ「リヴァプール楽観論」「パト不要論」

13日、プレミアリーグ第21節VSアーセナル。17日、プレミアリーグ第22節VSマンチェスター・ユナイテッド。おそらく20日にFAカップ3回戦再試合のエクセター。中2日の23日にプレミアリーグでノリッジ。26日にはキャピタルワンカップ準決勝のストーク戦があり、エクセターに勝てば30日か31日にはFAカップ4回戦のウェストハム。2月2日にレスター、6日にはサンダーランド…。12月26日のボクシングデー以来、中4日空くことが一度もないリヴァプールは、6週間で13試合という過酷なスケジュールに苦しみながら戦っています。

「負傷者が多いだけなら、以前も似たような経験はある。しかしその時はウインターブレイクがあり、休み明けには状況は改善されていた。そこが(プレミアリーグとブンデスリーガの)大きな差だ。…当初はリーグカップ準決勝が2試合あるとは知らなかった。ドイツの知人には決勝進出おめでとうといわれ、いや、それは違う、あと1試合あるのだと説明しなければならなかった。マヌケだね。ドイツの人に対しては、FAカップで引き分けたら再試合があるというのも説明が必要だ。延長、PK…いや、先に再試合だ、とね。とにかく試合が多い。来る日も来る日も、フットボール、フットボールだ。プレシーズンにしっかり準備して、長いシーズンに備えなければならない。来る前から知ってはいたが、実際に経験すると、違いが実感できるね」(ユルゲン・クロップ)

監督も、選手も、クラブもサポーターも冬になる前からわかっていたことではありますが、いざ実際に試合をこなすとなると大変です。ましてやこの冬は、フットボール、ハムストリング、フットボール、ハムストリング。12月の頭から、毎週のように主力がひとり消え、ふたり消え、気がつけば負傷者11人。ベンチの外のチームのほうが、得点力と中央の守備力は高いのではないでしょうか。レッズサポーターのみなさんは、気が気ではない日々を過ごされていることでしょう。事情は違えど、われわれも不安な毎日です。お気持ち、お察しします。

物事をネガティブに捉えがちな方と、クロップ監督を信頼しきれていない方にとっては、「悪いとこ探し」「将来の不安抽出」を始めたらキリがない状況だと思われますが、厳しい時こそ、落ち着くためにも楽観的な材料を並べてみてはいかがでしょうか。まずは、負傷者。11人のうち、7人までは10日以内に戻ってくる可能性があります。ジョーダン・アイブのハムストリングは大事には至らずアーセナル戦からOKで、サコはマンチェスター・ユナイテッド戦で復帰できる見通し。慢性化しているヘンダーソンのかかとは読めないものの、おさまりさえすればすぐに試合に出られるようです。スタリッジは早ければ1週間、オリギとロシターもここからはさほどかからず。デヤン・ロブレンは、ノリッジ戦には間に合うといわれています。既にU-21の試合に出ているフラナガンを含め、1月末までに8人が復帰するといわれており、この2週間を耐えきれば、普通に戦える状況になります。

そしてもうひとつ、好材料があるとすれば、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドといったプレミアリーグの上位対決と、キャピタルワンカップ準決勝のストーク戦、FAカップの2試合を、すべてアンフィールドで戦えるということ。エムレ・ジャンやルーカスを最終ラインに下げ、コロ・トゥレと組ませて引いて守り、速攻に活路を見出すという緊急避難的戦術を交えて戦えば、すべて失うことはないのではないかと思われます。エクセターとのFAカップはとにかく若手主体と腹をくくって、マンチェスター・ユナイテッド戦からノリッジ戦までの1週間弱を主力を消耗させずに過ごしたいところ。上位2連戦を最低でも勝ち点2~3、エクセターとノリッジに勝ち、ストーク戦をドローに持ち込めればまずまずでしょう。ここまで何とかすると、月末に当たるであろうFAカップ4回戦のウェストハム戦は、まともな布陣で戦えます。そして2月に入れば、フィリペ・コウチーニョが戻ってきます。

というわけで、噂になっているアレシャンドレ・パトというギャンブル補強は要らないのではないでしょうか。イギリス紙「デイリー・スター」は、コリンチャンスのアタッカーとは既に合意済み、移籍金1100万ポンド(約19億円)と報じていますが、一方でブラジルのクラブはパトの残留を決めて来季の登録を済ませたともいわれています。以前に「プレミアリーグに行きたい。世界一のレベルだからね」と語っていた25歳のアタッカーは、レンタルされていたサンパウロで復活。ブラジル人選手が多いクラブは、欧州復帰の第一歩としてうってつけなのかもしれませんが、筋肉系の負傷を繰り返してミランを離れた選手が無傷でクロップサッカーをこなせるのかという不安があります。サイドアタックはジョーダン・アイブと若手のオジョ、ブラッド・スミスらに託し、CBと大物GKに的を絞って補強をしたほうがいいのではないかと思います。

今季の目標を「最低でもヨーロッパリーグの出場権確保」「クロップサッカーを浸透させて来季につなげる」「若手の育成」の3つに絞るなら、カップ戦で決勝進出を窺っている今のリヴァプールのポジションは悪いとはいえず、嘆くのは早いと思います。チャンピオンズリーグ出場権を必達目標としながらプレミアリーグ5位に転落し、ホームゲームで3部のクラブとあわや再試合にまで追いつめられたクラブのサポーターがいうのですから、ぜひ前向きになってください。私が最近、よく見る夢は、チェルシー、リヴァプール、ウェストハムにひっくり返されてモイーズ時代以下のプレミアリーグ8位で終わるというものです。ないですかね?楽観的な材料…。

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“負傷者続出、過酷な日程…厳しい状況の今こそ「リヴァプール楽観論」「パト不要論」” への11件のフィードバック

  1. より:

    元々ミランで負傷ばかりだったし、プレミアで慣れるのに時間かかりそうだし、失敗しそうなギャンブルで要らない感満点なのはわかってるんですが、
    パトファンだった自分としては、もしレッズに加入したらちょっと嬉しいかも と思っちゃいますw

    実際にはライアン・ケントとかもっと使ってくれれば良いとは思うんですけどね。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    自分もパトに投資するくらいならケントやオジョを起用して欲しいですね。オリジが更に離脱期間延長なのは残念ですが、戻ってくればパトよりもいい選択肢になってくれるでしょう。

    パト一人取ったところで戦術理解から始めるのならいないのと同然、そこにお金を使う前にまずはCBが欲しいです。コロが契約延長しないのなら、ベテランの域に入ったシュクルテル、怪我の多いロブレン、サコー、大怪我を負った若手のゴメスと少し不安が残ります。スボティッチを買い取りレンタルオプション付きのレンタルで取れたら最高なのですが…

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    パトってパッとしないよね(ボソッ)

  4. K より:

    仰る通り前線は今のメンバーで熟成目指して欲しいです。ブレントフォードのセルジカノス、デポルのルイスアルベルトやマルコヴィッチといったレンタル選手の用途も見つからない中でパトを買う意味が分かりません。アイブ→ケント、オジョにといったアカデミー組とレンタル組を試してもダメなら補強を考えるべきです。
    自分の色にチームを染められる超一流選手でなければチームの約束事守らないといけないわけで、それを理解させるためにも最低2年は投資するべきでしょう。前任者はフォーメーション固まらず後任はまだ半年も経っていません。

    ユナイテッドの楽観的な材料ですが、オリギは膝の手術が決まりました。残念ですが得点力は改善されそうになく、加えてスタリッジとベラヒノのトレードなんて報道見ると悲観対決ではまだまだ負けそうにないですね…

  5. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    スティーブン・コーカーのローンでの獲得が発表されましたね。
    ワードとイロリもレンタルバックされました。
    パトやサネなどアタッカーの獲得報道もありますが、もしクロップ監督のコメントが全て正しいのであれば、今冬はレンタルバックとローンでの獲得のみで終えるかもしれません。
    バロテッリの件がありましたから、ちょっとパトも恐いですし(パトのファンの皆様申し訳ないです…)、私は今冬はこれでいいと思います。
    クロップ監督の方針どおりに、現戦力の熟成と若手の育成を今季は進めればと。
    ギャンブルをするのであれば、無駄な投資より大胆な若手起用に期待したいですね。
    アーセナルのコクランやベジェリンのような人材がメルウッドにいると思いたいですが、まだまだ楽観的には考えられないですね…。
    我慢の時間が続きそうです。

  6. Macki より:

    ご さん>
    元気なら、いい選手ですよね。とはいえレッズにはいい若手がいっぱいいるので、まずはそちらに場数を踏ませることからでしょう。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    オリギ、残念でしたね。コーカーは若干ギャンブルな気がしますが、いい選手を獲るのは来季だと腹をくくれば補填できてOK!でいいのかもしれません。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    復活気配ではあるようですね。

    Kさん>
    スタリッジほどのタレントなら、もうしばらく我慢して完全復活に期待!でいいのではないかと思います。よそで大暴れしたら悔しいですよね。

    nyonsukeさん>
    この半年でしっかり戦力を見極め、来季は全方位的な大型補強ではなく、ここというポジションに本物を、といけたらいいですね。

    —–
    更新ご苦労様です。
    私も積極的な補強は来季で十分です。コーカーの補強が発表されましたが、これの今の状況があっての補強でしょうから、当初からクロップは冬の補強は考えていなかったんでしょうね。今シーズンはやりくりしながらELストレートを確保してくれれば御の字です。

  7. シティズン より:

    アーナウトヴィッチが抜けた穴にハマりませんかねパト
    ウイングも出来るでしょう
    選手再生工場と化したストークに期待してみたいです

  8. makoto より:

    Mackiさん>
    そうですね。コーカーはレンタルですので、あくまでも「補填」ですね。

    シティズンさん>
    はまると思います。それが実現したら、コンセプチュアルでおもしろいですね。Jsportsでスタメンの顔写真見て「おーー!」と盛り上がるチーム。

  9. ナナシ より:

    はぁー
    やっぱり上手くいってない。
    根拠の無い(弱すぎる)楽観はダメだ

  10. ナナシ より:

    はぁー
    やっぱり上手くいってない。
    根拠の無い(弱すぎる)楽観はダメだ

  11. ナナシ より:

    はぁー
    やっぱり上手くいってない。
    根拠の無い(弱すぎる)楽観はダメだ

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