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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ダウニング移籍、スアレス残留発言を否定、アッガーは…リヴァプール、着地はいずこ?

昨日、ウエストハムが、リヴァプールMFスチュワート・ダウニングの獲得を発表しました。契約は4年で、移籍金は公開されていませんが、イギリスメディアによる獲得直前の報道によれば500万ポンドとのこと。アイビーが成長し、スタリッジやコウチーニョ、ヘンダーソン、ルイス・アルベルトなどこなせる選手が多いサイドのポジション。29歳のMFが残っても出場機会が激減していたかもしれません。この話は、「充分にありえること」「想定内の放出」と捉えていいでしょう。

問題は、アッガーとスアレスです。アッガーは、「バルセロナがオファーを出した」と報じられており、代理人は「移籍金に折り合いがついていないが、リヴァプール次第」と含みを持たせる発言をしていました。これに対して、ブレンダン・ロジャース監督は放出を否定。「彼には移籍の機会もあったが、リヴァプールに残ってできるだけ長くプレイしたいと言ってくれている。その対応は素晴らしいもので、彼が副キャプテンをまかされている理由でもある。私は彼から誠実さが大事だということを学んだ」とコメントしています。

このたび移籍が決まったダウニングや、アメリカに渡ったトッテナムのデンプシーが、7月には「チームのためにがんばる」と発言していたことを思い出せば、バルセロナがオファー額をUPすれば状況が変わる可能性もあり、予断を許しません。今季、プレミアリーグで上位を獲得しようと思えば、DFラインの安定は欠かせず、現状でも頭数が不足している状態です。リヴァプールは全力でアッガーをプロテクトするのでしょうが、ここに来ての強豪クラブからのアプローチは、ファンならずとも気になる話です。

そして、スアレスです。おそらく移籍したい気持ちが高まったのだと思われますが、先日、「CL出場権を逃したら移籍していいとリヴァプールと約束した」と無謀な発言。これについて、ロジャース監督が「そんな約束はない」と否定し、スアレスにはリザーブチームでの練習を指示。謝罪がなければこの問題は解決しない、と態度を硬化させていました。

そこへきて昨日、母国ウルグアイのメディアが「愛するファンのためにリヴァプールに残る」とスアレスが残留を明言したと伝え、これまた一夜明けた昨日、日本代表との試合後に「そんなことは言っていない」と本人が否定。もう二転三転、どうなるのか見当がつきません。今、いえるのは、「日本代表のゲームを観るにつけ、このワールドクラスの才能を放出するのはリヴァプールにとって大きな痛手である」「アーセナルは、他でFW獲得のメドが立たなければスアレスに対して挙げた手を降ろさないであろう」ということだけですね。

とはいえアーセナルもまた、プレミアリーグ4位以内を死守するためにはFW獲得は必須と考えているはずなので、スアレス1本で8月ぎりぎりまで粘りはしないでしょう。この件、19日の週には決着がつくと読んでますが、どうなることやら。個人的には「移籍」と見ます。ロジャース監督がマスコミに向けて「彼は謝罪すべき」といってしまっている状況に対して、スアレスが追い込まれ、話がこじれてしまうのではないかと思います。確かに、彼がチームにとって許されない発言をしたのは事実なので、何らかの誠意を見せるべき、というのは筋論としては正しいのですが、話を公にせずにチーム内で解決する、としたほうがいいかもしれませんね。こういったことを、常に秘密裏に処理していたサー・アレックス・ファーガソンのやり方を見ていた者として、正論を掲げてスアレスに迫るロジャースさんのやり方には「普通にやれば落ち着く話を、却ってこじらせてしまうのではないか」とハラハラします。素直に謝る?スアレス。(写真著作者/Inge Knoff)

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