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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リヴァプールはなぜ、獰猛に攻め続けたのか?マン・シティ戦の「悪夢の16分」を振り返る。

エディ・エンケティアの左足ボレー、エステヴァンのスライディングシュート、マグワイアのヘディング、CKから田中碧のボレー、ロングスローからアミン・アドリがプッシュ、ハリソン・リードのスーパーショット。今季のリヴァプールは、最終盤の劇的なゴールでポイントを失い続けています

ラスト5分からの2発で逆転負けを喫したマンチェスター・シティ戦は、今季の彼らの苦しみを凝縮したような一戦でした。ショボスライのスーパーFKで先制したのは74分。8月のアンフィールドでは、ショボスライのキックが左のポストに当たってネットを揺らした後、アーセナルにオンターゲットを許さず悠々と逃げ切っています。

プレミアリーグを制した昨シーズンのリヴァプールは、リードしてから試合を畳むのがうまく、自陣に引いて速攻に徹したり、スローテンポでキープしたりしながら勝利を重ねていました。ユルゲン・クロップのヘヴィーメタル・フットボールを好むサポーターにとっては、もの足りない試合も多かったかもしれませんが、堅実な戦い方がトロフィーにつながったといえるでしょう。

ペップとのゲームは、残り15分のリードでペースを落とすかと思ったのですが…。彼らは昨シーズンとは真逆の戦い方を選択しました。前線に5枚が残って厳しいプレスを敢行し、ファン・ダイクとコナテはファイナルサードの手前に上がる超ハイライン。ケルケズのドリブルから始まった77分の波状攻撃では、ヴィルツが右から折り返した瞬間、ボックス周辺に7人が揃っていました。

守備にまわったときは、マック・アリスターとフラーフェンベルフがボックスに入ってスペースを埋めており、強引な中央突破で崩される気配はありません。80分のカウンターは、ケルケズのロングフィードがサラーに届かず。ウインガーには複数で対応しており、アグレッシブなチャージでボールを奪うのを見るとテンションが上がります。

問題はマイボールになってからで、マック・アリスターやケルケズが縦を急ぎ、精度の低いフィードをカットされるのが気になりました。83分に左から上がったヴィルツも、アーリークロスをマーク・グエイに難なくクリアされ、すぐに反撃を喰らっています。ロドリがシェルキに預け、クロスがマック・アリスターの足に当たったのは84分でした。

ハーランドが頭で前線に送ると、ファン・ダイクと入れ替わったベルナルド・シウヴァがスライディングで押し込み、同点。リヴァプールの選手たちはひるまず、総勢7人で分厚いアタックとプレスを継続しました。彼らに足りなかったことがあるとすれば、クロスやシュートで勝負していたのがショボスライだけで、サラーやエキティケがチャンスを得られなかったことです。

ガクポと代わったカーティス・ジョーンズは悪くなかったのですが、チームメイトを効果的に動かすパスもありませんでした。対するマン・シティは、ボールを奪取するとペースを落とし、空いている選手につないで隙を窺っていました。彼らの戦い方のほうが、一枚上手だったといえるでしょう。

右サイドのベルナルド・シウヴァに預けたマテウス・ヌネスがボックス右に走り込んだとき、マック・アリスターとカーティス・ジョーンズは頭上を越える浮き球を見てしまいました。裏を取ったSBがボールにタッチした瞬間、アリソンが足元に飛び込んでしまい、ジャッジはPK。クロスのコースを消すだけでよかったのに、なぜ足を払ってしまったのか…!

ホームチームの勇敢な姿勢が、ゲームを盛り上げたとはいえるでしょう。しかし彼らは、あまりにもリスキーでした。終盤の失点で8ポイントを落としたチームは、昇格クラブとの5試合を1勝4分と苦しんでおり、うまく戦えていればアーセナルのすぐ下にいた可能性があります。ショボスライのFKから、PKを告げるホイッスルまで16分。無数の「なぜ」が飛び交った時間です。

追加点を奪える手応えを感じていたのか。アンフィールドのパワーを信じたのか。これ以上、悲劇的なドラマを繰り返すわけにはいきません。ミッドウイークの26節は、アンフィールドでドローのサンダーランド、その次は2シーズン連続でホームで敗れたノッティンガム・フォレスト。CLの出場権を死守するために、必勝の連戦です。


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