イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

サプライズはスペイン人!地元紙「リヴァプール・エコー」の編集者がレッズの序盤戦を総括!

レッズの地元メディア「リヴァプール・エコー」をときどき読んでいる方なら、アンディ・ケリーさんの名前を目にしたことがあるのではないでしょうか。リヴァプールFCコーナーのエディターとして、さまざまなテーマのコンテンツを配信しているケリーさんが、「Liverpool season so far – Trent Alexander-Arnold’s lift off, Joel Matip the major disappointment and the Spaniard surprising everybody(リヴァプールのこれまでのシーズン – トレント・アレクサンダー・アーノルドの打ち上げ、ジョエル・マティプに大きな失望、みんなを驚かせたスペイン人)」と題された記事をリリース。プレミアリーグとチャンピオンズリーグにおけるクラブの戦いぶりを評価しています。

最も重要だった試合として挙げているのは、ホッフェンハイムに勝ったチャンピオンズリーグのプレーオフ。ファーストレグの35分にトレント・アレクサンダー・アーノルドが決めた直接FKを、「シーズンで最も素晴らしい瞬間」としてリスペクトしています。「最悪の瞬間」が、マンチェスター・シティ戦のサディオ・マネの退場であることに賛同するサポーターは多いでしょう。プレミアリーグ2節のエヴァートン戦を引き分け、ボーンマス戦はラストプレーでスターリングが勝ち越しゴールを決めて辛勝と苦しい試合が続いていたペップのチームは、レッズ戦の大勝ですっかり波に乗ってしまいました。ケリーさんは、「5-0という結果は、その後数週間の深刻な自信喪失につながった」と振り返っています。

レッズ担当ジャーナリストが「最高のサプライズ」としたのは、「プレミアリーグ開幕時にまだいたことが驚きだった」アルベルト・モレノ。彼が左SBのレギュラーを確たるものにしたことは特筆すべきと絶賛しつつ、長期的に続くかといわれれば何ともいえないと未だ半信半疑のようです。私は、クロップ監督に学習期間といわれているロバートソンが、いずれは左サイドに定着するとみていますが、懸案だったポジションにスペシャリストを配することができ、ミルナーを中盤にまわせるようになったのは大きな収穫です。

一方、最大の失望として名前が挙がったのがジョエル・マティプだったのは、こちらが驚きました。「デビューシーズンは巧みなDFだったが、今季は守備に難があり、攻撃性とコミュニケーションが欠如している」。リヴァプールには少なくとももうひとりCBが必要だったが、マティプの一貫性のなさは、多くの人にCBが2枚必要と思わせているのではないかと激辛コメントを残しつつ、「当然、彼は戻ってくると思われるが、すぐに改善してほしい」。辛辣な評価は、期待の裏返しと読み取れます。

「モウ・サラーを除くベストプレーヤー」という見出しは、設定自体がエジプト人FWのドリブル同様にトリッキーですが、「マネは出場機会が少なく、フィルミーノはトップフォームにはなく、コウチーニョは負傷し、MFは平均的…ゆえにアルベルト・モレノ」。私は、これに対してはエムレ・ジャンを推します。ライバルクラブのベストプレーヤーにデブライネを指名しているクダリを華麗にスルーし、最後のテーマを見ると、「リヴァプールはニューイヤーズデイに何位につけているか?」。今と同じようなポジションにいるはずだが、TOP4に食い込んでいればナイスという答えには、レッズサポーターならずともプレミアリーグファンの多くがうなずくのではないでしょうか。

私は、「ララナとフィルミーノが調子を上げれば2~3位もあり」と、もう一段踏み込みたいと思います。CBを獲るまでは、17失点という数字を気にするよりも、プレミアリーグ3位の21ゴールのほうをマンチェスター・シティに近づけることを考えたほうがいいのではないかと思います。いくつか気づきがあり、なかなかおもしろい記事でした。ケリーさん、ありがとうございました!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“サプライズはスペイン人!地元紙「リヴァプール・エコー」の編集者がレッズの序盤戦を総括!” への2件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    更新ご苦労様です。
    地元紙ならではの愛情たっぷりの記事であると思いつつ、マティップへ評価は厳しいなと思いました。
    今シーズンも奮闘していると思います。ただCBは1つのミスが致命的にもなるので、その印象が強いのかもしれません。
    ご指摘の通り彼にはしっかりとしたCBの相方が必要と誰しも思っている事であり、だからこそロブレンにセインツ時代のフォームを、、、と考えたいところですが、、、。
    でも中盤戦からは負傷者も復帰してきますし明るいと思います。

    —–
    今シーズンのレッズが4位以内に食い込むことはないと思いますよ。
    いまだにひきずるコウチーニョの移籍問題にエムレジャンの契約問題に加えて去年のレッズにみる1月の大ブレーキ。

    クロップのサッカーはおもしろいですがウィンターブレイクのないプレミアであのハイペースのサッカーを1年続けるのは無理だと思います。

    よって自分の今シーズンのレッズの順位予想は5位から6位ですね。

  2. makoto より:

    Mackiさん>
    マティプへの評価、厳しいですよね。相方を1月に補強できれば楽しみですが、このままのメンバーなら優勝争いに顔を出すのは難しそうです。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    どうでしょう。昨季4位だったクラブが、相対的に明確に弱体化している雰囲気はないので、充分狙えると思うのですが。問題を抱えているという意味では、アーセナルとチェルシーのほうが重そうですし、昨季ほど走るサッカー一辺倒ではないですし。

コメントを残す