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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マネ、ララナ、ダニー・イングス…負傷者続出のリヴァプールの最新事情を地元紙がレポート!

プレミアリーグのTOP6で、ここまで最も誤算が多かったクラブはリヴァプールでしょう。コウチーニョの移籍騒動、開幕直前のアダム・ララナのリタイア、サディオ・マネの退場によるマン・シティ戦惨敗とその後の負傷…。デヤン・ロブレンらCBの混乱は11戦17失点という厳しい数字につながり、スタリッジは未だトップフォームとはいえず。ダニー・イングスのプレミアリーグ出場は2年前まで遡らなければならず、背中の痛みが癒えずに手術に踏み切ったナサニエル・クラインは今季中に戻ってこられるかわかりません。公式戦17試合12ゴール、プレミアリーグ11試合7ゴールのモウ・サラーがいなければ、レッズはどんなポジションにいたでしょうか。独走の首位は見えないものの、2位とは4ポイント差の5位という順位は、「エジプティアン・メッシ」の爆発力なくして実現しえなかったと思われます。

さて、そんなレッズの最新事情について、地元紙「リヴァプール・エコー」がレポートしています。14日付の「Liverpool face a crucial day at Melwood – as does Adam Lallana, Sadio Mane and Danny Ings(リヴァプールは、メルウッドで重要な日に直面している – アダム・ララナもサディオ・マネも、ダニー・イングスも)」という記事は、負傷者が続出しているチームにもひと筋の光が見えていることを伝えています。アダム・ララナは非公開の練習試合でフルフィットネスに向けてステップアップしており、ダニー・イングスもクロップ監督の眼鏡に適えば、土曜日のサウサンプトンとのホームゲームでソランケに代わってベンチ入りするかもしれないとのこと。プレミアリーグ出場ゼロのジョン・フラナガンにも、イングスと同様にファーストチーム合流を見越した指導が行われており、トレント・アレクサンダー・アーノルドやジョー・ゴメスとともにナサニエル・クラインの穴を埋めることが期待されています。

そしてもうひとり、レッズサポーターが最も注目しているであろうサディオ・マネの状況についても記事は触れています。ワールドカップ出場を決めた南アフリカ戦にフル出場したセネガル代表FWは、治ったばかりのハムストリングに痛みを感じ、マージーサイドに帰還。足の状態に懸念があったエースには、リヴァプールでフィジオを務めるスコット・マッカレイさんがセネガルでも帯同していたようで、クロップ監督がマネの予後はいいとほのめかしているそうです。「最終的な結果が出るまで、ドイツ人指揮官は懸念し続ける」と記事は伝えていますが、セインツ戦を休むぐらいで戻ってこれればサポーターもひと安心でしょう。

ここまで苦しいやりくりを強いられたということは、今後の良化が多分に期待できるということでもあります。フィルミーノとコウチーニョが絶好調といえるゲームはほとんどなく、彼らも伸びしろがあるプレーヤーに数えてもいいでしょう。ロバートソンは、クロップスタイルに慣れれば真価を発揮してくれるはず。スタリッジは、出場した直近の2試合でいずれもゴールを決めています。チャンピオンズリーグとプレミアリーグでゴールを決めたチェンバレンはサイドでもインサイドでも起用でき、さらにララナが加われば、クロップ流「走るサッカー」が再び機能するのではないでしょうか。

マンチェスター・シティが落ちてきてくれれば、優勝争いに復帰する可能性は充分。セヴィージャとのアウェイゲームに勝てば、トップ通過が見えてくるCLも楽しみです。ただし、それぞれのコンペティションで上位をめざすためには、プレミアリーグ19位のスウォンジーより多い失点を減らさなければなりませんが…。希望は、成長余力がある「CBジョー・ゴメス」でしょうか。「負傷して辛かったとき、心配した監督が毎日、話しかけてくれたことがどれだけ励ましになったか。苦しみをわかってくれた監督とは、感情のこもった関係を築けていると思う」と、20歳のDFが信頼を寄せるモチベーター・クロップの手綱さばきを堪能したいと思います。

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