体質改善リヴァプール…2017年5月決算は売上500億円超え、利益はクラブレコード!
メインスタンドの拡張によって、54074人収容とキャパシティが上がったアンフィールドがもたらしたマッチデー収入は、前年から1200万ポンド増の7400万ポンド(約109億円)。プレミアリーグ全体のテレビ放映権料の高騰により、レッズには3000万ポンドUPの1億5400万ポンド(226億円)が配分されています。マレーシア航空、コナミ、ジョーイなど12の新しいパートナーと契約を結んだことにより、コマーシャル収入も2000万ポンドほど伸びて1億3600万ポンド(約200億円)。現金による投資は2年間で7800万ポンド(約115億円)となっており、1年前は事業が生み出すキャッシャが3700万ポンド(約54億円)だったクラブは、2017年度は7100万ポンド(約104億円)に改善させています。
「オーナーシップグループ(フェンウェイ・スポーツ・グループ)の全面的なサポートにより、直近7年でクラブの財政状態は大きく改善されました」と語るアンディ・ヒューズCOOは、さらなる投資と顧客開拓を継続すると明言しています。アメリカ、香港、カナダ、オランダにて新たな販売チャネルを設立。クラブの優先事項と謳うソーシャルメディアプラットフォームを拠点としたサポーター開拓によって、500万人の新しいフォロワーを得て5500万人に届きました。2017年1月に発足した「レッド・ネイヴァーズ」は、地元小学生のためのフリーチケット発行、高齢者へのフィットネスプログラム提供、貧困家庭のサポートなど地域に密着した活動を展開しています。
フットボールに対しても投資を拡大させており、昨夏にはサラー、チェンバレン、ロバートソン、ソランケ、1月にはプレミアリーグのDF獲得のレコードとなる7500万ポンドを投じてヴィルジル・ファン・ダイクを獲得しました。夏には5000万ポンドをかけて造ったトレーニンググラウンドがオープン。「われわれの近年の投資プロジェクトはオーナーグループのコミットメントを証明しており、2億ポンド(約294億円)に及ぶものになります。建築家とともに設計し、収容力と経済的な可能性を高めていくアンフィールド・ロードのオプションを継続しますが、これはメインスタンド拡張の流れを汲む包括的なプロセスです」。ヒューズCOOのコメントを読むと、かつては自転車操業だったクラブが長期的な視座に立って改善と拡大を続けているのがわかります。
チャンピオンズリーグに出場しなかったシーズンに、これだけの数字を残したリヴァプールは、デロイトの調査による「フットボール・マネーリーグ」では売上総額で世界9位。クロップ監督の下で欧州最高峰の大会を戦い、コウチーニョを高額移籍金で売却した今シーズンはどこまで売上を伸ばせるでしょうか。「過去7年で利益を出したのは1年だけでした。これは主に、プレイヤーの獲得コストと支払いのタイミングに起因するものです。大事なのは、利益を出してクラブや選手に再投資し、長期的な安定を実現させて財務的ポジションを強化することです」。夏のレッズは、ファン・ダイクを超えるサプライズを起こすかもしれない…そんな予感が漂う素晴らしいレポートでした。
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更新ご苦労様です。
この様なレッズの記事掲載嬉しいです。
万年自転車操業時代を知るものとして、今のFSG運営はしっかり計画してマネージされていると思います。夏の補強はアッと言わせる事があるかもしれませんね。
FSGも買収から数年は失敗も多かったですが、クロップの就任以降かなり安定してきたと思います!
特に変わったのは、新加入選手がフィットする確率が確率に向上したことでしょうか。
経営陣と現場が同じ方向を向いて、ひたすら上を目指すことができる現在の環境に幸せを感じます!
主力選手の流出が無くなるとよりいいですね!