イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

負傷者続出、サラーの暴力疑惑、敏腕コーチの離脱…不穏な空気漂うリヴァプール最新事情!

プレミアリーグ2017-18シーズンはワンツー着地濃厚で、静かに収束に向かっているマンチェスター勢よりも、ポストヴェンゲルが話題となっているアーセナルや、チャンピオンズリーグ制覇の可能性を残しているリヴァプールの見出しのほうが目立ちます。しかしながら、現地メディアが一斉に報じた「ファン・ハール監督がアーセナルの新指揮官に!?」という話は、さすがにフェイクでしょう。「プレミアリーグのビッグクラブから話をもらえれば受け入れる。マンチェスター・ユナイテッドを倒すチャンスだから」という以前の発言に、「断れないオファーを受けている」という直近のコメントを重ねて、「ということはアーセナル?」とメディアが強引にもっていっただけだと思われます。

尤も、これらの記事のオチは「グーナーが戦々恐々」。お気持ち、お察しします。実績ある指揮官ではありますが、68歳の後任に66歳、しかもタイプは真逆ですので、拒否反応も当然です。ダヴィド・デ・ヘアが「ファン・ハール体制が続いていたら、僕は今頃ここにいなかっただろう」と語った戦術家を据えれば、ヴェンゲル大好きメスト・エジルや愛弟子ラムジーなどは、即日で自らの代理人にコンタクトを取るのではないでしょうか。マン・ユナイテッドのサポーターとしては、ラシュフォードやリンガードを開花させてくれたファン・ハールさんには感謝しておりますが、選手の自主性を尊重する御大の後釜としては、最も勧めたくないキャラクターです。いや、この手のゴシップに熱くなるのは野暮というものですね。気を取り直して、本題のリヴァプールの話に移りましょう。

CL出場権を争うプレミアリーグは残り2試合、ビッグイヤー獲得をめざす欧州も2試合。大詰めを迎えているレッズは、脅威の3トップが健在なのが最大のストロングポイントです。ロベルト・フィルミーノは公式戦50試合27ゴール、プレミアリーグで31ゴールを叩き込んでいるサラーはトータル48試合43ゴール、前半戦で苦しんだマネはそれでも40試合18ゴール。チャンピオンズリーグではフィルミーノが11試合10ゴール7アシスト、サラーは11試合10ゴール5アシスト、マネは9試合8ゴール1アシストと猛威を振るっており、トリオでCL通算28ゴール。この数字は、2014-15シーズンの「MSN(メッシ、スアレス、ネイマール)」の27発を既に上回っており、2013-14シーズンの「BBC(クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、ベイル)」に並んでいます。ローマ戦で軽傷を負ったマネは、水曜日のセカンドレグで復帰予定。この試合で、スペイン発の最強3トップを超えるゴールを叩き込む可能性は充分です。

フィルミーノは2023年までの契約延長を発表しており、サラーの元には週給18万5000ポンド(約2780万円)という倍額オファーが届くと報じられています。景気のいい話が続くストライカーに対して、課題は2つ。完全に駒不足に陥った中盤に加えて「ターンオーバーすると、クオリティがキープできないこと」です。ララナ、チェンバレン、エムレ・ジャンの負傷によって、中盤はワイナルドゥム、ヘンダーソン、ミルナーの3枚のみ。プレミアリーグではミルナーを休ませながら起用しているクロップ監督は、アルベルト・モレノを1列前で使わなければならなくなりました。

3人が揃えば破壊力抜群の前線も、ダニー・イングスを起用すると、とたんに怪しくなります。フィルミーノもイングスも、サイドにポジションを取ると魅力半減。ダイレクトパスを駆使した中央突破の頻度は確実に減り、負傷で苦しんだストライカーが先発したプレミアリーグ3試合は、2ゴールしか決めていません。最終ラインも、アーノルド、ロバートソン、ファン・ダイクが揃えばまずまずですが、直近のデヤン・ロブレンはミスが目立ちます。ララナが最終節のブライトン戦で復帰できるかもしれないという明るいニュースが届く一方で、サラーがストーク戦のブルーノ・マルティンス・インディに対する暴力疑惑で、プレミアリーグの残り2試合が出場停止となる可能性が出てきました。この裁定が下れば、クロップ監督のチ―ムはアンフィールドでのブライトン戦で勝ち点を落とすことになりかねません。

さらに届いた不安なニュースは、アシスタントコーチを務める”クロップのブレイン”ジェリコ・ブヴァッチ氏のリタイア。指揮官との確執でクラブを離れるという噂が流れましたが、こちらは「BBC」が、「個人的な理由でシーズン終了まで離脱」と報じています。真相は定かではありませんが、大事な時期にスタッフがいなくなることがプラスに作用することはまずないでしょう。最後までもつか、リヴァプール!?チャンピオンズリーグ制覇の千載一遇のチャンスを、ぜひ活かしていただきたいのですが…。

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“負傷者続出、サラーの暴力疑惑、敏腕コーチの離脱…不穏な空気漂うリヴァプール最新事情!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    この連休はサラーのスポンサー関連の問題から、ブバチ退団報道に揺れ、おまけにストーク戦の行為云々でKOP界隈は揺れてました(苦笑)
    サラーの暴力疑惑はFAは問題視しないとの報道がSkySportsで流されてますね。個人的にはブバチの今後が気になります。プライベートな事情なのでこれ以上は分かりませんが長年共にしていた盟友の離脱と、、、チームは結束力が高いので心配してませんが、兎に角ローマ戦は気持ちを緩めることなく闘うのみです。しかしここに来て層が薄くなるとは、、、頑張れレッズ!

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    僕はレッズサポですが、あのサラーの行為は完全に処罰されるべきだと思います。
    フットボールに暴力はいりません

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