観客372人の小さなクラブから、5年でCL決勝へ…ロバートソンのステップアップストーリー!
24歳のスコティッシュ、アンドリュー・ロバートソン。15歳までは名門セルティックに在籍していたものの、体が小さいとダメ出しされ、スコットランド4部リーグのクイーンズ・パークへ。18歳のプロデビューを観客372人のゲームで迎えた選手が、5年後に欧州の頂点を視界に捉えているというのは、なかなかのシンデレラストーリーです。「ガーディアン」のロングインタビューに応えたロバートソンは、アルバイトしながらプレイしていた時代について、こう振り返っています。
「セルティックからクイーンズ・パークに行けといわれれば、誰だって災難だと思うよ。泣いたりはしなかったけど、動揺していた。若くして夢を取り上げられたんだ。でも、周囲にはいい人たちがいた。これが僕にとって最高によかったんだろうね」
グラスゴーでショップの店員をしたり、スコットランドサッカー協会で電話受付の仕事をしていたロバートソンは、スタジアムでヴァンサン・コンパニを席にアテンドしたこともあったそうです。負傷していたベルギー人CBは、ロバートソンからマッチプログラムを受け取り、代表のゲームを観戦。今季のチャンピオンズリーグで、ロバートソンのチームがコンパニが統率する最終ラインを崩し、3-0で完勝するとは想像できなかった時代のお話です。2013-14シーズンにはダンディ・ユナイテッドでプレイしたロバートソンは、PFAスコットランドヤングプレーヤーに輝き、285万ポンド(約4億3000万円)でプレミアリーグのハル・シティに移籍。チャンピオンシップ降格と翌シーズンのトップリーグ復帰を経験したSBは、2017年の夏に移籍金800万ポンド(約12億円)でリヴァプールに加わることになりました。
「新しいマネージャーと会うときはいつも緊張するけど、このときは特にそうだった。世界的に有名な人だったからね。でも、監督は初日に僕をハグしてくれて、並んで座って話してくれた。お互いの過去の話をしたんだけど、すごく興味を持ってくれたんだ。これには本当に助けられた」
アルベルト・モレノが好調だった序盤戦。14節までのプレミアリーグで2試合しか出番がなく、苛立っていたロバートソンは、ここでもクロップ監督とのコミュニケーションに救われたと語っています。「ジェームズ・ミルナーは何でもできるだろう?君はわれわれがどんなふうにプレイしているか、どうやって守備を改善しようとしているか学ばないとね」。アルベルト・モレノが負傷し、12月にレギュラーポジションを奪うチャンスを得たロバートソンは、オーバーラップを繰り返して鋭いクロスを入れ続け、指揮官の信頼を勝ち取りました。
初年度は、プレミアリーグ22試合1ゴール。チャンピオンズリーグはポルトに5-0で圧勝し、マンチェスター・シティには3-0、1-2とダブル達成。アンフィールドのローマ戦は5-2と、ロバートソンが出場した試合は、レッズらしさを十全に発揮したナイスゲームばかりでした。序盤戦で、赤いユニフォームを着た左SBを「これからが楽しみな選手」と思ったのは、トップスピードで縦に突破しながら、ダイレクトで上げる危険なクロスを見たときでした。彼は、レッズの中心選手になれる…信じて見続けていた選手だったので、CLのマン・シティ戦での大活躍は、マン・ユナイテッドが勝ったときのように誇らしい気分になる出来事でした。
「サッカーは浮き沈みが激しいもの。引退した選手が、”もっと楽しみたかった”って、いうのをよく聞くよね。僕は世界最大のクラブのひとつにいて、これからチャンピオンズリーグのファイナルを戦うんだ。こんなに喜ばしいことは、楽しまなきゃいけないよね。I will!」
CL決勝の空気を存分に吸って、プレイを楽しみ、願わくばビッグイヤーの感触まで味わい尽くして帰ってきていただければと思います。ロバートソンがピッチに立つであろうキックオフまで、あと67時間50分です。待ち遠しい!
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更新されご苦労様です。
モレノが序盤覚醒した時はロボの活躍は難しいかなと思い、更にメディアを通じてにネガティブな報道があったりと難しい時を過ごしてましたが、今の彼があるのはクロップやミルナーといった周りに恵まれていたのが大きいかと思いました。今やロボが先発でない時は逆にSBが不安に思えて仕方なく、、、苦笑。CL決勝での活躍が楽しみです!