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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リヴァプールにウルトラCはあるのか?アンフィールド拡張計画がストップしそうな意外な理由。

リヴァプールのホームグラウンド、アンフィールドに行かれたことがある方は深くうなずくのではないかと思いますが、初めて行くと、そのロケーションにびっくりします。エミレーツも、スタンフォード・ブリッジも、オールド・トラフォードグディソン・パークも、スタジアムめざして歩いていくと、「ああ、そろそろだな」という雰囲気が漂ってきます。それは例えば、周囲が公園だったり、出店が建ち並ぶ通りがあったり、にぎやかになってきたり、そういった変化と期待感なのですが、アンフィールドは何の前ぶれもなく突如、現われます。

UEFAの4つ星認定スタジアムという評価が示すとおり、確かにスタジアムのなかに入れば素晴らしいのですが、近隣にある少しさびれた古い住宅地(多くの家の窓や壁が壊れています)といい、スタジアム付近の静けさといい、周囲はここが世界的なクラブの本拠地かとたじろぐ雰囲気。加えて、プレミアリーグ上位クラブのスタジアムとしては、いささかこじんまりとし過ぎています。75,000人を超える収容力を誇るマンチェスター・ユナイテッドのホーム、オールド・トラフォードに対して、アンフィールドは45,000人。かつてアーセナルが、ハイバリーのキャパシティに限界を感じて、クラブ運営予算を数年間、大幅に縮小してでもエミレーツを建設したように、プレミアリーグでの覇権奪回をもくろむリヴァプールにとって、アンフィールドの収容力UPはここ数年の最大の懸案事項でした。

以前から、移転も含めた改善案について検討されていましたが、2010年に、周辺の住宅地買取による拡張を実施すると発表。2013年になって、いよいよアンフィールドは変化のときを迎えようとしていました。既に60,000人規模のスタジアム建設計画は完成しており、あとは工事に入るだけです。ところがここに来て、とある自然保護グループから「待った」がかかってしまいました。イギリスのタブロイド紙「デイリー・ミラー」の記事によると、リヴァプール悲願のプレミアリーグ制覇の行く手をさえぎる者、それは「コウモリ」です。そう、あの夜行性の、脊椎動物亜門哺乳綱コウモリ目に属する動物、コウモリ

何でもアンフィールド周辺には、天然記念物に指定されているコウモリが数多く生息しているそうで、スタジアムの屋根にも巣があるのではないか?といわれています。リヴァプールは、コウモリの保護計画を市議会に提出して認められないと、アンフィールド拡張に進めないとのこと。うーん、コウモリ。何とも無念です。まだ結論が出たわけではありませんが、問題解決のために時間をかける分、完成は遅れるわけで、ピンチであることは間違いありません。話がコウモリ(Bat)だけに、バットしない話になるかもしれません。相手が人間ではないので「罵倒」するわけにもいかず。…すみません、こんなしょうもないオチで。

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