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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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今やプレミアリーグNo.1⁉ リヴァプールが堅守を誇るようになるまでの3つのステップ!

「リヴァプールは守備が脆い」といわれていたのが、遠い昔のように感じられます。プレミアリーグ開幕から4連勝と最高のスタートを切ったチームは、アリソンの軽率なドリブルがなければ、無失点でインターナショナルマッチウィークに突入していたでしょう。サポーターが選んだ8月のMVPは、チームに3つのクリーンシートをもたらす主軸となったヴィルジル・ファン・ダイク。3戦3発のサディオ・マネや、ブライトン戦で美しい決勝ゴールを流し込んだサラーを抑えての受賞は、守備の安定感がいかに目を引いたかを示しています。240本のパスは成功率93.8%、28回のデュエルは勝率60.7%、22の空中戦は勝率54.5%で、いずれもチームTOP。プレミアリーグ屈指のCBは、アリソンにビッグセーブをさせないハードマークに加えて、ビルドアップの質の高さも評価されています。

直近1年で見違えるようになったレッズの守備は、3つのステップで改善が図られました。最初のターニングポイントは、4-1で惨敗した昨年10月のスパーズ戦です。プレミアリーグ9節までの16失点は、1964-65シーズン以降のワースト。背後を突かれると脆かったデヤン・ロブレンやマティプに、クロップ監督は率直に変化を求め、これ以降のレッズの守備は縦に入ってくるボールに強くなりました。スパーズに敗れた後のリヴァプールは、直近までのプレミアリーグ33試合で23失点、1失点を許すまでに129分かかるようになり、クリーンシート17回。「スカイスポーツ」によると、これらの数字はすべてリーグNo.1です。

改善につながった2つめのステップは、1月にファン・ダイクが加わったことです。彼がこれまで出場したプレミアリーグ18試合は11失点で、クリーンシート10回、3失点以上は1度もありません。昨シーズンを制したマンチェスター・シティは38試合で27失点を喫しており、ファン・ダイクを擁するチームはシーズン最少失点の王者よりも明らかに堅くなりました。

仕上げの第3ステップは、GKとCBの強化です。昨季のチャンピオンズリーグでフル出場を果たしたロリス・カリウスは、5月に入るまではよくやっていたのですが、悪夢のCLファイナルで自信を失い、新シーズンのプレシーズンマッチは低調なプレイに終始しました。リヴァプールは、迷わずアリソン・ベッカーを獲得。ワールドクラスの守護神の降臨とジョー・ゴメスの抜擢が、レッズの守備をさらに堅牢にした第3のステップでしょう。「WhoScored」によると、レッズが最初の4試合で打たれたシュートは90分平均で7.8本と、マン・シティの7.0本の次に少ない数字を残しています。

今週末にウェンブリーで開催されるシックスポインターは、1年前のような試合にはならないのではないでしょうか。昨季プレミアリーグ得点王のサラーと2位のハリー・ケインは、いずれも簡単にシュートを打たせてもらえないでしょう。欧州で最も補強費用を投じたチームと、1ポンドも使わなかったチームの対戦は、中盤でのせめぎ合いが雌雄を決するエキサイティングなゲームになると思われます。フットボールの聖地で未勝利のクロップ監督は、リベンジを果たすことができるでしょうか。さまざまなデータを調べているだけで、テンションが上がってきます。いやー、楽しみです!

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“今やプレミアリーグNo.1⁉ リヴァプールが堅守を誇るようになるまでの3つのステップ!” への1件のコメント

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    ファンダイクはもちろんゴメスも良いですよね
    まさかリバプールがこんなに固くなるなんて

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