サラーとマネの状態は微妙…クロップ監督の選択は主力重視か、野心的なBプランか?
インターナショナルマッチウィークに入る直前に行われたマンチェスター・シティ戦で、ミルナーが負傷退場したレッズは、国の代表として戦った選手たちが続々とリタイアしてしまいました。サラーとナビ・ケイタはハムストリング、マネは左手の親指を骨折して手術を受け、ファン・ダイクは肋骨の痛みがぶり返したためにベルギーとのフレンドリーマッチを自重しました。選手たちのフィットネスをチェックしていたクロップ監督は、金曜日のプレスカンファレンスで現状について説明。「確実なのは、ハムストリングを痛めているナビ・ケイタが出場できないこと」「ファン・ダイクは問題ない」と語った指揮官は、他の選手のプレミアリーグ出場については保留しました。
以前に、「ハダースフィールド戦とカーディフ戦では傷ついた主力を休ませ、サブの選手たちを試したほうがいいのではないか」と書かせていただいたのですが、クロップ監督はどんな布陣で2週間ぶりの試合に臨むのでしょうか。サラーとマネを両方起用するのか、超人的な回復力で間に合わせてくるミルナーは使えるのか。中盤とウイングに負傷者が集中している現状では、ファビーニョをアンカーに据え、シャキリを右に置くのが素直でしょう。ナビ・ケイタだけでなくミルナーも使えないなら、ヘンダーソンの両脇にワイナルドゥムとファビーニョを配するのが妥当です。
代役をテストするだけなら、4-3-3に出番がほしい選手を入れるということになりますが、長いシーズンを戦い抜くためのオプションを用意するという観点では、こんな野心的な布陣もあるのではないでしょうか。「シャキリのインサイドMF起用」「スタリッジとフィルミーノがコンビを組む3-5-2、あるいは3-4-3」。前者はセインツ戦で既に試していますが、3-0とリードしたハーフタイムにクロップ監督はシャキリを下げてしまいました。おそらく、守備が不安だったのでしょう。この形を使えるようにするためには、スイス代表のアタッカーに相手ボールの際のタスクをインストールする必要がありますが、フィットすれば相当攻撃力が上がりそうです。最大の魅力は、カウンター。シャキリの正確なフィードが前の3枚に出た瞬間、一気に決定機に持ち込めるのではないでしょうか。
3バックのほうは、たとえばこんな形です。GKアリソン、CBジョー・ゴメス、ファン・ダイク、デヤン・ロブレン。アンカーにヘンダーソン、インサイドにシャキリとワイナルドゥムが入り、WBは右がファビーニョ、左にロバートソン。シャキリが上がった際に、ファビーニョが中に絞ってスペースをケアするのがポイントです。守備を重視するなら、右のインサイドにファビーニョ、アウトサイドはアーノルドが適材適所。クロップ監督は、ここまではやらない可能性が高そうですが、好調スタリッジやパスの精度が高いシャキリを目いっぱい活かしたBプランの開発に成功すれば、レッズはより強いチームになるのではないかと思います。ジョン・スミスのピッチに立つ11人は、どんな顔ぶれでしょうか。本日17時30分(日本時間は25日1時30分)のキックオフが今から楽しみです。
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更新ご苦労様です。選手起用に慎重なクロップを考慮すると、マネはベンチ外でサラーとミルナーはベンチスタートかと考えます。ダイクは出場と予想。ハダーズフィールドには申し訳ないのですが、プランBを試すには絶好の相手ですね。ファビーニョの先発も期待したいところです。