サッカークラブ史上初の純利益1億ポンド超えを達成したリヴァプールの決算報告をチェック!
売上増加の2大ポイントは、テレビ放映権料とチャンピオンズリーグにおけるファイナル進出です。スポーツに関するデータ分析サイト「スイス・ランブル」が算出したチャンピオンズリーグの収益は7820万ユーロ(約97億円)。メディア収入は、対前年143%という高い伸びを示しています。スポンサーフィーなどの商業収入は112%、マッチデーは109%とそれぞれ順調に伸びており、経営的にも文句なしの1年だったことがわかります。
詳細の数字を見ると、パートナー開拓とSNSで大きな成果が出ています。「Falken Tires」「Joie」など新しいグローバルパートナーが8社増え、4社は契約をリニューアル。インスタグラムのフォロワーは71%増の300万人となり、Twitterには2700万人以上のサポーターがアクセスしています。Facebookを含むソーシャルメディアプラットフォームのユーザーは対前年114%となり、フォロワーはトータル6000万人を超えています。チャンピオンズリーグの決勝が開催された2018年5月には、YouTubeでプレミアリーグのクラブとして史上最高の視聴数を記録し、世界のスポーツクラブの3分の1を占めるという快挙を成し遂げました。
「財務基盤をさらに強化し、チームとインフラに再投資できるようにしたい」。アンディ・ヒューズCOOは、チーム強化とインフラ整備はいずれも順調と胸を張っています。「前年の報告以来、われわれはチームへの再投資を続けてきた。カークビーの新しいトレーニング施設への設備投資によって、選手やスタッフに最高級のアメニティを提供できた」。スカッドの強化については、ナビ・ケイタ、アリソン・ベッカー、シェルダン・シャキリ、ファビーニョといった名前を見れば充分でしょう。プレミアリーグとチャンピオンズリーグの二冠をめざすクラブは、次の夏にもメディアを賑わす大型補強を仕掛けてくるのではないでしょうか。
マンチェスター・ユナイテッドは相変わらずプレミアリーグで最も稼いでおり、マンチェスター・シティ、リヴァプール、トッテナムが順調に売上を伸ばしているなか、スタジアムリニューアル計画が頓挫しているチェルシーと売上を大きく落としたアーセナルは、これ以上CL出場権を逃すとチームへの投資にキャップがかかる可能性があります。三つ巴の優勝争いはどこが制するのか、TOP4を巡る熾烈なバトルはどんな着地を迎えるのか。決算報告を見る限り、リヴァプールが優勝を逃したとしても、来季以降も脅威であり続けるのは間違いないでしょう。素晴らしい!
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更新ご苦労様です。
経営も順調で嬉しい限りです!
無冠でこれは凄すぎますね。
来季以降も脅威であるだろうという筆者様の意見には同意ですが、今季タイトルを取ってほしいのが本音ですね。
暗黒期から考えたら信じられません。
FSGとクロップにはもう感謝しかないですね。