味方にフェイント、爆笑のハグ…ネタ満載だったモー・サラーのスーパーゴールをリスペクト!
セント・メアリーズのアウェイゲームは、9分にシェーン・ロングの先制ゴールを許す苦しい展開。36分にアーノルドのクロスをナビ・ケイタがヘッドで押し込み、1-1に追いついたものの、後半はセインツにペースを握られる時間が続いていました。ヴァレリー、ホイビュルク、レドモンドにサイドで押され、攻めの糸口がつかめなかったなかで、クロップ監督は58分にミルナーとヘンダーソンを投入。右サイドから押し返し、ゲームのイニシアティブを奪回することはできたものの、クロスはことごとく跳ね返され、予断を許さない状況が続いていました。
始まりは、ウォード=プラウズが蹴った右からのCK。ニアにいたベドナレクは、競り勝ちながらも枠に打てず、ボールは逆サイドにいたホイビュルクに届きます。ダイレクトで折り返したボールをトラップしたシムズが、強引に打ったシュートを止められたのがレッズにボールが渡ったきっかけですが、彼に失点の責を問うのは酷でしょう。中央に戻ってきていたウォード=プラウズがこぼれ球に反応してミドルシュートを放つと、足元にマネが飛び込み、左に浮いたボールをヘンダーソンがヘッドでサラーにつなげました。
ボールがネットに吸い込まれるのを見届けた直後に、シャツを脱いだサラーは、ゴールの右に走っていきます。喜びを分かち合うために追いすがるロバートソン。サラーを待ち構えるヘンダーソン。レッズのキャプテンは自陣でアシストしたわけで、スタンドの雰囲気を確かめているエースが自分のほうを向いた瞬間にハグしてくると思っていたでしょう。ロバートソンが追いつき、ヘンダーソンが手を伸ばした瞬間、サラーはしゃがんで両者をかわし、SBとキャプテンがそのままハグするという新喜劇のようなシーンが展開されました。まさかの「味方にフェイント!」サラーはスタンドを見つめ続けており、最初に肩を組んだのは遅れてきたナビ・ケイタでした。
今季プレミアリーグ18ゴールめは、クラブ史上最速のリーグ戦50発めでもありました。クロップ監督は、「スーパーゴール、スーパーラン。ファンタスティックなフィニッシュ」と手離しで称賛。ご本人は、記録達成について「スペシャル」と返しつつ、「チームを救うことができて幸せだね。それが最も大事なこと」と勝利が最優先であると強調していました。巧みなタッチとDFを逡巡させるステップ、シュートのタイミングとすべてが最高だった決勝ゴール。ファン・ダイクの極上ディフェンスの興奮から1週間もしないうちに、最終ラインに残ったひとりはこうすれば振り切れるという模範解答をいただきました。いやー、素晴らしい!
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更新ご苦労様です。
ヘンドとロボの思いもよらぬ?ハグは笑ってしまいました。その後のダイクとサラーのハグは風格がありましたね。
あれは爆笑しました(笑)
ぜひ試合後の、ヘンド、ダイク、サラーのインタビューも見てみてください。そこもコメディです。