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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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おめでとう4周年!飲み会で盛り上がるユルゲン・クロップのクールなスタッツ25連発!

2015年10月8日。クラブを欧州の頂点に導いてくれたユルゲン・クロップ監督が、市内のホテルでリヴァプールとの契約にサインした日です。あれから4年。とにかく明るいドイツ人指揮官は、先週末のプレミアリーグで、ひと足早い4周年記念プレゼントを受け取りました。贈り主はウォルヴァー・ハンプトン・ワンダラーズ。ラウル・ヒメネスの大活躍で、マンチェスター・シティを0-2で屠った曲者のおかげで、プレミアリーグ最強王者との勝ち点差は8に広がりました。昨季から継続しているプレミアリーグ連勝記録は17に伸び、マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムを連破すれば、ペップの持つリーグレコードを更新します。

開幕戦の39分にアリソン・ベッカーを失ったチームは、2018-19シーズンに22失点しか喫していない堅守が崩れるのではないかと心配されましたが、この試合の5日前に獲得したばかりだったアドリアンがゴールマウスに君臨し、8試合を6失点に抑えました。絶対的な守護神抜きで戦ったここまでの戦績には、100点満点で90点以上を付けてもいいのではないでしょうか。惜しむらくは、コミュニティシールドのPK戦におけるワイナルドゥムの失敗と、勝つチャンスが充分にあったナポリ戦を落としたことです。90分で1回しか敗戦がないチームに、さらに上を望むのは酷かもしれませんが、いずれの試合もチャンスの数では負けていなかっただけに、思い出すたびに「惜しかった…」とつぶやいてしまいます。

さて、ここからが本題です。リヴァプールの公式サイトが、ユルゲン・クロップの4年間がいかに素晴らしいかを数字で振り返っています。この記事に載っているネタだけでもお腹いっぱいではあるのですが、せっかくの機会ですので私も記録を足して加勢し、クラブ史上最高の指揮官であることを証明しようと思います。公式戦トータルで221試合129勝54分38敗。勝率58.4%は伝説の名将ボブ・ペイズリーの57.6%を上回っており、20世紀に入ってからはNo.1…と、ここで話を終わらせてもいいのですが、居酒屋で盛り上がりそうな楽しいテーマだけに、もうしばらく引っ張りましょう。

今から並べる3つのスタッツは、すべてレッズの歴代監督の最高・最速です。1試合あたりのゴール数は2.07。400ゴールに到達するのに費やした試合数は197です。プレミアリーグにおける最初の150試合で得た勝利は92。就任以来、最初の10試合は4勝3分3敗と振るわなかった指揮官は、年を経るごとに「負けない監督」としてバージョンUPしていきました。リーグ戦300ポイントまで146試合はレッズのボスにおける歴代最少。プレミアリーグの直近の戦績から3敗めを探しにいくと、2016-17シーズンのレスター戦(26節)まで59試合も遡らなければならないのは驚異的です。

ここから紹介するスタッツはすべて公式サイト発信で、レッズサポーター飲み会にてクイズでテンションが上がるクールなネタが揃っています。クロップ就任後の連続無失点は、2019年の2月から3月にかけて記録した517分。決めたゴールは458、プレミアリーグの勝ち点は320ポイントで、最も多く出場した選手は197試合(!)のロベルト・フィルミーノです。クリーンシートは88試合、最多ゴールはモー・サラーの77発。67人の選手を起用し、53クラブと戦い、うち50クラブから勝利を挙げています。

サブの選手が決めたゴールは49で、最多はオリギの9発。44分に1回ゴールをゲットしており、4ゴール以上は43試合です。最も多かったCBコンビはマティプ&ファン・ダイクの39試合で、敗れたのは5回のみ。ここまで目を通していただいたもの好きな方(失礼)は、数字がどんどん小さくなっていっているのにお気づきでしょうか。このペースで話を続けると大変なボリュームになってしまうので、プレミアリーグ17連勝とアウェイ8連勝はクラブレコード」「ナビ・ケイタの最速ゴールはキックオフから15秒」といったおもしろいスタッツだけ抜き出して、最後は「1」で締めたいと思います。

就任以来、欧州における最初の3大会ですべてファイナルに進出した、イングランドのクラブ史上初のマネージャー!

あらためまして、ビッグイヤー獲得おめでとうございます!これにてお開きとさせていただきますが、二次会に行きたいという方は…(ユルゲン・クロップ 写真著作者/Ruaraidh Gillies)

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“おめでとう4周年!飲み会で盛り上がるユルゲン・クロップのクールなスタッツ25連発!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    これで初のプレミアリーグ制覇まで成し遂げたら、ビル・シャンクリー、ボブ・ペイズリーと並ぶ伝説の監督としてリバプールFCの歴史に名を刻むことになるでしょう。そんな監督を同じ時代に持ててサポーターとして誇りに思います。
    今季は無敗優勝して、輝かしい記録に「0」を増やして頂ければと思います。

  2. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    なるほど、「0」か…。やられました。オチはそれでしたね。自分の想像力不足を反省しています。「0」ね。そうだよなぁ。なんで思いつかなかったのか…。

  3. アイク より:

    面白い記事をありがとうございます。
    珍しいコメントですね笑
    いえいえ、今年の欧州王者にふさわしく「1」で締めるのは面白かったですよ。それがあってこその、プレミアリーグ大好き!さんの軽妙なコメントかと。
    もとい、この夏も主力が1人も抜けなかったクロップ・レッズ。選手達の忠誠心はチームの継続的な発展に大きく影響しますが、そこが他チームに対するアドバンテージになっているのではと思います。
    もちろん優勝できたからというのもありますが、決勝で敗れた後バラバラになる未来もあったと思います。チームの気持ちを束ね翌年もう一度決勝に辿り着くこと自体が並外れたマネジメントです。

  4. 帰ってきた9番 より:

    秀逸な文章とコメント恐れ入ります笑 
    4周年ですか。スターリング資金でフィルミーノとワイナルダムを迎え入れたときは今後しばらくリバプールはユナイテッドと共に堕ちたものと思っていたのですが・・・

    次節は絶望の一戦になりそうです、、、

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