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ペジェグリーノって誰!? ケンカを売ったマン・シティ監督、当然買いますモウリーニョ監督!

思うようにいかず苛立っているのか、マンチェスター・シティのペジェグリーニ監督が、そこかしこにケンカを売りまくっています。先週のプレミアリーグでは、アーセナルの2ゴールにいずれもファールが介在していたと激怒。そして今週の矛先は、ライバルのモウリーニョ監督でした。ペジェグリーニさん曰く、「チェルシーは強豪クラブにふさわしくない、守備的な戦い方だった」。ストーク戦と似ていたなどと、ついこの間、負けた相手の名前をわざわざ出されると、語るに落ちるとツッコミたくなったりもしますが、ストレスがたまる試合が続くなか、とにかく吐き出したかったのでしょう。

「ストーク戦と似たゲームだった。チェルシーにはとてもいい選手が揃っているのに、ペナルティーエリアを9人で守ってきたのでやりにくかった。特に後半、われわれに先制するチャンスがあったが、残念ながら決められなかった。しかし先制された後は、退場者が出て10人になったが、気迫のこもったいい戦い方を披露できた。ひとり少ないわれわれは攻め続け、彼らは守り続けた。ドローはうれしいことではないが、これがサッカーだということはわかっているつもりだ」
「プレミアリーグのタイトルを防衛するのはとても難しいことだ。われわれに対して、どのチームもチェルシーと同じような守備的なサッカーをしてくるからだ。彼らにはゲームに勝つ意志があるようにみえなかった。引き分け狙いで、相手が10人なのにカウンターでゴールを奪っただけにすぎない」

この発言を以て、昨季プレミアリーグチャンピオンと今季優勝候補の首位決戦場外ラウンドのゴングが高らかに鳴り響きました。みなさんご存じのとおり、モウリーニョ監督は、売られたケンカはきっちり買う方です。最近は、グアルディオラ監督に挑発されて、彼は自分の仕事を楽しんでないからハゲたという驚きの「ハゲツッコミ」をなさるなど、以前にも増して、どんなカウンターが繰り出されるかが読めません。ペジェグリーニ監督の発言を聞けば、当然、マスコミのみなさんはチェルシーの監督にそのネタを振るでしょう。「ESPN」のインタビューに対して、モウリーニョ監督はいきなりかまします。「ペジェグリーノは…」。ええっ!わざと名前間違え攻撃!? うーん、新しい。

「ペジェグリーノは、以前から私や私のチームについて二度と話さないとコメントしているのに、結局何度も話している。(彼はいっておいて実行しないが)私は有言実行の人間だ。彼の発言に関して何も話すつもりはない。質問しないでくれよ、興味ないんだ」

興味関心はないといいながら、何度もコメントしているのを知ってるじゃないすか!と、こちらもツッコミたくなりますが、最近のやりとりで、ひとつわかったことがあります。「モウリーニョ監督は、守備的といわれたときのリアクションが特に激しく、反論が子どもっぽくなる」

特に今回は腹立たしかったのではないでしょうか。試合を観る限り、チェルシーは守ってカウンターに徹したわけでなく、攻めたくても攻められなかったのだと思います。レスター戦やスウォンジー戦など、昨季のチェルシーならリスクをとらずに慎重に試合を進めていたような局面でも、今季のモウリーニョ軍団は、相当アグレッシブに攻めています。プレミアリーグでぶっちぎりの最多得点を決めて首位に立っているのに、ストークなどとはいわれたくありませんよね。

今回は、両者パンチを一発ずつ当てただけなので、ボクシングでいえば10対10のイーブンでしょうか。個人的には、ペジェグリーノというアクロバティックなボケを買って、このラウンドはポルトガル人挑戦者のラウンドとしたいところですが、チャンプは今後も休みなくパンチを繰り出してくると思われます。最後にひとつ、僭越ながらモウリーニョさんに忠告したいことがあります。関心がないということを強調するために、わざと名前を言い間違えたのでしょうが、そんなことをするからマスコミのみなさんはおもしろがってあなたにマイクを向けるのです。「興味ないから質問しないでくれ」というひとことを、イギリスメディア、特にタブロイドの記者の方々は、「いつでも聞いてくれよ」と超訳してらっしゃると思います。ほんとうに聞かれたくない人は、ノーコメントともいわずに顔を背けてその場を去るものです。

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“ペジェグリーノって誰!? ケンカを売ったマン・シティ監督、当然買いますモウリーニョ監督!” への2件のフィードバック

  1. londres nord より:

    ペジェグリーナと云わなかっただけ、モウリーニョは大人になったと思います。

  2. makoto より:

    londres nordさん>
    ビミョーな成長ですね(笑)

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