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WBAの新監督は「降格回避の第一人者」。元クリスタル・パレスのトニー・ピューリス就任決定!

年末にアーバイン監督を解任したWBAが、 同じ解任組のクリスタル・パレスに先駆けて、新しい監督を発表しました。なるほど、やはりそうでしたか。新監督は、プレミアリーグでクラブを降格させたことがない「残留のスペシャリスト」「降格回避の第一人者」、トニー・ピューリス氏です。昨年8月、クリスタル・パレスの監督だったピューリスさんは、補強を巡って経営陣と揉めてしまい、プレミアリーグ開幕2日前に電撃辞任。いざフタを開けてみると、昨季、ピューリスさんが11位にまで押し上げたクリスタル・パレスは降格ゾーンにどっぷりはまり、クリスマス直後にウォーノック新監督を解任。何とか残留を果たすべく、新しい監督を物色中です。

今回、56歳のピューリス監督を招聘したWBAも、現在は18位クリスタル・パレスと勝ち点1差の降格候補。ピューリスさんの魅力は、弱者の勝ち方を熟知していることと、チームのモチベーション醸成に長けているところ。就任に際して「成功するクラブには必ず一体感があり、それこそが私がこのチームにもたらさなくてはならないものだ。サポーター、スタッフ、選手という利害を共にする者すべてがひとつになる必要がある」と語っており、まずはチームに明確なミッションと戦うマインドを植え付けるところから着手していくものと思われます。

懸念があるとすれば、7年間指揮をとったストーク時代からチームづくりにおけるこだわりが強く、フロントから与えられた選手を黙って使うタイプの監督ではないことでしょうか。1月に、どこまで補強を進めるのかはわかりませんが、経営陣がピューリス監督のオーダーに難色を示せば、さっそく揉めるかもしれません。この2シーズンで4人めの監督となるWBAは、長期的な視点でチームを育てるよりも短期的な成果を求めるクラブのようで、両者がぶつかる火種はないとはいえません。

ともあれ、まずは新監督のお手並み拝見。ストーク時代に有名だった、シンプルにロングパスを放り込んでくるピューリススタイルが観られるのでしょうか。うまく滑り出せれば、ベラヒーノ、アニチェベ、セセニョン、モリソンなど顔ぶれは悪くないWBAは、それなりに浮上してくるものと思われます。そしてまた、ライバルのクリスタル・パレスの動向にも注目です。ニューカッスルのアラン・パーデューという、プレミアリーグで指揮を執っている最中の監督を引き抜く前代未聞のアクロバティックなプランは、成功するのでしょうか。こちらは続報を待つしかありませんが、プレミアリーグ残留バトルもまた、さらにヒートアップしそうな雲行きです。

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“WBAの新監督は「降格回避の第一人者」。元クリスタル・パレスのトニー・ピューリス就任決定!” への1件のコメント

  1. makoto より:

    更新ご苦労様です。
    プレミアにピューリスの名前がないと、どこか違和感を感じてましたが、いよいよ現場復帰ですね。復帰先もWBAとなれば悪くはないんでしょうか。元々力にある中堅チームでメンバーを見ると降格争いするようなチームでないと思います。
    WBAでもみられるのでしょうか?ロングボールを用いたゴツゴツとぶつかり合う古きイングランドフットボール。後半戦は厄介なチームとなりそうですね。

    —–
    Macki さん>
    WBAは2012-13までは中位に粘っていたチーム。おっしゃるとおり、もっとやれるのではないかと思います。ロングボールを使うとなると、フィジカルが強いアニチェベの出番が増えそうですね。

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