「あまりにも守備的」「個性を活かせていない」…モウリーニョ采配に対する疑問の声を「BBC」が一挙紹介!
「No, not at all. Mine and my coaching staff’s methods are second to nobody in the world.I think for a long, long time, we have problems in the team that I cannot resolve by myself as a coach(ノー。そんなことはない。私とコーチングスタッフのメソッドは、世界でも他の追随を許さない。チームは長い間、問題を抱えている。それは、コーチとして、自分では解決できないものだ)」
ウェストハムとのダービーを2-1で落としたジョゼ・モウリーニョ監督は、「最近の不振はフットボールのスタイルの問題ではないか」と問われ、即座に否定しました。直近のプレミアリーグ6試合で1勝5敗。ハリー・ケインとソン・フンミンがゴールを決めたWBA戦以外の5試合は、攻撃陣が空回りしており、ホイビュルクのスーパーショットとCKを叩いたルーカス・モウラのヘッドしかゴールがありません。
ハマーズ戦は、開始5分であっさり失点。右サイドでツォウファルがキープしたときは、ゴール前は1対3だったのですが、ボールに寄ったソーチェクにダヴィンソン・サンチェスが釣り出され、ボーウェンのゴールに向かうクロスが上がると、ニアに入ったフォルナルスにエリック・ダイアーがつられました。
マイケル・アントニオのボレーをロリスが弾いた瞬間、脇にいたタンガンガは棒立ち。直前までマークしていたエリック・ダイアーが、そこにいないのが信じられないというような表情を浮かべていました。こぼれ球はマイケル・アントニオの前に落ちてしまい、今季プレミアリーグNo.1のセーブ率を誇るGKに、2度めのチャンスはありませんでした。
モウリーニョ監督は、先制されるリスクを回避するために起用したタンガンガと、戦術に忠実なラメラを後半早々に手離し、ガレス・ベイルとドハーティーを右サイドに入れました。しかし、後半開始早々のハマーズの追加点は、攻撃力UPを期待したドハーティーのボールロストがきっかけでした。クレスウェルの縦パスをマイケル・アントニオが落とすと、猛然とスプリントしてフォルナルスとワンツーをかわしたリンガードに、ドハーティーとダヴィンソン・サンチェスがちぎられてしまいました。
エリック・ダイアーは逆を取られ、マンチェスター・ユナイテッドから来た11番が左足を振り抜いた瞬間はノーマーク。モウリーニョ監督が唯一、信頼しているようにみえるCBは、前半の失点に続いて最後の砦という役割を放棄するかのようにフリーのフィニッシュを許しました。アルデルヴァイレルトをベンチスタートとしたのは、なぜでしょうか。今季プレミアリーグでクリーンシートで勝った6試合は、すべてベルギーのベテランCBが最終ラインを統率していたゲームです。
ルーカス・モウラがヘディングを決めたCKを蹴ったのは、ガレス・ベイル。ハリー・ケインの折り返しをダイレクトで叩いてクロスバーに当てたのも、ガレス・ベイル。モウリーニョ監督がラメラとタンガンガを先発させたのは、先制されるリスクを回避するためだと思われますが、守備重視の布陣は、同時に接戦に持ち込まれる可能性も高めます。シュート数4対20というスタッツを見ると、スタートから攻撃的に戦って先に決めにいくゲームプランのほうがよかったのではないかと思えるのですが…。
ハリー・ケイン、ソン・フンミン、エンドンベレ、ホイビュルク、エリック・ダイアー。モウリーニョ監督が信頼している選手は、「よく走る選手」「しっかり戻る選手」「闘争心を前面に出す選手」ばかりで、その他のタレントたちは個性を発揮できていません。試合後のモウリーニョ監督のコメントを紹介した「BBC」は、現在のスパーズに対する評論家たちの疑問の声を集めています。
「モウリーニョが費やした金額を見ると、マウリシオ・ポチェッティーノのときよりもいい状態ではないことがわかる。守備的な戦い方がいいとは思えない。大幅に改善する必要があるだろう。ウェストハムと、マネージャーのデヴィッド・モイーズを見てみよう。彼は、何人かの選手を格段によくしたね」(アラン・シアラー)
「トッテナムを見ていると、フラストレーションが溜まる。勝つために監督を連れてきたんじゃないのか?と思うね。シーズンの早いタイミングで、マンチェスター・シティとアーセナルに勝ったのに、相変わらず守備的だ。勝っていれば納得しようもあるけど、そうでないなら、鋭い攻撃的な選手たちを活かして勝ちにいくべきだ」(アラン・ハットン/元トッテナムDF)
「私が思うに、コーチは選手をよりよくすることができるものだ。彼らの個性を活かす必要がある。それこそが彼の仕事だろう。ドレッシングルームのハーモニーを生み出すためにも」(ネダム・オムオハ/元マンチェスター・シティDF)
「これだけのスカッドがあるなら、もっとうまくやれるはずだよ。彼らが9位でフィニッシュして、カラバオカップに勝ったら、来季もモウリーニョになると思う。でもそれは、私にしてみれば悪いシーズン。がっかりする選手が多いはずだ。トッテナムは、ヨーロッパリーグに集中しなければならない。チャンピオンズリーグにいける唯一の道だろう。TOP4という着地はイメージできないからね。CLでプレイできなければ、ケインとソンのような選手を失うことになる」(クリントン・モリソン/元クリスタル・パレスFW)
ポチェッティーノ監督が指揮を執った最後の50試合は、プレミアリーグ26勝7分17敗、85ポイント。モウリーニョ監督の最初の50試合は、23勝12分15敗で81ポイント。ゴールは5つ減り、失点はプラス1と、改善したといえる数字がありません。デル・アリ、ルーカス・モウラ、ハリー・ウィンクス、ムサ・シソコのパフォーマンスは明らかに落ちています。
ポルト就任後の50試合は124ポイント、最初のチェルシーは126、インテル113、マドリード123、2度めのチェルシーは114、マンチェスター・ユナイテッド95、スパーズは81…。プレミアリーグ復帰以降、勝ち点ロストが増えた名将に巻き返し策はあるのでしょうか。「メソッドは、他の追随を許さない」「チームの問題はコーチが解決できるものではない」。指揮官がこの主張を繰り返すなら、ダニエル・レヴィ会長が下す決断はひとつしかないと思われます。
ウェストハムとのダービーを2-1で落としたジョゼ・モウリーニョ監督は、「最近の不振はフットボールのスタイルの問題ではないか」と問われ、即座に否定しました。直近のプレミアリーグ6試合で1勝5敗。ハリー・ケインとソン・フンミンがゴールを決めたWBA戦以外の5試合は、攻撃陣が空回りしており、ホイビュルクのスーパーショットとCKを叩いたルーカス・モウラのヘッドしかゴールがありません。
ハマーズ戦は、開始5分であっさり失点。右サイドでツォウファルがキープしたときは、ゴール前は1対3だったのですが、ボールに寄ったソーチェクにダヴィンソン・サンチェスが釣り出され、ボーウェンのゴールに向かうクロスが上がると、ニアに入ったフォルナルスにエリック・ダイアーがつられました。
マイケル・アントニオのボレーをロリスが弾いた瞬間、脇にいたタンガンガは棒立ち。直前までマークしていたエリック・ダイアーが、そこにいないのが信じられないというような表情を浮かべていました。こぼれ球はマイケル・アントニオの前に落ちてしまい、今季プレミアリーグNo.1のセーブ率を誇るGKに、2度めのチャンスはありませんでした。
モウリーニョ監督は、先制されるリスクを回避するために起用したタンガンガと、戦術に忠実なラメラを後半早々に手離し、ガレス・ベイルとドハーティーを右サイドに入れました。しかし、後半開始早々のハマーズの追加点は、攻撃力UPを期待したドハーティーのボールロストがきっかけでした。クレスウェルの縦パスをマイケル・アントニオが落とすと、猛然とスプリントしてフォルナルスとワンツーをかわしたリンガードに、ドハーティーとダヴィンソン・サンチェスがちぎられてしまいました。
エリック・ダイアーは逆を取られ、マンチェスター・ユナイテッドから来た11番が左足を振り抜いた瞬間はノーマーク。モウリーニョ監督が唯一、信頼しているようにみえるCBは、前半の失点に続いて最後の砦という役割を放棄するかのようにフリーのフィニッシュを許しました。アルデルヴァイレルトをベンチスタートとしたのは、なぜでしょうか。今季プレミアリーグでクリーンシートで勝った6試合は、すべてベルギーのベテランCBが最終ラインを統率していたゲームです。
ルーカス・モウラがヘディングを決めたCKを蹴ったのは、ガレス・ベイル。ハリー・ケインの折り返しをダイレクトで叩いてクロスバーに当てたのも、ガレス・ベイル。モウリーニョ監督がラメラとタンガンガを先発させたのは、先制されるリスクを回避するためだと思われますが、守備重視の布陣は、同時に接戦に持ち込まれる可能性も高めます。シュート数4対20というスタッツを見ると、スタートから攻撃的に戦って先に決めにいくゲームプランのほうがよかったのではないかと思えるのですが…。
ハリー・ケイン、ソン・フンミン、エンドンベレ、ホイビュルク、エリック・ダイアー。モウリーニョ監督が信頼している選手は、「よく走る選手」「しっかり戻る選手」「闘争心を前面に出す選手」ばかりで、その他のタレントたちは個性を発揮できていません。試合後のモウリーニョ監督のコメントを紹介した「BBC」は、現在のスパーズに対する評論家たちの疑問の声を集めています。
「モウリーニョが費やした金額を見ると、マウリシオ・ポチェッティーノのときよりもいい状態ではないことがわかる。守備的な戦い方がいいとは思えない。大幅に改善する必要があるだろう。ウェストハムと、マネージャーのデヴィッド・モイーズを見てみよう。彼は、何人かの選手を格段によくしたね」(アラン・シアラー)
「トッテナムを見ていると、フラストレーションが溜まる。勝つために監督を連れてきたんじゃないのか?と思うね。シーズンの早いタイミングで、マンチェスター・シティとアーセナルに勝ったのに、相変わらず守備的だ。勝っていれば納得しようもあるけど、そうでないなら、鋭い攻撃的な選手たちを活かして勝ちにいくべきだ」(アラン・ハットン/元トッテナムDF)
「私が思うに、コーチは選手をよりよくすることができるものだ。彼らの個性を活かす必要がある。それこそが彼の仕事だろう。ドレッシングルームのハーモニーを生み出すためにも」(ネダム・オムオハ/元マンチェスター・シティDF)
「これだけのスカッドがあるなら、もっとうまくやれるはずだよ。彼らが9位でフィニッシュして、カラバオカップに勝ったら、来季もモウリーニョになると思う。でもそれは、私にしてみれば悪いシーズン。がっかりする選手が多いはずだ。トッテナムは、ヨーロッパリーグに集中しなければならない。チャンピオンズリーグにいける唯一の道だろう。TOP4という着地はイメージできないからね。CLでプレイできなければ、ケインとソンのような選手を失うことになる」(クリントン・モリソン/元クリスタル・パレスFW)
ポチェッティーノ監督が指揮を執った最後の50試合は、プレミアリーグ26勝7分17敗、85ポイント。モウリーニョ監督の最初の50試合は、23勝12分15敗で81ポイント。ゴールは5つ減り、失点はプラス1と、改善したといえる数字がありません。デル・アリ、ルーカス・モウラ、ハリー・ウィンクス、ムサ・シソコのパフォーマンスは明らかに落ちています。
ポルト就任後の50試合は124ポイント、最初のチェルシーは126、インテル113、マドリード123、2度めのチェルシーは114、マンチェスター・ユナイテッド95、スパーズは81…。プレミアリーグ復帰以降、勝ち点ロストが増えた名将に巻き返し策はあるのでしょうか。「メソッドは、他の追随を許さない」「チームの問題はコーチが解決できるものではない」。指揮官がこの主張を繰り返すなら、ダニエル・レヴィ会長が下す決断はひとつしかないと思われます。
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