ハリー・レドナップQPR監督が電撃辞任!終焉に近づいた、もうひとつの輝かしいキャリア
「私はQPRで素晴らしい時間を過ごすことができた。フロント、選手、すべてのスタッフ…とりわけサポーターに感謝の気持ちを伝えたい。就任以来、私は彼らから大いなるサポートを受けてきた。…残念なことに、私はすぐに膝の手術を受けなければならない。これは、これから数週間仕事ができず、ピッチで練習を見られないということだ。100%の力を注げないなら、誰か他の監督にまかせたほうがいい。クラブの成功を祈っている。今季、プレミアリーグに残留できると確信しているよ」
67歳のレドナップ監督は、QPRが最後のクラブになるかもしれません。2008年の秋にポーツマスから急遽移籍し、3年8ヵ月に渡って君臨したトッテナムの監督時代が、レドナップ監督のキャリアの頂点でした。2009-10シーズンには、プレミアリーグ4位に食い込み、クラブ史上初となるチャンピオンズリーグ出場権を獲得。長期政権になると目されたレドナップ監督のターニングポイントは、2011-12シーズンでした。トッテナムは2シーズンぶりにプレミアリーグ4位に入ったにも関わらず、ニューカッスルの後塵を拝する6位で着地したチェルシーがチャンピオンズリーグで優勝したため、無念のヨーロッパリーグ出場権止まり。このシーズンの2月にイングランド代表のカペッロ監督が退任した際、次期候補に推されてチームが動揺したという話もあり、シーズンオフにご本人が「オファーがあればイングランド代表監督になっていた」と発言したことも重なって、6月のノースロンドンの空気は一気にレドナップ退任へと傾きます。
レドナップ監督は、契約期間を1年残しながらトッテナムの監督の座を追われ、イングランド代表の監督にもなれませんでした。トッテナムを離れた5ヵ月後、QPRの監督に就任したものの、初年度はクラブをチャンピオンシップに降格させてしまうなど、「モチベーターとしては一流」といわれた手腕を発揮できずにチームを離れることになりました。補強予算があるチームで自らが好む選手を獲得して成功するか、経営陣との確執でクラブを離れるか。ハリー・レドナップの監督人生は、成功と失敗が常に明確でした。
後任は未定ながら、イングランド代表のストライカーだったレズ・ファーディナンド、クリス・ラムジーの両氏が共同でチームをみると伝えられています。私は、もうひとりのファーディナンドが心配です。そう、昨夏、マンチェスター・ユナイテッドからQPRに移籍したリオ・ファーディナンド。彼がこのクラブを選んだ決め手は、子どもの頃からサポーターだったクラブであることに加え、プレミアリーグデビューを果たしたウェストハム時代の「最初のボス」、ハリー・レドナップの存在でした。
「ハリー(・レドナップ)と仕事ができるのが、QPRを選んだ大きな要因だ。世界じゅうのクラブからオファーがあったけど、ハリーから連絡をもらったんだから決断は難しくなかった。僕のキャリアは、ハリーが率いるウェストハムで始まった。だから、今回の移籍はおとぎ話の終わりを意味するんだ」
35歳のリオ・ファーディナンドは、今季プレミアリーグでわずか8試合出場に留まっています。ハリーの離脱とともに、おとぎ話のように輝かしい彼のキャリアもついに終わるのでしょうか。残り15試合、QPRは残留するのか。そしてリオは…。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新ご苦労様です。
ハリー辞任のニュースは驚きました。
ご自身の体調が問題であれば致し方無いですね。
以前はハリーチームが相手となると、毎回嫌だなと感じた記憶があります。
稀代のモチベーターでしょうね。代表監督の話が上がる前までは素晴らしい監督だったと思います。
それにしてもリオはどうなるのでしょうか、、、こちらも心配ですね。
Mackiさん>
びっくりしました。リオは、今季限りの引退を決断するかもしれませんね。
完治された後は、ぜひ日本代表監督に。。
いちマンCサポさん>
ベテランで実績あるのにお買い得な選手を補強するのが好きな監督なので、カズや小笠原が呼ばれるかもしれません(笑)