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プレミアリーグ残留なるか⁉ アストン・ヴィラはシャーウッド、QPRはラムジー監督就任決定!

QPRのレドナップ監督が膝の手術を理由にクラブを去り、プレミアリーグ降格ゾーンに足を踏み入れたアストン・ヴィラはポール・ランバート監督を解任。年末にクビになったWBAのアーバイン監督、クリスタル・パレスのウォーノック監督に続き、今季のプレミアリーグにおける監督交代は4人となりました。

人事の話となると、盛り上がるのが世の常です。「降格候補たちの後任は誰だ?」ということで、QPRでは元スウォンジー監督のミカエル・ラウドルップ、アストン・ヴィラはグレン・ホドルやスティ-ブ・マクラーレンなど、プレミアリーグ経験者の名前が取り沙汰されておりました。ラウドルップ氏に至っては、QPRオーナーのトニー・フェルナンデス氏が「夢の監督」とコメントしたこともあり、つい最近まで本命視する新聞もありましたが、両クラブが相次いで発表した新指揮官は何とも地味なチョイスです。QPRは、監督代行のクリス・ラムジー氏が「暫定監督」に昇格。アストン・ヴィラは、昨季後半戦でトッテナムの指揮を執ってヨーロッパリーグ出場権獲得に漕ぎつけた、46歳のティム・シャーウッド氏です。

シャーウッド新監督は、2017-18シーズンまでの3年半契約。「イングランドサッカーにおいて、最も大きなクラブのひとつであるアストン・ヴィラの監督に選ばれて光栄だ。新しいチャレンジを楽しみにしている」とコメントしています。昨季のトッテナムでは、プレミアリーグ14試合で7勝3分6敗だったヴィラス・ボアス監督解任の後を受けて、14勝3分5敗と勝率を大幅に改善。前監督とそりが合わなかったアデバヨルをエースに据えて堅実なサッカーを展開し、6位フィニッシュに持っていった手腕を評価されたのでしょう。

とはいえ、シャーウッド新体制は、期待より不安のほうが大きいのではないでしょうか。何しろ、監督経験はたったの5ヵ月。トッテナム以外のクラブを知らない指揮官です。中盤に根深い問題を抱え、ベルギー代表のエースストライカー・ベンテケが2ゴールしか決められていないクラブを立て直すのは、適材適所に選手を配置すればそれなりに戦えたトッテナムよりも難易度が高いのは間違いありません。「気合いが足りない」「監督の指示に従えない選手はチームに不要」と選手を煽る、純正体育会系ハードマネジメントが通用したのは、「勝手知ったるスパーズ」だったからではないかと思います。

25試合でわずか12得点と攻撃がまったく機能していないヴィラは、シンクレアやバクナあたりをうまく活用する以外に、選手の入れ替えも効きそうにありません。まずはお手並み拝見ですが、プレミアリーグ20クラブ中ワーストの得失点差マイナス22は、経験の乏しいシャーウッド氏では埋まらないのではないかと懸念しています。

さらに、アストン・ヴィラにもまして厳しそうなのがQPRです。「(ラムジー氏は)チームの指揮を執り始めてから、短期間で周囲の納得を得た。他の監督候補については、あらゆる点を考慮してふさわしい人物はいないと判断した」というトニー・フェルナンデス氏のコメントが、消去法でラムジー昇格に着地したことを物語っています。ジョーイ・バートン、ショーン・ライト・フィリップス、リチャード・ダンと百戦錬磨のベテラン揃いで、クラニツァル、リオ・ファーディナンドなど「レドナップ信奉者」が多いQPRを引っ張っていくには、指揮官にカリスマが必要なのではないかと思います。今季プレミアリーグで13ゴールと、チームの得点の半分を決めているチャーリー・オースティンの長期離脱が報じられたばかりでもあり、ラムジー監督が前任の名将を数字で超えるのは至難の業だと思われます。

今回のニュースを見た第一印象は、「これでパーデュー監督のクリスタル・パレスとピューリス監督のWBAが残留に近づいた」でした。QPRはアクシデントなので仕方がないとしても、ヴィラは、代えるなら年明けすぐのタイミングでしたね。残り13試合。シャーウッド新監督に、チームをじっくり作っている時間はありません。

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“プレミアリーグ残留なるか⁉ アストン・ヴィラはシャーウッド、QPRはラムジー監督就任決定!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労さまです。
    QPRとヴィラの監督人事は気になっておりましたので、結果については私も管理者様同様、地味な
    着地だな~と思いました。
    特にヴィラはシャーウッドで決まった時、これはまずいかもと、、素人ながら感じました(苦笑)
    まだ指揮をとっていないですが、今後のヴィラが気になりますね。

  2. makoto より:

    Mackiさん>
    経験豊富な方でないと、今のヴィラはきついのではないかと思います。シャーウッドさんはまっすぐすぎるのではないか、と。

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