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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「アラダイス監督は今季限り」報道勃発!モイーズ監督のプレミアリーグ復帰はあるのか⁉

昨季のキャピタルワンカップでベスト4。今季プレミアリーグでは現在、8位。ウェストハムのここ10年の最高順位が9位であることを考えれば、サム・アラダイス監督はよくやっていると思います。ソング、ダウニング、クヤテを中心としたダイヤモンド型の中盤がうまく機能し、前線のサコとエネル・バレンシアはスムーズにプレミアリーグにフィットしました。今季プレミアリーグ開幕前にフロントとの折り合いの悪さが報じられ、解任第1号の大本命といわれていたアラダイス監督。ここまでの好成績で、ようやく留任の目が出てきたと思いきや、どうやら今季限りでジ・エンドの可能性が高いようです。

「続投の可能性は5%以下」と報じているのは、イギリス紙「デイリー・テレグラフ」。元々、アラダイス監督の契約は今季末までとなっておりましたが、現状は新しい契約を結べるような状況ではなさそうです。ケチがついたのは、先週末のFAカップ。アウェイとはいえ、ピューリス新監督率いるWBAに4-0と大敗したことが、アラダイスさよなら路線の扉を開いてしまったようです。バトルのゴングを鳴らしたのは監督ご本人で、試合後の会見で、冬に補強がうまくいかなかったことが問題と発言。ウェストハムは、冬の移籍市場で獲得交渉を続けていた8人に、締め切り2時間前から立て続けに全員にフラれたことが話題になっていたクラブですが、フロントからすれば、監督にいちばん痛いところを突かれておもしろいはずがありません。経営陣は、アラダイス発言をフロント批判と受け取り、一緒にヴィジョンを共有できる人物ではないと見切りをつけたといわれています。

「テレグラフ」は、クラブの共同オーナーであるデビッド・サリバン氏とデビッド・ゴールド氏が後任候補として白羽の矢を立てているのは、昨年11月からレアル・ソシエダで指揮を執っているデヴィッド・モイーズ監督、ウェストハムOBでベジクタシュのスラベン・ビリッチ監督の2人と報じています。ウェストハムにとっては、プレミアリーグ下位に定着していたエヴァートンを欧州で戦える5位~6位まで引き上げたモイーズ監督は、新指揮官にうってつけの人物でしょう。マンチェスター・ユナイテッド監督を解任されてから心機一転、レアル・ソシエダでチームの立て直しに情熱を傾けているモイーズ監督のプレミアリーグ復帰はあるのでしょうか。私は、充分脈ありなのではないかとみています。

最大の理由は、モイーズ監督とレアル・ソシエダとの契約が、来季限りの短期契約であること。就任時に長期契約を望んだモイーズ監督に対して、レアル・ソシエダは首を縦に振らず、一時はもの別れに終わるのではないかといわれていました。11月22日にデポルティーボ・ラコルーニャと戦った初陣をスコアレスドローとしたスコットランド人指揮官は、就任後の12試合を3勝6分3敗とし、降格ゾーンにいたクラブを12位まで引き上げたものの、先行きは不透明です。片や、ウェストハムは、2016-17シーズンより3万5000人収容のアップトン・パークからロンドンオリンピックのメイン会場として使用された5万4000人収容のオリンピックスタジアムへ本拠地を移転。観客増加による収入増が見込めるうえに、巨額のテレビ放映権料が入ってきます。より未来が明るいロンドンのクラブに、違約金は払うからぜひ来てくれと口説かれ、長期契約をチラつかせられたら一気に気持ちが傾くのではないでしょうか。

モイーズ監督のレアル・ソシエダでの年俸は150万ポンド(約2億7000万円)で、ウェストハムでアラダイス監督がもらっている世界トップ20に入る高額年俸、300万ポンド(約5億4000万円)の半分だそうです。ウェストハムにしてみれば、違約金を払っても、アラダイス監督よりも年俸を抑えたうえにクラブの成績が上がれば、充分おつりはくるでしょう。この話は、ロンドンのクラブがどこまで本気でモイーズ招聘に動くかにかかっているのではないでしょうか。引き続き、イーストロンドンとスペインはバスク州、サン・セバスチャンの動向を追いかけていきたいと思います。

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