イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「スカイスポーツ」が速報!ラファ・ベニテスがエヴァートンとの契約の大半に合意!

Everton have agreed the key aspects of a contract with Rafa Benitez, who looks set to be confirmed as the club’s new manager early next week(エヴァートンは、ラファ・ベニテス監督との契約の主要部分において合意。来週早々の就任が確実視されている)」。リヴァプール時代の2004-05シーズンにチャンピンズリーグを制した名将が、マージーサイドのライバルクラブで指揮を執ることになるようです。速報を流したのは、「スカイスポーツ」のトランスファーセンターが運営するライブブログ。エヴァートンは、火曜日には就任を決定すると伝えています。

過去に率いたクラブは、バリャドリード、オサスナ、エストレマドゥーラ、テネリフェ、バレンシア、リヴァプール、インテル、チェルシー、ナポリ、レアル・マドリード、ニューカッスル、大連人職業足球倶楽部。バレンシアではUEFAカップ、リヴァプールでCL、インテルでクラブワールドカップ、チェルシーの暫定監督時代にヨーロッパリーグと、4クラブで異なるインターナショナルのトロフィーを獲得しています。565勝275分308敗という戦績は申し分ありませんが、リヴァプール時代の数々の場外バトルにより、その後率いたクラブでサポーターのブーイングを受ける羽目に陥っています。

チェルシーで指揮を執ると発表された際には、ジョゼ・モウリーニョと舌戦を繰り広げていた頃にスタンフォード・ブリッジのサポーターを侮辱したと猛抗議を受け、プレミアリーグ3位とEL制覇という戦績を残しながらも契約更新に至らず。インテルではモウリーニョの直後、レアル・マドリードではモウリーニョ、アンチェロッティと続いた後に引き受けたからか、ジョゼを信奉するファンやスタッフに不人気で、いずれも公式戦25試合という短命政権に終わっています。

ビッグクラブでは浮き沈みの激しいキャリアを歩んだ指揮官は、チャンピオンシップ降格から1年でプレミアリーグ復帰を果たしたニューカッスルでは、熱狂的なサポーターから絶大な人気を誇る監督でした。エヴァトニアンが彼に届けるのは、素晴らしいチームづくりを称えるチャントか、激しいブーイングと「OUT」と書かれたプラカードか。アンフィールドにいた頃の、「彼らはスモールクラブ」という発言を忘れていないサポーターが多く、最初の1ヵ月を4勝2分1敗で終えた前任者アンチェロッティに負けないスムーズな船出が求められます。

2010年からの7シーズンをストークで過ごしたジョン・ウォルターズは、ゴリゴリのエヴァトニアンとして知られていますが、このたびの新監督招聘について諸手を挙げて賛同の意を表明しています。「スタジアム建設プロジェクトが動いているときに、ベニテス起用とは見事な手腕だ。彼のサッカーに対する執念と知識は、他に類を見ない。リヴァプール以降、世界じゅうで監督をしているが、彼の家族はここから動いていない。Right person,Right club,Right time(Twitterより)」。勝利を積み重ね、赤のイメージと舌禍をうまくクリアできれば、こういった声を増やすことができるのではないでしょうか。

ストークOBがいうとおり、ラファ・ベニテスは、アンチェロッティというカリスマの後を引き受けられる実績と戦術を有する数少ないタレントだと思います。水曜日の深夜は、エヴァートンの公式サイトをチラ見しながら、ユーロ2020のイングランドVSドイツを楽しむこととしましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す