イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「これ以上ない最高のサポート」を受けたスールシャール監督は、初のビッグタイトルを獲れるのか?

ジェイドン・サンチョとラファエル・ヴァラン。2人のワールドクラスとのサインに歓喜したマンチェスター・ユナイテッドのサポーターたちのなかで、彼との契約延長には疑問を感じているという人もいるでしょう。オーレ・グンナー・スールシャールは、これまでで最も解任に近い位置にいるのではないでしょうか。最初の半年は、モウリーニョの下で混乱したチームの立て直し。2019-20シーズンは、1月までのプレミアリーグ24試合を9勝7分8敗という大ピンチに陥りましたが、冬に加わったブルーノ・フェルナンデスに救われました

ポルトガル代表の入団以降は14戦無敗と巻き返し、プレミアリーグ3位フィニッシュ。初めてのフルシーズンで、CL出場権を奪還という結果はまずまずですが、勝ち点66は6位だった前年と同じです。マグワイアとワン=ビサカを獲得し、守備を強化したはずのチームは、2020-21シーズンは失点が増えています。一時は首位に立つなど、見せ場は作ったものの、勝ち点74という微妙な数字の2位。勝ち点74は、プレミアリーグ創設以来のファーガソンの最低記録に及ばず、リヴァプールが通常運転なら上にいかれていたでしょう。

せめてヨーロッパリーグを制していれば、もっと期待値を高められたのですが…。最初の選手交代は100分、攻めるための策はゼロでスコアレスのPK戦負けは、モヤモヤした気分が残る結末でした。モチベーターとしては、優秀なのだと思います。就任直後に10勝2分、ブルーノ・フェルナンデスが入団してから9勝5分。昨季は7節のエヴァートン戦からの28試合を18勝9分1敗で走り抜けています。選手たちのコンディションが上がったとき、いい状態をキープするのは得意なのですが、劣勢の試合や不振に陥った際の策はありません

無冠のまま2年半が過ぎ、2021-22シーズンは勝負のシーズン。ジェイドン・サンチョとラファエル・ヴァランを7月に迎え入れ、「これ以上は望めない最高のサポート」と喜んだ指揮官について、アーセナルOBのレイ・パーラーさんは「プレッシャーに晒されている」と評しています。

「マンチェスター・ユナイテッドサポーターの多くが、ヴァラン降臨にエキサイトしているだろう。彼らは常にマグワイアの脇でプレイしてくれる選手を探していた。フランス代表として79キャップの経験豊富な選手を獲得できれば、大きなステージで戦えるようになる。ワールドカップで優勝している選手だ。素晴らしい契約だね。オーレ・グンナー・スールシャールは、もはやサポートがないと文句をいえなくなった。サンチョがサインし、ヴァランが加わったからね」

デクラン・ライス、サウール・ニゲス、キーラン・トリッピアー、ルベン・ネヴェスなどの獲得候補から新たな戦力が加われば、ノルウェー人監督に対する期待とプレッシャーはますます高まります。前線からのプレスの連動性、最終ライン前のスペースのカバーリング、右サイドの連携は改善する必要があるでしょう。ファン・デ・ベークやマタの活かし方、マルシアルのリテンション、若手の成長促進も重要なテーマです。

指揮官は、2024年まで契約延長ですか。残り1年となっていたとはいえ、長期契約はリスキーに見えるのですが…。彼が新しい契約を全うすると、アーネスト・マングナル、サー・マット・バスビー、サー・アレックス・ファーガソンに次ぐ4番めの長命監督になります。不安はありますが、期待しています。来季こそ、タイトルを!


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す