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プレミアリーグに熱い男が帰ってきた!ウェストハムの新監督はスラヴェン・ビリッチ!

熱い男がプレミアリーグに帰ってまいりました。ウェストハムの監督に就任することが発表された46歳の闘将、スラヴェン・ビリッチ。「ビッグ・サム」アラダイス監督退任後、新指揮官選びに時間がかかっていたウェストハムですが、直近はマルセイユの知将マルセロ・ビエルサか、1996-97シーズンにウェストハムに所属して48試合2ゴールという成績を残しているビリッチの二択といわれていました。何しろ私はマンチェスター・ユナイテッドサポーターですので、2011-12シーズンにヨーロッパリーグでボコボコにされたアスレティック・ビルバオの監督だったビエルサが、プレミアリーグで彼らしいスタイルを通せるのかに興味があったのですが、結局は闘将ビリッチのほうが現実的な選択だったのかもしれません。

「ウェストハムに戻れて本当にうれしい。私にとって、ここは特別なクラブ。プレミアリーグのなかでも特に素晴らしいクラブのひとつで、自分の家のように感じられる。このクラブの監督になるというのは大きな責任が伴うことであり、特権でもある」(スラヴェン・ビリッチ)

オリッチ、モドリッチ、クラスニッチ、ラキティッチらを擁してユーロ2008で素晴らしいサッカーを披露した元クロアチア代表監督というよりは、2014-15シーズンのチャンピオンズリーグプレーオフでアーセナルを苦しめ、ヨーロッパリーグのグループリーグでトッテナムを凌駕し、決勝トーナメントで当時連戦連勝だったリヴァプールの息の根を止めた伏兵ベシクタシュの監督、といったほうがプレミアリーグファンには通りがいいかもしれません。何しろ、チャンピオンズリーグ出場権を争う3つのクラブ相手に6試合でわずか3失点という堅守のチームを創り上げた監督です。2014-15シーズンのウェストハムで中盤の底にいたソングは、何としてもホームグロウン選手を揃えたいマンチェスター・シティに持っていかれるかもしれませんが、ウィンストン・リード、アーロン・クレスウェルといったDFの主力が残れば、来季は相当やっかいなチームになるのではないでしょうか。ピッチの脇からオーバーアクションで選手を鼓舞する姿がとにかく様になる新監督のチームづくりに、引き続き注目していきたいと思います。

ガリー・モンク監督のスウォンジー、マーク・ヒューズ監督のストーク、ロベルト・マルティネス監督のエヴァートン、ロナルド・クーマン監督のサウサンプトン、そしてビリッチ新監督のウェストハムと、プレミアリーグ中堅クラブの欧州大会出場権を巡る争いも熾烈を極めそうです。このなかから1~2チームが、調子を崩したトップ6のどこかのクラブより年末まで上位にいても、何の不思議もありません。

ところで、監督交代といえばもう1チーム、来季こそは戦力相応の順位に返り咲きたいチームがあります。ニューカッスルの新監督は、ダービー監督のスティーヴ・マクラーレンさんで決まりそうです。2005-06シーズンには、ミドルスブラを率いてヨーロッパリーグで番狂わせを連発。準々決勝ではバーゼル相手に緒戦の2-0を引っくり返し、準決勝ではステアウア・ブカレストから終了間際にゴールを奪って大逆転のファイナル進出を果たした監督です。決勝の相手はヨーロッパリーグのスペシャリスト、セビージャだったためにそれまでの粘り強さが嘘のような完敗を喫しましたが、欧州準優勝というボロの歴史に残る偉業を成し遂げています。その後、イングランド代表監督まで務めたベテランマネージャーもまた、来季のプレミアリーグを混沌としたバトルに仕立ててくれるでしょう。正式に決まったら、あらためてお伝えしたいと思います。(スラヴェン・ビリッチ 写真著作者/Roberta F.)

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“プレミアリーグに熱い男が帰ってきた!ウェストハムの新監督はスラヴェン・ビリッチ!” への2件のフィードバック

  1. MUFC-7 より:

    これは楽しみですね!闘将の就任はワクワクしてしまいます。彼のクロアチア代表は忘れもしません。PK戦で負けてしまったユーロで「これがサッカーなんだ。人々が熱くなる理由だ。」だったかな?感動した試合でした。彼の作り出すチームが素晴らしい戦績を残していけるように願っています。

  2. makoto より:

    MUFC-7さん>
    情熱的で、常にチームプレーを要求するいい監督だと思います。ユーロでは、もっと上にいかせてあげたかったですね。

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