イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

功労者シスコをあっさり解任…ワトフォードの新監督はクラウディオ・ラニエリ!

プレミアリーグ開幕から7試合で、2勝1分4敗。いい戦績とはいえませんが、残留を目標とするクラブならよくある数字です。土曜日に試合を終えたワトフォードは、暫定で14位。下を見ると、未勝利のチームが4つもあります。シスコ・ムニョス監督は、リーズ戦を1-0で落としただけで、即時解任されるとは思っていなかったでしょう。「BBC」によると、41歳のマネージャーは、自らに起こった出来事について「neither expected nor wished for(予想していなかったし、望んでもいない)」とコメントしています。

バレンシア、ベティス、レバンテでウインガーとして活躍したシスコが、リーグ戦98試合62ゴールという数字を残したディナモ・トビリシに監督として招かれたのは2020年8月でした。正式な監督という立場で初めて指揮を執ったクラブを、ジョージアのウマグレシ・リーグ制覇に導いた若き指揮官は、シーズン終了直後の12月にイングランドから届いたオファーを快諾しました。

監督としてのキャリアが4ヵ月しかないスペイン人招聘という思い切った策を講じたのは、チャンピオンシップで5位に沈んでいたワトフォードです。イヴィッチ監督を解任したばかりだったクラブは、2021年にBrexitの新ルール導入によって獲得のハードルが上がる前に、後任問題に決着をつけたかったのでしょう。彼らは、ギャンブルに勝ちました。シスコ就任以降、リーグ戦18勝3分5敗という輝かしい戦績を残したチームは、2位でフィニッシュ。プレーオフを戦うことなく、プレミアリーグ昇格を決めています。

シスコは、間違いなく功労者でした。ワトフォードが、たった10ヶ月で彼を見切ったのはなぜでしょうか。経営ボードは、「チームの結束力が目に見えて向上するはずの時期に、パフォーマンスがネガティブなトレンドを示していると感じた」とアナウンスしていますが、直近のプレミアリーグは1勝1分1敗と悪くない流れでした。まさか…!

クラウディオ・ラニエリをゲットしたから?

数時間前に、2015-16シーズンにレスターで奇跡的なリーグ制覇を果たした69歳の就任が発表されました。2019年9月にハビ・グラシアを解任してから、たった2年で4人を切ったクラブゆえ、下衆の勘繰りをかましてしまいそうになります。もとい、1-3で敗れたカラバオカップのストーク戦と、シュート数20対5と押され続けたリーズ戦が不満だったと受け止めましょう。

レスターで快挙を遂げてから、ナント、フラム、ローマ、サンプドリアで指揮を執ったラニエリ監督にとって、のべ22クラブめとなるワトフォードはキャリアを終える場になるかもしれません。リヴァプール、エヴァートン、サウサンプトン、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、レスター、チェルシー、マンチェスター・シティ…。最悪のタイミングで指揮を執ることになったイタリア人マネージャーが、難敵相手にどれだけ勝ち点を稼げるかに注目しましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す