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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ブレンダン・ロジャースの攻勢に対応できず…個人力頼みのスールシャールに批判集中!

プレミアリーグ開幕から5試合は4勝1分、その後崩れて1分2敗。CLでヤングボーイズに敗れてから、公式戦2勝1分4敗とスランプに陥っているマンチェスター・ユナイテッドは、指揮官の采配に非難の声が集中しています。勝った2試合も、決勝ゴールは89分と95分。プレミアリーグ5節のウェストハム戦は、追加タイムのデ・ヘアのPKストップがなかったらドロー決着でした。

4-2で敗れたレスター戦は、マネージャーの引き出しの差が勝負に直結した一戦です。直近のプレミアリーグ4試合を2分2敗と苦しんでいたブレンダン・ロジャースは、3-1-4-2という新機軸でチームをリフレッシュ。残り20分を過ぎ、勝負どころと見た指揮官は、アヨゼ・ペレスとパトソン・ダカに左右を攻略させ、セットピースを活かしながら3点をもぎ取りました。

2-1とされた直後のスールシャール采配は、大いに疑問でした。80分にリンガードとマクトミネイを入れたとき、なぜグリーンウッドを下げたのか。右サイドを強化するために獲得したはずのジェイドン・サンチョは、左サイドでチャンスを創れず、65分にラシュフォードと代わっていました。あの状況でリンガードと代わるべきは、クリスティアーノ・ロナウドかポグバだったのではないでしょうか。結果、7番もリンガードも機能せず、チームは傷を深めただけに終わりました。

「ガーディアン」と「Goal.com」が、ほぼ同じトーンでスールシャール采配を批判しています。「スールシャールは、善意と思い出のなかで生き続けることはできない」という刺激的なタイトルを立てたのは、「ガーディアン」に寄稿したジョナサン・ウィルソンさん。「ロナウドは、大半の時間で孤立していた」と指摘したフットボールライターは、「(スールシャールの)唯一のプランは、多くの優秀な選手の中から誰かが素晴らしいプレイをするのを待つこと」と切り捨てています。

「Goal.com」のシャーロット・ダンカー記者も、「前線から後方まで劣勢で、個人の輝きに頼るしかなかった」とコメント。「デ・ゲアの優れたショットストップ技術に頼って守備の弱さを補っていただけでなく、グリーンウッド、ロナウド、ラシュフォードらが、バッグのなかからシーズン・オブ・ザ・ゴール候補を取り出してくれると期待していた」と付け加えています。

CR7は、明らかに調子が悪くてもフルタイム。ブルーノ・フェルナンデスが休める試合がない一方で、ファン・デ・ベークが活かされるイメージは未だありません。好調のリンガードよりも、高額獲得のジェイドン・サンチョ。コンディションが悪かったマグワイアは、敗戦の導火線となるミスを犯し、グリーンウッドを失った右サイドから上がっていったのは、守備を期待されていたはずのマクトミネイでした。

疲弊した中盤に厚みを加えるべく、ロフタス=チークを活かしたトーマス・トゥヘル。4人のMFがいなくても5発圧勝で、両SBを休ませる余裕を見せたユルゲン・クロップ。ルベン・ディアス、グリーリッシュ、カイル・ウォーカーをベンチに置いてバーンリーを完封したペップ・グアルディオラ。長期的な視座をもってプレミアリーグを戦っているCL優勝監督たちが眩しく見えます。どこまでもつのか、スールシャール。アタランタ、リヴァプール、トッテナム、マン・シティにすべて負ければ…!?


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