2021.11.09 監督トピックス
ニューカッスルの新監督はエディ・ハウ、アストン・ヴィラはディーン・スミスを解任!
プレミアリーグ残留を争う2つのクラブが、立て続けに監督に関するニュースを配信しています。唯一の未勝利で19位に沈むニューカッスルは、エディ・ハウの就任を発表。10月以降のプレミアリーグ5試合を全敗という不振に陥ったアストン・ヴィラは、ディーン・スミス監督を解任しました。
「ニューカッスル・ユナイテッドのような名声と歴史を持つクラブのヘッドコーチになるのは、とても光栄なこと。私と家族にとって、とても誇らしい日です。これは素晴らしい機会ですが、同時に多くの仕事が待っています。早くトレーニンググラウンドに行って、選手たちと一緒に仕事をしたいですね。
「この機会を与えてくれたクラブのオーナーに感謝するとともに、既に私を歓迎してくれているクラブのサポーターにもお礼をいいたい。一緒に旅を始められるのを、とても楽しみにしています」
2009年1月、破産申請によってリーグ2(4部相当)の降格ゾーンに落ちていたボーンマスの監督に就任したときは31歳。何とか残留を果たし、翌シーズンにリーグ1昇格というミッションを達成したエディ・ハウは、バーンリーで1年を過ごした後、古巣に復帰しました。チャンピオンシップ昇格は、2013-14シーズン。2年後にリーグを制覇し、ボーンマスをクラブ史上初となるプレミアリーグに導いています。
ニューカッスルが評価したのは、資金のないクラブを5シーズン連続でプレミアリーグに留めたチームづくりでしょう。守備を固めてロングボールを前線に放り込む中小クラブが多いなかで、攻撃的で美しいパスサッカーは多くのファンを魅了しました。ボーンマスの降格とともにチームを離れた43歳の若き指揮官は、ビッグ6で解任騒動が勃発すると、後任候補として名前が挙がる存在でした。
10月7日に北の名門を買収した「パブリック・インベストメント・ファンド」は、プレミアリーグ8試合でひとつも勝てなかったスティーヴ・ブルース監督を20日に解任。次の指揮官選びは難航し、グレアム・ジョーンズ暫定監督が2分1敗で耐える時間が続いておりましたが、エディ・ハウはいい人選なのではないでしょうか。カラム・ウィルソン、サン=マクシマン、アルミロン、ウィロック、マット・リッチーと攻撃のタレントは揃っています。攻撃力UPをめざすであろう新監督の改革に注目しましょう。
一方、ひと足先にスティーヴ・ブルース解任の後を受けてアストン・ヴィラの監督に就任したディーン・スミスは、「グリーリッシュをダニー・イングスに代えて、さらに強化しなさい」という難解なテストに最適解を提出できなかったようです。マン・シティから得た1億ポンドを投じて、レオン・ベイリー、ブエンディア、ダニー・イングス、アシュリー・ヤングを獲得したのですが、生え抜きのキャプテンの存在がいかに大きかったかを実感する日々が続いていました。
オリー・ワトキンスとダニー・イングスを共存させようとした3-5-2は機能せず。グリーリッシュという強力な盾を失った左サイドのマット・ターゲットは、それこそヴィラ崩しのターゲットとなってしまいました。5連敗の直近5試合は、失点13と守備が崩壊。古豪をプレミアリーグに昇格させた功労者は、9300万ポンドの新戦力を活かせなかったことが致命傷となりました。
昨季チャンピオンシップで15ゴール17アシストというスタッツを残し、リーグMVPに輝いたブエンディアは、トップ下より右サイドのほうが輝くのでしょう。立て直しを任せられる後任候補として、デンマーク代表のカスパー・ヒュルマンド、レンジャーズのスティーヴン・ジェラード、ベルギー代表の指揮を執るロベルト・マルティネス、セインツのラルフ・ハーゼンヒュットルといった名前が挙がっていますが、いずれも強引に口説き落とさなければなりません。
こちらも戦力は揃っているので、中盤を機能させるというミッションを達成できれば、中位に浮上するのではないでしょうか。それにしても…。ノリッジのダニエル・ファルケ監督も退任となり、10月以降の解任は5人。プレミアリーグで現場の責任者として生き残るのは、簡単なことではありません。(エディ・ハウ 写真著作者/Tanya Hart)
「ニューカッスル・ユナイテッドのような名声と歴史を持つクラブのヘッドコーチになるのは、とても光栄なこと。私と家族にとって、とても誇らしい日です。これは素晴らしい機会ですが、同時に多くの仕事が待っています。早くトレーニンググラウンドに行って、選手たちと一緒に仕事をしたいですね。
「この機会を与えてくれたクラブのオーナーに感謝するとともに、既に私を歓迎してくれているクラブのサポーターにもお礼をいいたい。一緒に旅を始められるのを、とても楽しみにしています」
2009年1月、破産申請によってリーグ2(4部相当)の降格ゾーンに落ちていたボーンマスの監督に就任したときは31歳。何とか残留を果たし、翌シーズンにリーグ1昇格というミッションを達成したエディ・ハウは、バーンリーで1年を過ごした後、古巣に復帰しました。チャンピオンシップ昇格は、2013-14シーズン。2年後にリーグを制覇し、ボーンマスをクラブ史上初となるプレミアリーグに導いています。
ニューカッスルが評価したのは、資金のないクラブを5シーズン連続でプレミアリーグに留めたチームづくりでしょう。守備を固めてロングボールを前線に放り込む中小クラブが多いなかで、攻撃的で美しいパスサッカーは多くのファンを魅了しました。ボーンマスの降格とともにチームを離れた43歳の若き指揮官は、ビッグ6で解任騒動が勃発すると、後任候補として名前が挙がる存在でした。
10月7日に北の名門を買収した「パブリック・インベストメント・ファンド」は、プレミアリーグ8試合でひとつも勝てなかったスティーヴ・ブルース監督を20日に解任。次の指揮官選びは難航し、グレアム・ジョーンズ暫定監督が2分1敗で耐える時間が続いておりましたが、エディ・ハウはいい人選なのではないでしょうか。カラム・ウィルソン、サン=マクシマン、アルミロン、ウィロック、マット・リッチーと攻撃のタレントは揃っています。攻撃力UPをめざすであろう新監督の改革に注目しましょう。
一方、ひと足先にスティーヴ・ブルース解任の後を受けてアストン・ヴィラの監督に就任したディーン・スミスは、「グリーリッシュをダニー・イングスに代えて、さらに強化しなさい」という難解なテストに最適解を提出できなかったようです。マン・シティから得た1億ポンドを投じて、レオン・ベイリー、ブエンディア、ダニー・イングス、アシュリー・ヤングを獲得したのですが、生え抜きのキャプテンの存在がいかに大きかったかを実感する日々が続いていました。
オリー・ワトキンスとダニー・イングスを共存させようとした3-5-2は機能せず。グリーリッシュという強力な盾を失った左サイドのマット・ターゲットは、それこそヴィラ崩しのターゲットとなってしまいました。5連敗の直近5試合は、失点13と守備が崩壊。古豪をプレミアリーグに昇格させた功労者は、9300万ポンドの新戦力を活かせなかったことが致命傷となりました。
昨季チャンピオンシップで15ゴール17アシストというスタッツを残し、リーグMVPに輝いたブエンディアは、トップ下より右サイドのほうが輝くのでしょう。立て直しを任せられる後任候補として、デンマーク代表のカスパー・ヒュルマンド、レンジャーズのスティーヴン・ジェラード、ベルギー代表の指揮を執るロベルト・マルティネス、セインツのラルフ・ハーゼンヒュットルといった名前が挙がっていますが、いずれも強引に口説き落とさなければなりません。
こちらも戦力は揃っているので、中盤を機能させるというミッションを達成できれば、中位に浮上するのではないでしょうか。それにしても…。ノリッジのダニエル・ファルケ監督も退任となり、10月以降の解任は5人。プレミアリーグで現場の責任者として生き残るのは、簡単なことではありません。(エディ・ハウ 写真著作者/Tanya Hart)
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ニューカッスルは最下位じゃないですし、3戦連続ドローでもないですよ
すみません。「2分1敗」で19位でしたね。ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。