イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「守備において絶対的な存在」…進化する冨安に現地メディアは軒並み高評価!

入団が決まったのはデッドラインデー。ミケル・アルテタと初めて会った9月9日は、プレミアリーグ4節のノリッジ戦の2日前でした。当時、チームは開幕3連敗。いきなりスタメンで右サイドに入った冨安健洋は、1-0の勝利に貢献しました。

ずいぶん時間が経ったように感じられるのは、彼がすっかりアーセナルにフィットしているからでしょう。ノースロンドンに降臨してから、たった2ヵ月。チームの立ち位置は、新しいシャツに袖を通したときとは別世界です。ラムズデール、冨安健洋、ベン・ホワイト、ガブリエウがレギュラーになってからは、プレミアリーグ8戦6勝2分と負けなし。この間のクリーンシート5回は、チェルシー、マン・シティと並んでリーグ最多です。

日曜日のワトフォード戦を、「プレミアリーグに参入した日本人選手が、指揮官のオーダーに満点の回答を提出したベストパフォーマンス」と表現したら大げさでしょうか。この日の冨安に匹敵するのは、ノリッジ相手にハットトリックを達成した2013年3月3日の香川真司と、2017年12月13日のサウサンプトン戦で2発を叩き込んだ岡崎慎司ぐらいではないかと思います。

昨日の観戦記では、「クロスとロングフィードが5本ずつ、タックルとリカバリーが5回ずつ、キーパス2本、デュエル8勝3敗、空中戦3戦全勝」と現地の速報を紹介しましたが、タックルはチーム最多の6回で、デュエルは9勝2敗だったようです。現地メディアは軒並み高評価。称賛されているのは、空中戦とデュエルです。

「ディフェンスにおいて絶対的な存在。デニスやイスマイラ・サールに難なく対応し、サカとの連携もよかった」(ザ・サン)
「前半は微妙だったが、ハーフタイムの後はよかった。空中戦でのディフェンスは印象的」(イブニング・スタンダード)
「イスマイラ・サールの脅威に簡単に対応。ガナーズの守備にもたらした違いは絶大だ。パス成功率はチームで15番めだが、空中戦の平均2.8勝はクラブで最高」(GiveMeSport)
「攻撃は改善の余地ありだが、守備では引き続きしっかりしたプレイを見せている」(フットボールロンドン)
「自身の仕事に徹してデニスを追いかけまわし、ボールを奪取した。後半は右からのFKをヘディングで弾き返すなど、プレッシャーを緩和した」(ESPN)

アタックについては課題ありとするメディアが多いのですが、試合を重ねるごとに確実に向上していると思います。サカとの連携のクオリティが上がったのは、中に絞るのか外を突くのかを明快に伝えることができたからでしょう。サカと2人で入れたクロスはトータル10本。逆サイドのスミス・ロウとタヴァレスは11本で、左サイド偏重の時間帯が多かったサイドアタックはバランスが取れてきています。

「優勝をめざすには」といった表現が増えてきたアーセナルですが、次節のリヴァプール戦を見るまでは、その話は封印しましょう。マネとロバートソンというプレミアリーグ最強レベルのコンビを制圧できれば、チェルシーやマン・シティの上という目標はリアルになります。ビッグ6で絶対的レギュラーという評価を得た初めての日本人選手は、どこまで進化するでしょうか。まずはアンフィールド。楽しみです!


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